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□ ラブライブ □

秘密

のぞえりです
勢いよくラブライブにハマってます(笑)
pixivにも載せることにしました。
よろしくお願いします

pixiv







「エリーは知ってたの?」
 希の家に泊まってからの帰り道、真姫と2人っきりで歩いていた時、唐突にそう問われた。
「何を?」
「希が一人暮らししてたこと」
 昨日までみんなが知らなかった事実。
 隠していたわけではないだろうが、わざわざ言うことでもないと希が言うからわたしも黙っていた。
「えぇ、まぁね」
「あたしたちはみんな知らなかったわ」
「そりゃね、付き合いの長さが違うもの」
「そうだけど・・・」
「希はね」
「え?」
「希はあたしたち以上に面倒な子なのよ、感情を隠すのが上手いし、そのくせ実は誰よりも意地っ張りだし・・・泣けばいいのに、寂しいって言えばいいのに言えないの」
「そうみたい・・・ね」
「でしょ?あたしばっかり希の前で醜態曝してばかりなのよ?でも希は優しいの。こんなめんどくさいあたしのそばに三年近くずっといてくれたの。あたしを支えてくれたの」
「エリー・・・」
 ポンポンと真姫の頭を撫でる。
「あーぁ残念!」
「何がよ?」
「希とあたしだけの秘密だったのにな」
 一歩前に出ると振り返り、ウィンクを1つ送る。
「どうせ他にも1つや2つあるんでしょ?秘密」
「んーー?それはナ・イ・ショ」
「ばか」
「うふふ、じゃあまたね」
「ん」

 真姫と別れ、家に向かうもフッと足が止まる。
 クルリと振り返るとわたしは元の道を引き返した。


 インターフォンが鳴る。
「誰やろ?忘れものでもしたのかな?」
 覗き穴から一応確認する。
「え?」
 チェーンを外し、ドアを開ける。
「えりち?どうしたん?忘れ物?」
「忘れ物・・・そうね、忘れ物かな」
 一歩玄関に入って来るとドアを閉める。
「何それ?何か忘れ物しとったかなぁ?一応見たんやけど」
 奥に入ろうとする希の手を掴む。
「え?えりち何?どうした・・・ん!!」
 最後まで言えないままうちの唇はえりちのそれに塞がれた。
「ん・・・!?はぁ・・・えり・・・何?急に」
「希・・・」
 切なげに見つめてくるえりちの潤んだ瞳は反則や。
 そんな目されたら何も言い返せん。
「んもう、何やのんえりちは・・・とりあえず上がり」
 必死で平静を保ってるつもりやけど、ほっぺたが熱いのは隠しようがない。
「ん」
 差し伸べた手をきゅっと掴んでくる。
 もう・・・何やのんこのかわいい生き物。


「で?急にどないしたん?今日は用事ある言うてなかった?」
 テーブルに向かい合わせに座ると紅茶を出した。
「希より大事な用事なんてない」
「え?」
 キっと何かを決心したかのように顔を上げるえりち。
 こういうえりちはかっこいいえりちや。
「昨日希のことをみんなに話せたのはすごく良かったと思うの」
「うん」
「曲もみんなで作ることになって、希も寂しくなくなった」
「ん・・・」
「でもあたしは寂しいわ」
「へ?」
「希と2人だけの秘密だったから・・・そりゃ希が一人暮らしだって知ったのは偶然だったけどそれでも2人だけの秘密だった」
「そうやね・・・うちが風邪で休んだ時にプリント届けに来てくれたんやっけ。でもあれがなかったらうち今でもえりちに黙ってたかもしれんよ?」
「そんな・・・こと・・・言わないでよ」
 泣きそうな顔でうちの頬を撫でる。
 こんな顔されたらもう少し意地悪したくなる。
「でもわざわざ言うことでもないしなぁ」
「・・・ばかっ希!」
「えりちひどぉい」
 にひひっと笑ってうちはえりちの手を取った。
「う・そっ」
「え?」
「えりちには何でも話すよ?」
「ホント?」
「うん、うちばっかりえりちのこと知ってるのも不公平やしなぁ〜えりちが実は暗い所苦手なこととか、実は結構恋愛映画とか好きやとか・・・実はヘタレやとか、意地っ張りやとか、うちはえりちのこといっぱい知ってたもん。でも最近それがみんなにバレてきて、うちだけが知ってるえりちじゃなくなって嬉しいけど寂しいなぁと思ってた」
「そうなの?」
「そうなの・・・でもね・・・えーやん?そんな小さいこと気にせんでも」
「そうかもしれないけど・・・」
 しょんぼりと肩を落とすえりちの両頬を挟んでこっちを向かせる。
「えーりち?」
「・・・」
「えりち・・・うちはえりちのことが好き・・・初めて会った時に一目惚れしてからずっとずっとえりちのことだけ想ってきたんよ?」
「希・・・わたしだって好きだもん」
「でも好きになったのはうちが先やで?えりちうちのこと名前も知らんかったやん」
「それは!!そう・・・だけど」
「まぁ後やら先やらどうでもよくて、要するに今はこうやって・・・」
 立ちあがるとえりちの唇に今度は自分からキスをする。
 触れるだけのキスを何度も何度も角度を変えながら繰り返し、名残惜しそうに離れる。
「うちらがこういう仲になれたってことが大事やし、うちにはこの秘密だけで十分や」 
「希ぃ〜」
 とうとうえりちは泣き出してしまった。
 普段はキリっとしとって、リーダーシップも取れるし、勉強も運動も出来て女の子にもモテモテなえりちが、うちのこと好きで、独り占めしたくて泣くとか・・・ホンマたまらんわ。どんだけ可愛いんよ!
 うちはえりちの隣に座り直すと頭を抱き寄せた。
「絵里・・・好きよ」
「ん・・・あたしも・・・希が好き」
「知ってる」
「わたしも知ってるわ!」
「お互いさまやなぁ」
「そうね・・・でも・・・」
「でも・・・」

『これは2人だけの秘密ね』


 

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Date:2016/01/09

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