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□ 静留×なつき □

つながる糸3

続く




 なつきの肌の温もりが忘れられない。
 自分の気持ちを知られた以上、他の誰をも抱く気にはなれない。
 そのハズなのにまたこうして何食わぬ顔をして受け入れる。
 行方をくらましていた時のことを根掘り葉掘り聞かれるのが面倒なのもあったが、ただなつきのことだけを想って欲の捌け口にしていただけだった。
 血で染まった手で抱かれているとは知らずに、喜んで寄って来るのをいいことに利用していた。
 目の前にいる巴は何度も何度も喘ぎ声を上げるが
 静留は一言も声を発することなくただ彼女の求めるままに指と舌を這わせていた。
 しかしどれだけ抱いても、静留の欲が治まることはなかった。 
 今日あたりかもしれない・・・。
 なんとなくそんな予感がした。
 静留は放心状態の巴をベッドに置き去りにすると、シャワーを浴びに浴室に向かう。
 そろそろ決着つけなあかんかもな・・・なつき。
 シャワーを流しっぱなしにしながら静留はその場にしゃがみこむ。
 なつきへの想いと、自分の押さえられない欲との板挟みで涙が溢れて来た。 
 限界だった。

  ☆

 誰もいない・・・神崎も、遥も、雪乃もいない生徒会室でお茶をすする。
 何事もなかったかのように。
 もうすぐやって来るであろう客を迎える準備はできている。
 ホラ、聞こえてきた。
 なつきの愛車の音をうちが聞き間違えるわけあらしまへん。
 やっぱり・・・戦うしかあらへんのやね。

  ☆

 なつきはうちを止めると言うた。
 うちはなつきを手に入れたい。
 相容れない想い。
 それでもかまわない。
 たとえ恨まれても、うちはなつきを手に入れてみせます。
 力づくでもなつきをもう一度この腕に・・・。
 そんな想いが静留と清姫を動かした。
「デュラン!!!」
 だが、なつきは何のためらいもなくデュランを呼んだ。
 母への想いに疑いを抱き、消えてしまったデュランが再び現れると信じているかのように。現れたのは、清姫に勝るとも劣らない大きくなったデュランだった。
 そんなにうちは憎まれてんのやろか。
 自分が犯した罪を想えば当たり前か。
 わかってはいても哀しかった。
 泣きそうになるのをこらえて攻撃するが、やはり迷いのせいか1つも当たらない。
 だが、なつきの攻撃も当たらなかった。
 教会に誘い込む。
 ドーンという音と共に、落下させた大きな鐘がなつきを閉じ込めた。
 うちの鎖がそれを砕いた。
 その瞬間、なつきがうちの手に落ちる。
 再びこの腕の中になつきを抱きしめることができた。
 うちのもんになったハズやった。
 それで終わったハズやったのに・・・なつきの行動は予想外だった。
 静留の髪に一瞬触れると、何を想ったのかなつきは少し微笑み、静留の唇を塞いだ。
 ぎこちないキス。
 あの時でさえ静留はなつきの唇にだけは触れられなかったというのに。
 自分が抱きしめたい、手に入れたいと想っていた相手に自分が抱きしめられ、唇を奪われ
、全身の力が抜けた静留は、ただただ呆然となつきの言葉を聞いていた。

 ――わたしはお前が好きだ、静留――

 前にも言われた言葉だし、相変わらず好きの種類は違うけれども、それでも嬉しかった。
 なつきがうちのこと嫌ってないって・・・あんなことしたうちを許してくれるだけで救われた気がした。
 が、次の瞬間の衝撃は忘れない。
「デュラン!ロードシルバーカートリッジ!! ・・・ってーーーーっ」
 清姫が消えたらどうなるか、わかった上で最後の攻撃を仕掛けるなつき。
 でもそしたらデュランが消えた時に消えるのは?
 なつきの腕に力がこもる。
 爆風からうちを守るかのように。
 あぁ・・・うちも消えるんや・・・。
 デュランが誰を想うことで現れたのかがわかると、こんな状況なのに静留は幸せだった。
「嬉しい・・・」
 心の底からの言葉を最後にうちはなつきと一緒に消滅した。
 最後の最後で、静留の心の糸は再び結ばれた・・・強く。
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Date:2008/08/26
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