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□ 静留×なつき □

笑顔5

もう自分でも何書いてたのかわかりませんでしたねぇ(笑)
でも静留の母親に対する想いとか、なつきの反応とかが書きたかったんだと思う。
あと誰かと一緒にご飯食べれる幸せとかそんなん。



「静留?」
「え?」
「何を・・・考えていたんだ?上の空だな」
 心配そうに静留に組み敷かれた下から両手を伸ばし、そっと頬を包み込むと優しく撫でる。
 背中が震える。
「何でもありまへん・・・」
 静留は慌てて思考を戻した。
 悟られないように唇を結ぶ。
 なつきは鈍感に見えて・・・いや、実際結構鈍感なのだが
 時々ズバっと核心に触れてくるから油断できない。
 静留は汗ばむなつきの体に、再び自分の体を重ねる。
 それを受け入れたなつきは気持ちよさそうに目を閉じると、頬に添えられていた手が背中に回る。
 なつきの首筋に舌を這わし、時折強く吸う。
 そのたびにビクンと震え、背中が反る。
 そのポイントを執拗に攻めると、そのたびになつきの腕に締め付けられる。
 なつきが敏感になっている証拠だ。
 それがまた静留の情を駆り立てる。
 これほどまでに自分を狂わせる相手・・・玖我なつき・・・。
 時々彼女を見ていると、めちゃくちゃに壊してしまいたい思うことがある。
 いや、なつきを壊すことで、自分も壊れたいだけなのかもしれない。
 かつての自分ごと壊れてしまいたいのかもしれない・・・。
 今までなつきとは何度かそういう関係は結んではいるけれど
 それでも静留はそれ以上の欲を望んでしまう自分を無理矢理抑えこんでいた。
 そしてなつきが満足するところで留まっていた。
 ・・・留めていた。
 なつきのそば居るだけで幸せだという気持ちに偽りはない。
 なのにそんなことを考えてしまう自分を、静留は醜いと感じていた。
 時々こうして自分の情を煽るなつきがうらめしく思える。
「静留・・・?」
「ん?どないしたん?なつき・・・堪忍、どっか痛かった?」
 なつきの体を這わせていた手を止めて、静留は眉を寄せた。
「お前、わたしをどうしたいんだ?」
「・・・え?」
「何をガマンしているんだ?」
「なつき?」
 ドクンっと心臓が高鳴る。
 自分の心が読まれたのかと、心臓が早鐘を打ち出す。
 鼓動の音でなつきの声がうまく聞き取れない。
 途切れ途切れに飛び込んでくる声。
 そして音が途切れた瞬間だった。
「何もガマンしなくていいんだぞ、静留」
 ドクンっと再び心臓が大きく跳ねた。
 優しく微笑むなつきの顔。
 プツリとそれっきり理性の糸が切れた・・・。
「なつき・・・なつき・・・堪忍な、なつき」
 繰り返し謝りながらも、静留は自分自身の暴走を止めることが出来なかった。
 部屋に響くなつきの荒い息遣い。
 静留はなつきの弱いところを何度も何度も攻め立て、なつきは静留の肩に、背中に爪を立てる。
 白い肌につく赤い傷を物ともせず、それでもなつきの体を這い続ける指と唇。
 もうダメだと、なつきが叫び声に近い声をあげてもやめようとはしない静留。
 いや、耳の奥で聞こえてはいるが、自分自身止めることが出来ずにいた。
 それは果てしなく、なつきの、そして静留の意識が飛んでしまうその瞬間まで続いた。
 最早静留の中に理性も、痛覚さえも全くひとかけらも残ってはいなかった。
 ただなつきの肌、なつきの声、なつきの腕、なつきの瞳・・・なつきの全てを感じる以外の感覚は存在していなかった。

  ☆

 ぐったりと力の抜けきったなつきの体を解放すると、静留も隣に体を横たえた。
 ふと、意識を取り戻したなつきは、力のこもらない声で呟く。
「お前・・・容赦ないな・・・」
「堪忍な」
 汗ばむ体を摺り寄せ、静留はなつきの肩に顔を埋める。
 自己嫌悪に陥っていた。
 やってしまった・・・自分の欲のままになつきを・・・。
 なつきの言葉に甘えてしまった。
「堪忍、なつき」
「バカ・・・何で謝るんだ?」
「せやかて・・・幻滅しはったやろ?うちはこないな人間なんどす」
 恥ずかしさからか顔を埋めたまま、子供のように泣きじゃくる。
 なのにクックっと天井を見上げたままおかしそうに喉を鳴らすなつき。
「何やのん?」
 肘で体を支えて頭だけを起こすと、なつきを見下ろす。
「今更何を言うのかと思ったら・・・」
「え?」
「お前の性格なんてとっくにお見通しだ、ばか」
 頭を抱き寄せ、もう一度横に寝かすとまた笑う。
「静留、お前おもしろいな」
「な!?」
 思いもかけない言葉に絶句する静留。
「静留はわたしより年上なのに子供みたいな時あるよな。こんな静留の姿、お前の取り巻き達には想像も出来ないぞ、きっと」
 イマイチ意味が飲み込めない静留は先を促す。
「んーっとな、わがままなんだ!えっとちょっと違うか?そう、ダダこねる子供だな。欲しいものを欲しいと強請る仕草も子供みたいだし。お前いつもわたしのことを子供扱いするけど、お前のほうがよっぽど子供じみている時があるぞ?すぐ意地張るし、結構素直じゃないし、実は泣き虫だしな。や、まぁそんなとこもかわいいとは思う・・・けどな」
 自分で言って照れながらも、抱き寄せて静留の目元の、すでに乾きかけている涙をペロリと舐める。
 くすぐったそうに首を竦める静留。
「うちが・・・子供・・どすか?」
 まさかなつきにそんなことを言われるとは思ってもおらず、静留は困惑した。
「あぁ、やることはまぁ・・・一体どこで覚えて来るんだかオトナ顔負けだとは思うけどなぁ」
 自分の出した答えに満足したのか、なつきはうんうんと一人うなづきながら静留の方に寝返りを打つと、
「おこちゃまだな」
 と、笑う。
 こうやって時々なつきは核心を突いてくる。
「そんなん意地っ張りなんはなつきかってそうやないの」
 いつも突然なので動揺を隠せず、つい言い返す言葉が子供じみてしまう。
「そうだ、わたしは子供だからな!別にいいんだ」
「なつきのあほぉ・・・」
「そっくり返してやろうその・・・言葉、全くぅぅん・・・眠い、明日はもうダメ・・・だ」
「え?一緒に出かける約束しとりましたやん?」
「ばぁかムリ・・・。誰かさんのせいで・・・きっと起きる元気・・・無い・・・」
 くるりと静留の分の布団を奪い去って貝のように包まってしまう。
「イケズぅ、なつきのあほぉ」
 布団を奪い返すと、今度は静留が包まる。
 なつきは体を起こすと、姿の見えない静留に向かってぽつりと言う。
「あぁっと、そのぉだな、これからもずっと一緒にいるんだ、一日くらい棒に振ったってまたいつでも出かけられるだろう?」
 優しい言葉をかけて静留をおびき出す作戦に出た。
 アッサリとその作戦にノせられた静留は、少しだけ布団から縋るような目を出す。
 その可愛い仕草になつきは思わず声をあげて笑う。
「ははっ、わかった、じゃあ・・・」
 布団の上から静留の上にぽすんっとダイビングをすると
「明日の晩御飯は、ハンバーグが条件だ」
 言って静留の額をちょんっと突っつく。
「ほんま?ほんまにほんま?」
 見上げる静留から半分布団をもらうと
「ほんまだ」
 なつきはごそごそと布団に潜り込んだ。
 静留も疲れていたのだろう、なつきの言葉に満足したのかきゅっと抱きつく。
 なつきもそれに答えるように腕を回すと、すぅーっと、お互いの体温の心地よさにすぐに眠りに落ちていった。
 幸せそうな顔で・・・お互いがお互いにしか見せない笑顔を浮かべて子供のように抱き合って二人は眠った。

 二人にとっての、それが幸せな刻。
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Date:2008/08/23
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