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□ 夏実×美幸 □

金魚

おひさしぶりでーーーーーーーっす!!!
更新滞りまくってすいません!!!
うっかり他ジャンルに素っ転んでむにゃむにゃむにゃ

そんなわけで久しぶりに逮捕です
久しぶりすぎてわけがわからなくてこんな感じですいません







「花火大会?」
「そう、行かない?」
 嬉しそうに誘って来る夏実だったけど、残念ながら・・・。
「行く・・・って言いたいけど、わたしたちがそんな日に休めると思う?」
「へ?」
「交通課も総動員だって」
「だよねぇーーーー!」
 毎年有名な花火大会、テレビ中継まであるほどの大きなイベントだから人出も尋常じゃなく、毎年何かしら騒動が起こっている。
 そんなイベントだけに警備も通常の倍以上の人員が駆り出される。
 頭を抱えて悔しがる夏実に、打開案を申し出た。
「その日の花火大会はムリだけど、別の日の近所の小さなお祭りくらいには行けるんじゃない?」
「え?ホント?」
「うん、花火大会の二日後にそこの神社でやるわよ」
「行こう!お祭りだ!やったー!」
 子供のようにはしゃぐ夏実を見ていると呆れ半分、微笑ましさ半分で。
「じゃあ浴衣用意しましょうか」
「え?ホント?美幸着るの?」
「夏実は着ないの?」
「うーん、着よう・・・かな」
「ん!」


 夏実の浴衣を着せ、自分も身につけると
「お待たせ」
 と部屋を出る。
「おー!似合うじゃーん!何かいつもと雰囲気変わっていいね!」
「そう?夏実だって女らしく見えるわよ」
「失礼ね!」
 顔を見合わせて笑う。
 夏実は普段はバイクに乗るせいかパンツスタイルが多い。でも決してこういう姿が似合わないわけじゃないから、たまには着てもらいたくて。
 浴衣姿で並んで歩けるのは少し楽しみだった。
「さ、行きましょ」
「うん!」
 
 神社の参道に並ぶ、たこ焼き、焼きそば、りんごあめ、とうもろこしにフランクフルトの食べ物類に加え、射的や輪投げ、金魚すくいやヨーヨー釣りなどの遊べる屋台。
 最初から最後まで楽しみ尽くすんじゃないかなと思うくらい夏実は寄り道を繰り返した。

「よぉ夏実ちゃん!」

「夏実ちゃん!食べてきな!」

「こないだはありがとね!ほいオマケ!」

 等、たくさんの人に声をかけられる夏実は、ここらへんでは有名人だった。
 何かにつけすぐ揉め事に首を突っ込み、解決する時もあれば余計に事を大きくすることもあるのに、なぜか憎まれないのは夏実の正義感のおかげだと思う。
 気がつくと夏実の両手いっぱいに食べ物が乗っかっていた。
 そしてその夏実といつも一緒にいるせいか、わたしもよく声をかけられるようになってしまった。

「美幸ちゃんいつも大変だね」

「今日もお守りかい?」

「こないだは車直してくれてありがとね!はいこれサービス!」

 まぁ誰のお守りかは置いておくとして、何だかんだでわたしたちの存在が街の人たちの暮らしに役に立っているのならばやっぱり嬉しい。

「ね、美幸!金魚すくっていい?」
「いいけど、ちゃんと飼えるの?」
「飼えますーーー!」
「じゃあいいけど」
「よっしゃー」
 お金と引き換えにタモをもらうと腕まくりをしてお椀を片手に座り込んだ。
「よーっし!そこの赤い子ちゃんこっちおいでー・・・ホイ!」
 ピチャ!っとお椀に掬った。
「上手いじゃない」
「でっしょー?次はそこの出目金ちゃん」
 夏実はホントに上手で、次々に掬い上げる夏実を見て、おじさんが目を丸くしていた。
 気がつくと周りには野次馬も集まっていて、応援までされていて。
「ちょっと夏実、そろそろ終わりに・・・」
 と後ろから声をかけようと見下ろした時だ。
 張り切りすぎて浴衣が少しはだけていて、胸元が結構開いていた。
 夏実の胸はボリュームもあるからちょっと際どいことになっていて、さすがのわたしも慌ててしまった。
「ちょっと夏実!」
「なにー?もうちょっとだからちょっと待って!」
「それどころじゃないわよ!」
「んもー何ぃ?」
 わたしは夏実の胸元を掴むと強引に隠し、おじさんにお椀とタモを返すと夏実を立ち上がらせた。野次馬の残念そうな声をバックに夏実をその場から連れ出した。
「美幸ー?どしたのよー?もうちょっとで記録だったのにー!」
「バカ!張り切り過ぎ!」
「えー?何でー?」
 人の少ない境内のそばに連れて行くと、開き気味になっている夏実の胸元をしっかりと閉じ、帯を結び直した。
「浴衣着てるんだからね!すぐはだけて見えちゃうんだから気をつけてよ」
「あ、ごめん・・・」
「ホントにもう!」
「でもホントこれ胸元気をつけないとね、美幸も」
「え?」
「こんな人のいないところに連れこまれたあたしの前で、そんな色っぽい姿見せられたら何かさー」
「・・・何よ?」
「えー?いやぁ、ねぇ?」
 ニヤニヤ笑う夏実の額をペシンっと叩く。
「か、帰りましょう!もう十分楽しんだでしょ?」
「えー?もうー?つまーんなーい!」
「ダメ!もう帰るの!」
 踵を返して歩き出したわたしの身体がグっと引き寄せられたかと思うと、そのまま抱きすくめられた。
「どうしたのよ・・・怒ってるの美幸?」
「なんでもないわよ」
「なんでもないって感じじゃないけど?」
「だって・・・」
「何?」
「・・・たくない」
「え?」
「見られたくない、夏実のその・・・胸とか・・・脚とか・・・」
「!?」
 息を飲む音が聞こえた。
「・・・・・自分で、着せたんじゃん」
「そうだけど・・・」
 沈黙があたしたちを包む。
「帰ろっか」
「え?」
「あたしもこれもう脱ぎたいし」
「・・・うん」
 先を歩く夏実の後ろを少し間をあけてついていく。
 しばらくするとくるりと振り返った夏実が手を伸ばして来る。
「美幸ー、人ごみではぐれちゃうよー」
 カラコロと下駄を鳴らして駆け寄ると、その手を取ってきゅっと握った。

「ただーいまー」
「ただいま」
「はー遊んだ遊んだ!楽しかったー!」
 脱ぎ散らかして行く下駄を揃えるとその隣に自分の分をきちんと並べた。
「そうね、でもあんなに知り合いが多いと下手なことできないわよね」
「もう遅いかもしんないけどね〜あぁそれにしても金魚ちゃんは惜しかったなぁ」
「ごめんね?無理矢理連れ出しちゃって」
 そんなに楽しみにしていたのか・・・悪い事しちゃったかしら。
「いいよ、その代わり」
 背後から抱きしめられ、耳元で囁かれた。
「金魚ちゃんの代わり、してね?」
「え?」
「かわいがってあげるから」
「ちょ、な、夏実?」
 抵抗を試みるも夏実の手が離れてくれることはなく、胸元に手を滑り込ませる。
「夏・・・あっ」
 きゅっと揉まれ、思わず声が出る。
 片手で帯を解かれ、浴衣がはだけてしまう。
 浴衣を着ることは出来ないくせに脱がすのは一瞬だった。
「美幸・・・肌白いね」
「そうかしら」
「金魚みたいに真っ赤に染めてあげる」
 


 夏実のキスが、自分の所有物だとでもいうようにわたしの全身に真っ赤な痕をつけてしまった。この暑いのに肌の露出が極端に少ない服しか着られなくなってさすがにどうかと思ったが、夏実のワガママは今に始まったことじゃないし、諦めていた。
 それに、それはそれで幸せだったし。



「プール、行けないじゃない」
「行かせない」
「どうして?」
「他人に見られたくないから」
「え?」
「美幸の身体はあたしのもの」
「あら、身体だけ?」
「嘘、全部・・・美幸の全部があたしのもの」
「じゃあ夏実の全部もわたしのものにしてもいいわよね?」
 
 返事は待たないから
 
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Date:2016/08/14

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