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□ 夏実×美幸 □

記憶

ほのぼの夏実×美幸です








「うーーーーわぁぁっ!遅刻だーーーー!」
 気持ちよーく夢を見ていたはずなのにーーーー!
 それはないよーーーー!
 起きて時計を見た瞬間凍り付いた。
 もうどう頑張っても間に合わない時間。
「美幸ぃぃぃぃぃっ!!!!」
 リビングにも部屋にもとっくに美幸はいなくて、書き置きだけがテーブルの上にあった。

『先に行くわ』

 そっけない書き置き。
 うっそーーーーーー!!
 文句言ってる暇もなく、あたしは家を飛び出した。

「美幸ぃぃぃぃっ!!何で起こしてくんなかったのよ!!!」
 交通課の扉を開けるなり美幸に文句を言った。
「あれ?夏実どうしたの?」
 頼子があたしを見て目を丸くする。
「美幸ならいないよ?ガレージじゃない?夏実が遅いから」
「うっ・・・」
「辻本〜遅いぞー」
「すいません課長!!」
 ガバっと頭を下げてあたしは走った。

「美幸ー!いるのー?」
 いるのはわかっている、トゥデイのボンネットが開いているし工具も散らかってる。
 車の下からスーっと台車に乗って出て来る美幸。
「美幸!何で起こしてくんなかったの?」
「起こしたわよ一応」
「一応?」
「夏実が悪いんじゃない」
 あれ・・・何か怒ってる?
「あのー・・・美幸さん?何か・・・怒ってらっしゃいます?」
「別に・・・」
「怒ってんじゃん・・・あたし何かした?」
「覚えてないの?」
 目を丸くする。
「へ?」
 とりあえず昨日の記憶を引っ張り出してみる。
 昨日は仕事がものすごく忙しくて、2人とも疲れて帰ったんだよね。
 で、ご飯もそこそこにお風呂入って寝ようとした・・・よね。
 あ、でもあたしはちょこーっとだけビールを飲んだ。
 美幸は寝るっつって先に部屋に戻った。
 あたしは・・・?あれ?あたしどうした?
 記憶が・・・あれ?でも美幸いなかった?一緒だった気がするんだけど?
 チラっと美幸に視線を戻す。
「あのー美幸さん?あたし昨日何かした?」
「・・・たのに」
「え?」
「疲れてるからって言ったのに・・・」
 えーーーーーっ???
 あれ?え?あたしまさか?
 よく見ると美幸の首筋に絆創膏が貼ってあった。
「あのぉ・・・もしかしてそれ・・・」
「ダメって言ったのに」
 少し顔を赤らめながら首筋に手を当ててはぁーーっと大きなため息をつく美幸。
 アイターーーーーっ
 大体わかった。
 あぁ〜もうあたしってヤツは!いくら酔っぱらってたからってバカバカ!
「ご・・・ごめん」
 うわぁ全然覚えてないや。
 もったいないことした・・・あぁいやいやいや。
 あたしが困っていると、美幸の両手があたしの頬に添えられ、グイっと引き寄せられた。
「罰としてしばらくおあずけだから」
「え?マジで?」
「マ・ジ・で!」
「うそぉ〜」
「何か文句でも?」
「・・・ありません」
「あと、今日は晩ご飯夏実持ちね」
「えぇ〜」
「ん?」
「はぁい」
「よろしくね」
 ニーーーッコリと満面の笑顔でそう言うと、人差し指があたしの唇に触れた。
 その笑顔が怖いです美幸さん。
 

 全く覚えてないわ、遅刻するわ、お預けくらうわ、ご飯奢らされるわ・・・ロクなことない!お酒怖い!





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Date:2015/09/29

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