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□ 夏実×美幸 □

相棒

5巻を見て書いてみた




「美幸――――夏実が暴れてるよー?何とかしてー」
「えぇ?」
「相棒でしょー?」
「相棒・・・」
 頼子の言葉を何となく噛み締める。
「美幸?」
「すぐ行くわ」

  ☆

 悪いことをしながらちっとも反省しない相手に説教を続けて
 挙げ句の果てに鉄拳制裁を加えようとする寸前で夏実の腕にしがみついて止めた美幸。
 渋々と諦めた夏実はその相手を頼子と葵ちゃんに任せると、頭を冷やそうと屋上に向かう階段に足を向けた。
「あーーーーっ」
 くしゃくしゃーっと髪を掻きむしると、行き場のない怒りをぶつけるように叫ぶ。
「夏実?」
 後を追いかけて来た美幸が声をかける。
「止めてくれてありがと、美幸」
 手すりに額を押し付けたまま顔も上げずに小声で言う。
「ん」
「危なかった」
「ん、そうね」
 くるりと振り返り、バツが悪そうに頬を歪める。
「ホンットあたしはダメだな~すぐ冷静さ失っちゃう。美幸を見習わなくちゃ」
 美幸はゆっくり歩み寄ると夏実の頬に右手を伸ばし、そっと撫でる。
「美幸?」
 美幸の笑顔で夏実の表情に落ち着きが戻る。
「暴力はいけないけど、夏実があれだけ怒るのには理由があるんでしょ?」
「ん」
「まぁ何にせよ間に合ってよかったわ」
 夏実はそっと頬に添えられた美幸の手を取る。
「ごめん美幸」
「さっきから珍しく素直ね」
「そんな言い方ないじゃない?」
 ぷくっと頬を膨らます。
「だって・・・」
 ふふっと声を出して笑う美幸につられて夏実も笑顔になる。
「美幸がいてくれてよかった」
「でしょ?」
 きゅっと美幸の首にしがみつくと肩を震わせる。
「全くしょうがないわね~」
 ゆっくりとその手を振りほどくと半泣きの顔で美幸を見つめる夏実の額に、コツンと自分の額をそっと合わせる。
「夏実の相棒はあたしにしか出来ないもんね」
「うん」
「情けない顔しない!夏実は悪い事してないんだから」
「ん」
「もしどうしてもまた暴走しそうになったら・・・呼んで?」
「わかった」
 コクンとうなづく。
「よし!じゃあ仕事に戻ろう?」
「うん、あ、待って美幸」
「ん?」
「ありがと」
 チュっと美幸の頬にお礼のキスを送る。
「え?」
「早く!行こうよ美幸!」
「ちょ、夏実?」
 驚いて立ち尽くしている間に、いつの間にか美幸を追い抜いてドアのところで手を振る夏実には、すっかりいつもの笑顔が戻っていた。
「んもう、すぐ調子に乗るんだから」
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Date:2008/08/26
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