Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ ロビン×ナミ □

再び得たモノ

ロビン×ナミです




「待って!ロビンーーーーっ」



 あの時初めてあたしは、あたしにとってロビンがどんな存在だったかを認識したのかもしれない。
 そりゃね、はじめは敵対してた相手だったんだもん。
 怖かったし、信用なんて出来なかった。
 でも・・・。



 夜も更けた頃、ベッドに潜り込んだあたしは隣で眠りにつくロビンの横顔を見つめた。
 随分と傷だらけだ。
 キレイな顔なのにあの政府のバカ長官に散々殴る蹴るされたらしい傷痕が痛々しい。
 あたしたちを命をかけて守ろうとしてくれた証。
 ま、黙って守られるようなあたしたちじゃないけどね。


「生きたい!!!わたしも一緒に海へ連れてって!」


 そう泣いて叫んだロビンの顔が忘れられない。
 これからはずっと一緒に旅をする。
 彼女が望む限りそれは変わらない。
 ずっと一緒だ。


「ねぇロビン」
「・・・なぁに?」
「起きてたの?」
「そう思って話かけたんじゃないの?」
 ごそごそと体を反転させると、あたしはロビンの方を向いた。
 そっと切れて血の滲んだ痕のある唇の端を指で触れる。
「・・・っ痛」
「あ、ごめん」
 慌てて手を引っ込める。
「どうしたの?」
 ロビンも体をこちらに向けてくれると、真っ直ぐ見つめ返して来る。
 迷いのない瞳にあたしは思わず逃げ出してしまう。
 あたしはきゅっとロビンの腰に手を回し、胸に顔を埋めるように抱きついた。
「航海士さん?」
 一瞬驚いた表情を見せるが、すぐにフッと微笑む。
「ばか」
「え?」
「一人で無茶して・・・こんなに傷だらけになって・・・」
「・・・」
「心配したんだからね!死にたいとか言うから助けちゃいけないのかと本気で悩んだり、あたしたちのこと嫌いになっちゃったのかと不安になったり、みんなどうしたらいいのかわかんなかったんだからっ!もっとあたしたちのこと信じてくれてもよかったのに!」
 ロビンがここにいるという安心感からか、あたしの溜まりに溜まった感情が爆発した。
「ごめんなさい」
 敵だった頃は怖かった手が、今は優しく撫でてくれる。
 涙が溢れて来る。
 今日一日で何度涙を流しただろう。
 メリー号を失い、ベルメールさんのみかんの木や家具や服、全財産をも失ったあたしたちが唯一取り戻せたのが仲間だった。
 ・・・それが救いだった。
 これ以上何も失うわけにはいかない。
「もうどこにも行かないで」
「えぇ」
「絶対よ?もう死にたいとか言わないでよね」
「えぇ、約束するわ・・・もう死にたいなんて思わないもの」
 あたしの髪をそっと耳にかけると、耳元で囁いた。
「あなたを泣かすようなことはしないわ」
 言ってチュっと額に触れるだけのキスをされた。
「ロ、ロビン?」
「もう泣かないで、航海士さん」
 優しく見つめる瞳に安堵感を覚えた。
 途端、急激に襲って来る睡魔。
 あたしはロビンの胸に再び顔を埋める。
「ナミ・・・よ・・・もう寝ましょ」
「そうね・・・少し・・・疲れたわ」
「う・・・ん」
 朝起きてもロビンがいなくなってたりしないように、しっかり抱きしめたまま、あたしの意識は落ちて行った。


「おやすみなさい、ナミ」


スポンサーサイト

* 「ロビン×ナミ」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/08/22
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/7-bb138707
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。