Planetarium SS置き場

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罪と罰

まこ亜美、美奈レイ・・・かなぁ?まこレイ・・・かなぁ?
よくわからんけど報われてない気がする(笑)

寂しさを埋めるために、の続きかな。

うーん

悩んだ







 もうすぐ彼女が帰って来る。
 大好きな彼女が留学を終えて帰ると連絡があったのは1ヶ月ほど前の話だ。
 行ったまま一度も帰って来なかった彼女が2年ぶりに帰国する。
 最初は毎日パソコンで電話をしていたが、勉強をしにいってる彼女は少しずつ忙しくなっていき、いつしか連絡は3日に1度ほどになり、1週間に1度になり、電話からメールへを変わって行った。
 あたしとレイがこの部屋で会うようになったのはその頃からだった。
 
 部屋を見渡した。
 レイの痕跡を消すかのように、レイには悪いけど徹底的に片付けた。
 ダメだとわかっていてもお互いに寂しさに耐えられなかったあたしたちはただ弱かったのだろう。
 
 
 ピンポーンとインターフォンが鳴った。
 ドクンと1つ、心臓が跳ね上がる。
 ドアを開けると少し大人っぽくなった彼女・・・亜美ちゃんがそこにいた。
「まこちゃん、ただいま」
 胸の中に飛び込んで来た懐かしい感触。
「おかえり、亜美ちゃん」
 ぎゅっと力を込めて抱きしめる。
「会いたかった」
 それは本当に本心で・・・ずっと望んでいた再会だった。
 抱きしめながらドアを閉める。
「亜美ちゃん・・・会いたかったよ・・・寂しかった」
「ん、ごめんなさいあまり連絡できなくて」
「いいんだ、亜美ちゃん頑張ってたんだもん」
「うん・・・これからはずっとこっちにいるわ」
「ホント?」
「えぇ」
「約束・・・してくれる?」
「ん・・・そんなに泣きそうな顔しないで?」
 頬を両手で挟まれると亜美ちゃんの踵が浮いた。
 気がついたらあたしの唇にすっかり冷えきった亜美ちゃんの唇が触れていた。
 涙が頬を伝う。
「まこちゃん?」
「ごめん・・・大丈夫」
 ゴシゴシと袖で涙を拭う。
「ごめん、こんなところで。入ってよ」
「うん」

 ソファに座らせ、亜美ちゃんの好きだった紅茶を出す。
「久しぶりだわ、まこちゃんの紅茶」
「どう?」
「美味しい」
 キョロキョロとリビンをぐるりと見渡す。
「模様替えしたんだ」
「そうだね、あれから何回したかな」
「そっか・・・ねぇみんなどうしてる?」
「まだ会ってないの?元気だよ、美奈は相変わらず飛び回ってるけど。うさぎちゃんは衛さんとラブラブだしレイも・・・」
「そうなのね、美奈子ちゃんの噂は聞いてたけれど。さっき帰ったところだしまだ誰にも連絡取ってなくって」
 くすくす笑う。
「迎えに行けばよかったかな?」
「ううん、びっくりさせたかったから」
 亜美ちゃんの柔らかな笑顔を見ているとたまらなくなってくる。
「亜美ちゃん」
 紅茶をテーブルに置いたところを見計らって肩を抱く。
「まこちゃん?」
「愛してる」
 本心だった。その言葉しか出て来なかった。
 罪の意識が邪魔をしなかったわけじゃない。
 それでも一生・・・一生罪を抱えて生きていってもいいくらいやっぱり亜美ちゃんが愛しくてたまらない。
 ごめん・・・亜美ちゃん・・・レイ・・・。



   ☆



 たまに帰って来てはあたしを振り回す彼女。
 でも今回は結構長く会えなくて、結局まこととあんなことになってしまった。
 絶対知られるわけにはいかない。
 彼女がキライになったわけでもないし、別れる気もない。
 彼女が別れを告げてこない限り・・・。

「ただいまーーー!レイ!」
「あぁ、おかえり美奈」
 飛行場はマスコミやファンが詰めかけるからと、大人しく家で待っていたところに随分たってから顔を出した美奈のテンションに比べて低めのテンションで応じる。
 相変わらず勝手に縁側から入って来るが、こっちの方が誰にも見つからなくて都合が良かった。
「ただいま・・・って何かこう・・・感動とかないの?会いたかった!とかさー結構久しぶりなのに抱擁くらいあってもよくない?」
「そうね・・・会いたかったわ」
「んもうー相変わらず淡白なんだから!」
 言って挨拶がわりにキスをくれる。
 懐かしい唇。
 離れ、瞳を見合わせ、もう一度今度は深く長くキスをする。
「ねぇ美奈・・・今回はどれくらいいられるの?」
「そうねーしばらく休めるみたいだし、休みが終わっても海外にはしばらく行かないわ」
「そう・・・なんだ」
 その言葉にホッとする自分がいた。
「ホッとした?」
「・・・別に」
「嬉しそうね」
 この状態のあたしを見てどうしてそう言えるのか不思議で仕方がない。
 この人の自信は一体どこから来るのかしら?
 普段からそんなにしょっちゅう会えるわけではないけれど、やはり海外ともなると会おうと思ってもそうそう会えない。
 なのにこの人はあたしが絶対自分から離れられないことをわかっている。
 でも・・・これ以上会えない日が続いたら今度こそ自分がどうなるかわからない。
 自分がどれほど弱い人間だったのか、まこととあんなことになって痛感してしまったから。
 あたしを放っておいた美奈のせいにするのは簡単だけど、それだけは絶対にしたくないし、まことも絶対そんなことしないと思うから。
 勝手かもしれないけど、あたしはやっぱり美奈のことが好き。
 だからこれはあたしが一生背負って行く罪。
 それでもいい・・・彼女のそばにいられるならもう迷わない。

「ねぇ美奈」
「ん?」
「あたしを離さないで」



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Date:2016/01/02

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