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□ まこ×亜美 □

仮面はいらない

 私は知る人ぞ知るメガネっ子好きです!(知らんって)男女問わずメガネ好きです!
 でも私も視力はぶっちぎりの両目1.5なので、メガネにあこがれても必要だと思ったことはありませんでした。
 だから!亜美ちゃん(浜チ?)にはやっぱメガネかけてて欲しかった(泣)
 でもスペシャルアクトでまこちゃんのメガネ姿を見た時はもう玉砕・・・
 ってなカンジで浮かんだネタ(笑)
 



 カリカリカリカリ、とシャープペンの音だけが響く亜美の部屋で
「んーーーーっ?」
 と教科書を睨んで何やら不思議な唸り声をあげるまことに、亜美は思わずノートを取っていた手を止めた。
「どうかした?何かわからないところでもあった?」
「や、んー…ちょっと字がぼやけて見えるんだよ…ねぇ」
 目を細めて更に教科書を睨みつけるまことを、亜美は心配そうにのぞき込む。
「疲れてるのかしら?ちょっと休憩しましょうか?」
 亜美は時計を見上げて時間を確認すると、お茶でも淹れるわっと立ちあがってキッチンに向かう。
 コトンっとまことの目の前に置かれた、それは細いシルバーフレームの亜美のメガネ。
 何とはなしにまことはそのメガネを手に取ると、んーー??っと色んな角度から観察し始めた。
「ふーん」
 産まれてこの方視力が落ちたことのないまことにとって、メガネは全く縁のない存在だ。
 カッコイイとは思うけど、必要だと感じたことはなかった。
 でも手にしているのは亜美のメガネ…亜美がレンズを通してどんなものを見ているのかは気になるところだった。
 まことは亜美の見ている世界に一歩踏み込む。
 思ってたほど世界はゆがんで見えない
「へぇ、あんまり度入ってないんだ?…ん?」
 カチャリとドアが開く
 ん?っとまことは紅茶を淹れて戻って来た亜美を、メガネをかけたままで見上げる。
 んーーっいい香り!さっすが亜美ちゃん♪
 まことの隣に腰をおろすと、目を丸くしながら亜美がティーカップを置いてくれる。
「どうしたの?まこちゃん」
「え?あ、いやごめん、何となくメガネってどんなかなーって思ってさ」
「あんまり度、強くないでしょ?それ」
「うん、亜美ちゃんって目、悪いんじゃないの?」
「えぇ、実はそんなに悪いわけじゃないの」
「へぇ?そうなんだ?じゃぁどうしてかけてるの?コレ、限りなくダテに近いじゃん?」
「――クセ…かしら?少し前までは何だかかけてないと落ち着かないってカンジだったから」
 少しだけ俯く亜美の頬がナゼかうっすらと染まっている。
「ふーん、ま、あたしはメガネをかけてる亜美ちゃんも、かけてない亜美ちゃんもどっちもかわいくてスキだけどさ!」
 まことはメガネをかけたまま、亜美を見つめるとニッコリ笑う。
 益々顔を上げられなくなる亜美の様子に、そんなことはお構いなしのまことは
「ねぇ?あたし似合う?メガネ」
 と亜美のメガネのフチをクイっと人差し指と中指で上げてみたりする。
 無言でコクンとうなづく亜美に満足したのか、それともよっぽどメガネが気に入ったのか、まことはゴキゲンだった。
 コクンと紅茶を口に含むと、えへへーーーっと笑う。
「おいしー、やっぱ亜美ちゃんの淹れた紅茶おいしいな♪」
 どこまでも呑気なまことに、亜美のため息が聞こえることはなかった。

  ☆

「それはそうとさ、コレかけてるとよく字が見えるわ」
「は?」
 教科書を開いて見つめるまことの言葉に、キョトンとマヌケな返答をする亜美。
「もしかして…まこちゃん視力落ちたんじゃない?」
「へ?……」
 今度はまことがキョトンと視線を返す番だった。
「へ?って…気づいてなかったの?」
「や、え?だって、えぇ?」
 それは絶対ありえないと思ってたのでソコに思い当たらなかったまことは、言われてまさか?と呟いた。
「だって、それ、ダテに近いけれど一応度、入ってるし」
「そっかぁ、だから教科書ボヤけて見えたのかぁ」
 まことはメガネを外してもう一度教科書を睨む。
「うーん、まぁちょっとだけかな?近視だったら治るんじゃないの?」
「そう言うわね、まぁ疲れてるだけかもしれないしね」
 亜美はまことのこめかみに手を伸ばすと、両手人差し指で軽くマッサージするように押してやる。
 ニッコリ微笑む亜美をまことはジっと見つめる。
「な、何?まこちゃん?あ、痛かった?ごめんね」
 ふるふると首を横にふると、まことは手にしていたメガネを亜美の顔に戻して更に穴が開くんじゃないかという程ジっと見つめる。
「え?」
 亜美はまことのこめかみから手を下ろすと、とりあえずされるがままにしていたが、まことの行動の意味がわからない?というように呆然と見上げる。
「やっぱ…カッコイイよなぁ」
「な、何が?」
「いや、メガネってさぁ、かける人がかけると似合うなぁと思ってさ、亜美ちゃんだと益々頭良さそうに見えるもん…や、実際頭いいんだけどさ」
 まことはエヘっと笑うと、再びメガネを取り上げる。
「でも…コッチの亜美ちゃんはかわいくっていいな♪」
 えへへっと笑顔を浮かべるまことに亜美の頬がぽむっと紅く染まる。
「ま、ま、まこちゃん?」
「でもメガネかけてるとさ、亜美ちゃん『闘ってる』ってカンジがして何だかカッコいいよね」
「そう・・・かな?そんなこと言われたことないから」
「そうなの?」
 亜美はまことの手からメガネを受け取ると照れ隠しなのか再び自分にかけなおす。
「うん、あたしが少し前までずっとコレかけてたのは、モチロン視力のこともあるけれど、コレをかけることで虚勢を張ってたっていうか…うまく言えないんだけどね。まだみんなに会う前だけど結構色々噂されてて、気にしないようにしよう…とは思ってたんだけど、でも聞こえてきちゃうとやっぱり少しは気になるし…だからそう、気にしてないように見せかけるための仮面…かしらね?だから冷たそうなんて言われるのね」
 ふふっとその頃を思い出したのか、少し寂しそうに笑う亜美。
「あぁ…」
 天才少女とよばれるがゆえにまわりから敬遠され、一人で過ごすことの多かった亜美。
 ホントは寂しかったハズなのに、そんな気持ちをぶちまける相手もいなかった頃の亜美。
 こんなに優しくて寂しがりやな女の子なのに、それを誰も見抜けないなんて全くみんなどうかしてるよな!
 曖昧な返事をするまことをおずおずと見上げて亜美が尋ねる。
「…とっつきにくかったでしょ?あたし」
「何で?」
「…え?」
「そんなわけないじゃん。自分のヤな噂話を聞きたくない気持ち、あたしもわかるもん。あたしの場合はケンカしたりソッチに走っちゃったけどさ・・・それにさ、あたしはメガネの奥の亜美ちゃんの瞳が時々すっごい寂しそうだなってずっと思ってたよ?」
「そう…なの?」
「うん、まぁはじめの頃は・・・だけどね」
「はじめの頃?」
「最近さ、亜美ちゃんメガネかけなくなったじゃん?そしたらさあんまり気にならなくなったんだよねぇ?」
 まことが不思議そうに首をかしげる。
 ふふっと亜美の口元から笑みがこぼれ、ポツリと呟く。
「仮面…いらなくなったから」
「へ?そなの?」
「うん、まこちゃんといるとね、仮面をかぶる必要がないから…」
 ふわりっと柔らかな笑顔を浮かべる亜美に、まことも思わず同じ笑顔を返す。
「えへへっ、それってあたし喜んでいいんだよね?亜美ちゃん?」
「ん…」
 亜美はコクンと首を縦に振ると、頬を染めてまことの視線を捕らえる。
 まことの心臓が早鐘を打つ…亜美を抱きしめたい、唇に触れたいという衝動に駆られる。
 腕組みをして唸る…。
「うーーんっっ」
「な、な、何?まこちゃん?」
 目を丸くする亜美の顔からメガネを取り上げると、まことは「うん!」っと満足そうにうなづく。
「やっぱりさ、キスする時はメガネない方がいいよね♪」
「え…?」
「あたしの前ではしなくていいからね♪」
 それだけ言うと上機嫌なまことの唇が亜美のそれと重なった。
 何度も何度も…。
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Date:2008/08/26
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