Planetarium SS置き場

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チョコレート

のぞえり!がっつりのぞえり

チョコレート




「えりち・・・チョロすぎるわ」
 そう言って笑う希。
 生徒会の仕事を終え、帰り支度をしていた時のことだ。
「どういう意味?」
 少しムッとして睨む。
 まぁまぁとポケットから1粒チョコレートを取り出すと、あたしの口に放り込んだ。
 あ、甘い。
「美味しい?」
「・・・美味しい」
「頑張ったご褒美。これ期間限定やねんて、絶対えりちに食べさせたかったんよ」
 嬉しそうな顔しちゃって!可愛すぎるわ希!でも・・・
「ふん!こんなことでごまかされたりしないんだからね!」
「ありゃ、ゴキゲン損ねてしもたかなぁ」
「知らない!」
 意地を張って拗ねてみせる。
「えりち〜ごめんなぁ」
 チョンっと制服の袖を軽く引っ張られ、眉を寄せて少し困った顔の希。
 その手を掴み返すとそのまま壁際に追いつめ、ドンっと手をつくと逃げ場を奪った。
 頬をなぞり、顎に指を添え、クイっと持ち上げながら問う。
「ねぇ希、あたしがチョロいってどういう意味かしら?」 
 ふぅっと1つため息をつくと、珍しく怯まずにキっとを見上げ、人差し指であたしの鼻先をつつく希。
「えりちはなぁ人が良すぎ!自分で全部背負いすぎや。もっとみんなに仕事振ったらえぇのにちょっと困った顔でお願いされたらこれや。今何時やと思ってるん?」
「それは・・・」
「それに・・・ホンマはうちにチョコもらってゴキゲン直ってるんやろ?」
「・・・ん」
「ほらチョロいやん」
 ふふっと勝ち誇ったように笑う希。
「うっ・・・」
 グゥの音も出ないわ。
「でもでも!希はそばにいてくれたわ!1人じゃなかったもん」
「そんなん当たり前やんか」
「え?」
 頬に感じる希の両手の温もり。
 まっすぐな瞳があたしを捕える。
「うちはずっとえりちのそばにおるって言うたやん、うちがえりちの力になれてるかわからんけど、でもえりちの為やったら何でもするよ」
「希・・・」
 もうダメだわ、あたしの完敗。
 思わず力一杯抱きしめてしまう。
「ちょ、痛いえりち!離して」
「イヤよ」
「ちょ、んもーーーっワガママなんやから」
 しょうがないなぁとあたしの背中を抱き、子供をあやす母親のようにポンポンと撫でてくれる手が優しくて泣きそうになる。
「希・・・大好きよ、ごめんね?」
「うん・・・よくできました。今日はオマケしてもう一個あげるね」

 甘い甘いチョコレートと一緒に甘い甘い希の唇があたしを満たしてくれた。
 



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Date:2016/01/10

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