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□ シズル×ナツキ □

明日から

学園長大好き!
設定捏造しまくり!(笑)




「え・・・わたしが・・・ですか?」
 突然呼び出され、予想もしなかった申し出に動揺を隠せないナツキ・クルーガー。
「そうです、あなたにお願いしたいと思います、ガルデローベの学園長を」
「え、で、でも!わたしより適任な方はたくさんいらっしゃると思うのですが・・・そう!シズル・ヴィオーラお姉様とか!」
 かつて学園に在校していた間、ナツキの・・・ナツキだけじゃなく、全校生徒の憧れのお姉様だった、最強にして最高のオトメであるシズルの名を出した。
 今は自分と同じ五柱として方々忙しそうに飛び回っているという噂を聞いている。
 卒業してからは忙しくてプライベートで会うことはほとんどと言っていいほどなかった。
 だが、理事会の人間は残念そうに首を振る。
「それは我々も考えて、すでに打診をしました」
「それじゃ・・・!」
「その彼女が、あなたのことを強く推したのです」
「え?」
 予想もしなかった答えに、ナツキの思考が停止する。
「あなたの方が適任だと」
 ぐるぐると色んな言葉が頭の中を巡る。
 どういった理由でナツキのことをそんなに推すのかがわからない。
 自分に降り掛かる面倒を避けたいがために自分に回したのか、とさえ疑ってしまう。
 でもあのシズルが?
 かつて学園中にバレバレなほど溺愛されていた事を思い出す。
 そしてナツキは1つの結論を出した。
「その話、謹んでお受けします」
「では・・・」
「ただし、条件があります」
「何でしょう?」
「そのシズル・ヴィオーラをわたしの補佐につけてもらいたい」
「え?」
「わたしには彼女の力が必要です」
「・・・わかりました、もう一度打診してみます」

  ☆

 話がまとまってか数ヶ月。
 ナツキはガルデローベの学園長室にいた。
 様々な手続きを済ませ、いよいよ明日から正式に学園長として母校に戻って来た。
 そして今日は、久しぶりにここでシズルと会うことになっていた。
 そう、あの後理事会がシズルに連絡を取ったところ、そういうことだったらとOKの返事をもらったらしいのだ。
 ナツキにこの話を断る理由はもうなかった。

  ☆

 コンコン
「はい」
 ナツキはドキドキしながら短い返事をする。
「失礼します」
 と、入って来たのは、イメージより随分オトナっぽくなったシズルだった。
 セレモニーやイベント等で見かけることはあっても、お互い忙しくて中々会えなかった間に二人とも少し大人になっていた。
「あ・・・」
「久しぶりどすなぁ、ナツキ」
 はんなりと微笑む。
 あぁ・・・昔のままだな。
 その笑顔にぼんやりと見とれてしまう。
「うちの顔に何かついとりますか?」
「え?あ、いや、な、なんでもない」
 顔を真っ赤にして慌てて首を振る。
 目の前にシズルがいる。
 手を伸ばせば届くところに。
 そう思うと緊張して声が出ない。
 こんなことは学生時代にシズルに初めて声をかけた時以来かもしれない。
 何を言っていいのかわからず躊躇していると、突然シズルの腕がフワリとナツキの身体を包み込んだ。
「会いたかったぇ、ナツキ」
 そう耳元で優しく囁かれると、ナツキの心拍数は上がり放題だ。
「ちょ、え?バカ!こんなところで・・・!」
 ジタバタと逃れようと身じろぎする。
「あきまへんか?」
「わ、わたしは明日からここの学園長なんだ!それなのにこんなところで・・・」
「明日からですやろ?」
「ん?」
「今日はまだ、ただのナツキ・クルーガー・・・やろ?」
 屁理屈だが、ナツキを黙らせるには十分な言葉だった。
「う・・・ん」
 観念したように強張った身体から力を抜き、そっとシズルの腰に手を回した。
 ふっと微笑むと
「わたしも・・・会いたかった」
 と、素直な気持ちを吐露した。
 シズルの腕に抱きしめられる感触が懐かしく、ドキドキしながらも妙に安堵感を覚える。
 少し成長したみたいだな、背も・・・胸も・・・。
 あぁ・・・でも・・・シズルだ。
 やっと会えた。
「ナツキ?」
「ん?」
 ボケっと抱かれているナツキの隙をついてシズルがチュっと耳のピアスにキスをする。
 ゾクリと背筋がそぞろ立つ。
 全身から力が奪われる。
「うぁっ」
「相変わらずやねぇ、慣れへんの?」
「な、慣れっ?どうやって慣れるんだ!」
 瞳に涙を浮かべ、全身の力が抜けたナツキはもたれかかるようにシズルの胸に倒れ込んだ。
「そらぁ・・・」
「お前以外にそんなことするヤツいないだろ!」
「あらぁ~ほなあれからナツキ誰とも?」
「誰とも何だ!」
 きゅっと服にしがみつくと、少し怒ったように睨み上げる。
「嬉しいわぁ」
 全く話を聞いてない様子で、ナデナデとなつきの頭を子供をあやすように撫でると嬉しそうに笑う。
「こ、子供扱いするな!」
「そんなことしまへん」
「でもっ・・・」
 まだ何か言おうとするナツキの唇を、自分の唇で塞ぐ。
「んっっ」
「ナツ・・・キ・・・」
 舌を絡ませると、息をさせる間も与えないくらい何度も角度を変えながら口づける。
 意識を刈り取るようなキス。
 とろけるような舌の味に、逃げ出す気力も失いそうになる。
「ちょ・・・シズっ・・・何・・・」
「オトナのキスどす」
「ばっ、そんな問題じゃない!」
 ガバっとシズルから身体を離すと、顔を真っ赤にして口元を押さえる。
「お、お前はこんなことばっかりしてたのか?」
「ご想像にお任せします」
 シレっとそう答えると、もう一度唇を寄せる。
 が、その攻撃を今度はしっかり避けるナツキ。
「ナツキ?」
「もういい」
「え?」
「シズルのばか」
 俯くと拳をふるふると震わせる。
「え?」
 くるりとシズルに背を向けると、もう一度叫んだ。
「ばかっっ」
 ナツキの瞳から涙がこぼれる。
 それが何の涙か自分でもわからない。
 原因がシズルであるということ以外は・・・。
 その時だ、再びふわりとナツキの身体をシズルの腕が包み込んだ。
「堪忍、ナツキ」
「知らん」
「嘘や」
「何が?」
「うちはナツキ以外の人とこないなことしまへん」
「嘘だ、信じられない」
「そんなにうちが信じられへん?」
「でも・・・」
 シズルの腕に顔を埋めると言葉を濁す。
「堪忍な、うちがいい加減なことばっかりしとったから」
 ぷるぷると小さく首を振る。
「せやけどこれはホンマやから」
「・・・ホントか?」
「ん・・・ホンマ・・・うちはホンマにナツキに会いたぁて会いたぁて仕方なかったんよ。嬉しゅうてついいじわる言うてしもて堪忍な」
 ナツキはそっとシズルの腕を解くと、再びくるりと身体を回した。
 目を丸くするシズルの胸元をきゅっと握りしめると、自分より少しだけ高い位置にある唇に向かって背伸びをする。
「これからは、お前はずっとわたしのそばにいろ」
「え?」
 ナツキは今度は自分の唇でシズルの唇を塞いだ。
 きょとんとされるがままにナツキのキスを受け取るシズル。
 意識が飛ぶ。
 頭が真っ白になる。
 自分がするより気持ちいいキス。
 しかもそれが愛するナツキの唇なんだからたまらない。
 ふと我に返ってもまだナツキの唇は一生懸命シズルの唇を塞ぎ続けていた。
 ナツキ・・・ナツキの唇、やらこいなぁ。
「もうどこにもやらん!ずっと見張っててやる」
 やっと・・・いや、とうとう離れてしまったナツキの唇から出た第一声がそれだった。
 ぷくっと赤らめた頬を膨らませ、まっすぐ視線をぶつけてくるナツキの瞳を、シズルもしっかり見つめ返すとふわりと笑った。
「そらぁありがたい話やねぇ」
「ふんっ、しっかり働いてくれよ」
「承知しました、学園長サマ」
「明日からな」
「ほな今日は普通のナツキ・クルーガーと、シズル・ヴィオーラでええ?」
「あぁ、いいさ」
 ふふっと微笑み合うと二人はもう一度、今度は触れるだけのキスで想いを確認し合った。


 これから、学園長のヘタレ伝説が幕を開けるとも知らずに(笑)
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Date:2008/08/26
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