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□ シズル×ナツキ □

怖い女(ヒト)

シズルが拗ねたらかわいいと思う。
しかもその拗ねた理由がナツキ絡みやとなおさら!
ナオは・・・シズルとどういう関係性なのか悩みました。
思いつきで書いたバカな話(笑)




「シ、シズル?」
「・・・」
「シズルさーん」
「・・・」
「シ、シズルお姉さ・・・ま?」
「・・・」
 シズル・ヴィオーラは怒っていた。
 そして、ガルデローベ学園長、ナツキ・クルーガーは慌てていた。
 応接用のソファに背筋を正し、顔だけをツーンと背けると一切ナツキと視線を合わせようとしなかった。
 ナツキはシズルの隣に正座をして、必死でこちらに向かせようと額に汗して話しかけていた。
「いい加減にしろ!シズル!何をスネているんだ?」
「別にスネてまへん」
「スネてるだろ!こっちを向け!」
 グイっと肩を掴むと無理矢理自分の方に向ける。
 ビクン!
「え・・・っとその・・・」
 シズルの、まるで敵を射抜くかのような視線に囚われ、ナツキの背筋が凍りつく。
「ご、ごめんなさい」
 思わず謝ってしまった。
「ナツキのあほぉ」
 ピクっと肩を震わせる。
「あほぉ・・・って何でだ?大体私が一体何をしたというんだ?」
 シズルの勢いに押されて、今現在自分がどうしてこんなメに合っているのかわからずに慌てていたことに今更ながら気づいた。
「そうだ!わたしが何をしたって言うんだ?」
「それは・・・」
「それは?」
 ズイっと顔を近づけると、鼻の頭がくっつきそうになるくらいの至近距離から問い詰めた。
「ナツキが・・・」
「わたしが?」
「・・・どす」
 俯いてボソリと言葉を発するが、ナツキには届かない。
「はぁ?聞こえないぞ?」
「ナツキが他の子ぉとイチャコラしとるからどす!」
 キっと顔を上げると、シズルは意を決したようにナツキの心臓を射抜くような思いもよらない発言をした。
「はぁぁぁぁ?」
「最近いっこもうちの相手してくれへんのに、他の子ぉと仲良ぉしとるやないの」
「えぇ・・・と?」
 何の話かサッパリわからん!話が見えん!
「特にナオはんとか仲良しですよなぁ」
「ナオ?どうしてここでナオが出てくるんだ?」
「ハルカはんがゆーてましたぇ?」
「な、何を?」
 イヤな予感・・・聞きたくない・・・な。
「ナツキがシャワー室でナオはんと一緒におったて」
「はぁぁぁぁぁ?」
「しかも押し倒されてたって」
「おいおいおい~」
 そりゃそんなこともあったけど、あれは誤解じゃないか。
 ハルカお姉さまも一体何を吹き込んだんだ?全くあの人は昔っから人の話に首を突っ込んでくるんだから。
「誤解だ!あれはわたしにも何が何だかわからなかったんだ!イキナリ入ってきてわけのわからないことを言い出して・・・」
「何を?」
「それはそのぉ・・・だな」
 言葉を濁す。言ってもまた話がややこしくなるだけだろう。
「ナツキ」
「は、はい?」
「うちの情報網ナメたらあきまへんぇ」
「はうっ」
「ナオはんに迫られてたんですやろ?」
「なっ!?な、な、何を言い出すんだシズル?」
「五柱なったゆーたかて、ただのトリアスやと思って甘く見てましたわ・・・まさかナツキを狙ってたやなんて」
「ち、ちがっ!」
「ちがいまへんやろ?・・・まさかナツキ・・・」
「え?」
「ナツキもナオはんのこと・・・」
「バカ言うな!わたしにはお前がいるだろ!シズル以外必要ない!」
「え?」
「あ、いや、その・・・ゴホン」
「ナツキ、もっかいゆーて?」
 今更ながらナツキは自分が発した爆弾告白に照れた。
「し、知らん!とにかくその話は誤解だ!これ以上くだらないことで拗ねるな!仕事が進まん!」
 ナツキは踵を返すと、いつもの席にドカっと腰を落とし、疲れた体をぐったりと机の上に投げ出した。
 最早仕事をする気も起きない。
 ふと目の前に気配を感じ、顔を上げるとニコニコとさっきまでの機嫌の悪さは何だったんだろうと思わせるくらいゴキゲンだった。

 ――女心と秋の空――

 意味もなくそんな言葉が浮かんだ。
「はぁ~何だ今度は」
「堪忍な、ナツキ」
「あん?」
「うち嫉妬してたんどす」
「シズル?」
「ナツキは、ナツキがうちのお部屋係りにさせてくれゆーてくれたあの日ぃからずっと、ずっとうちのもんやと思ってました」
「あぁ」
「他の人に渡しとぉないって産まれて初めて思った子ぉやから、ちょっとハルカはんの話聞いて動揺してしもたみたいどす」
「はぁ~全くあの人にも困ったもんだな」
「えぇ人どす」
「わかってるさ」
 ギシっと背もたれに全体重をかけて伸びをする。
 わかってる、あの時わたしをシズルの元へ向かわせるように仕組んだあの人。
 ハルカお姉さまがいなかったら今のシズルとのこの関係はなかったかもしれない。
 まぁ単純にシズルと全力で戦いたかっただけかもしれないが、それでも感謝しなければなるまい。
 シズルがわたしの次に・・・人として好きな相手だろうなと思うとやはり憎めない。
「なぁシズル」
「ん?」
「今日は休むぞ、疲れたからな。だからお前も休みだ、戻るぞ」
「はい、学園長♪」
 満面の笑顔でナツキの後をくっついて部屋に戻った。

  ☆

 ナオは部屋で怯えていた。
 先ほど怖い顔で尋ねてきたシズル・ヴィオーラを招き入れたことが事の発端だった。
 五柱という同じ立場にいるとはいえ、ナツキ・クルーガーと違ってやはりどこか恐れ多い相手ではある。
 好きではないが・・・
「ナオはん」
 ニッコリと営業用の笑みで微笑むシズルの声には、どこか威圧感を感じずにはいられなかった。
「はい?」
「あんた・・・自分が何したかわかってはるんやろうねぇ?」
 ギクリと頭の中を記憶がかすめる。
「何の話・・・ですか?」
「エアリーズのシャワー室で・・・」
 そこまでで十分だった。
 な、何で?何であの事をこの女が知ってんのよ?
 まさかあの大統領が喋った?
 あの腹黒い大統領が、コイツと何か取引でもしたの?
「した・・・て言ったらどうなんですか?」
 頭の中がフル回転しながらも探りを入れるように、挑発する。
「大体あなたと学園長の関係って何なワケ?あたしが手ぇ出したらいけないんですか?」
「・・・あんたには関係ありまへんけど」
「へ?」
「この際やから言うときます」
「え?」
「ナツキに手ぇ出そうとするモンは、誰であろうと容赦はしまへん。あんたもうちの実力はよぉわかっとるはずどす」
「げっ・・・」
「その覚悟、あるんやったらどうぞ」
「よくない!あたしはあんなヘタレに興味はないわよ!わかったから!もうしません!」
「ナツキはヘタレやからえぇんどす」
 とんちんかんなシズルの答えに、どっと疲れるナオ。
「はぁ~っ・・・大体あたしは頼まれただけなんだから!」
「ユキノはんにどすか?」
「そうそう・・・て何で!?」
 そこでさらっとユキノの名前が出てきたことに驚いて目を丸くする。
「そうどすか、まぁユキノはんにはその昔借りがありますさかい、強ぉ言えまへんな」
「えっと?」
「まぁとにかく、冗談でもナツキを押し倒すやなんてことせんことですな」
「わ、わかりました」
 あの腹黒大統領といいこの女といい・・・。
 大体あのヘタレのどこがいいのかさっぱりわかんない!趣味疑うわ!
「ナオはん」
「へ?」
「どうしてもゆーんやったら、今度うちがお相手させてもらいますぇ?」
「結構です!!!」
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Date:2008/08/25
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