Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ ランダム □

まこ亜美で美奈レイです。
まぁとあるワイドショーを見て思いつきました。
一緒にいるだけで幸せになれるって大事!
若いねぇ(笑)








「この女優さん、すっごくキレイだよねー」
 宿題をするという名目でうちの家に集まったはいいが、開始1時間後には何故かテレビを見てわいわいと騒いでいた。
 まぁ速攻で宿題に飽きたのは言うまでもなく美奈子ちゃんだし、騒いでいたのもあたしと美奈子ちゃんだけだ。
「ホントホント、この年でもこれだけキレイって旦那さん最高に自慢だよね」
 ついあたしも賛同してしまう。
「何かさ、この人寝る時も旦那と手ぇ繋いで寝てるらしいわよ」
「嘘!ホントに?いつまでも恋してるんだー」
「ずっと恋してられるって、女がキレイでいられる最高のエキスよね」
「わかるなぁそれ」
 そんなあたしたちをため息をつきながら見つめるのは、真面目に机に向かっているレイと亜美だ。
「全くぅ、勉強教えてくれって言ったの誰かしらね、ねぇ?亜美ちゃん」
「そうね、でもまぁ予想はしてたから」
 ふふっと笑う亜美。
「まぁ、ね」
 呆れながらも自分の宿題を片付けるべく、ノートにペンを走らせるレイ。
 チラリと視線をテレビに向けた亜美も、すぐにレイを同じようにノートに視線を落とした。

「じゃあね、おやすみ〜」
 解散したのは、まこちゃんの手料理をごちそうになって、デザートまで食してから、すっかり夜も遅くなった頃だ。
「ばいばーい」
「またね」
「ん、また月曜日」
 手を振るまことの隣には、当たり前のように亜美ちゃんもいる。
「亜美ちゃん、ちゃんと寝てね」
 ポンポンと亜美ちゃんの肩を叩く。
「え?どういう・・・」
「まこちゃんに襲われないようにねって意味よ」
「ちょ、美奈子ちゃん!!!」
「んもう!くだらないこと言わないの!ほら帰るわよ!」
「はぁい」

「はぁ〜騒がしかったね」
「いつものことじゃない」
「まぁねぇ」
「さて、亜美ちゃんお風呂入っておいでよ、あたしその間に片付けちゃうからさ」
「手伝わなくていいの?」
「ん、大丈夫だよ」
 よしよしと亜美ちゃんの頭を撫でる。
「あ、それとも一緒がよかった?」
「え?」
「お風呂」
 真っ赤になって俯く亜美ちゃんの顔を覗き込むと、ちょっとだけイジワル言ってみる。
「ちがっ・・・まこちゃんのばか」
「ははっ、じゃあいってらっしゃい、パジャマとタオルはいつものところにあるからね」
「ん」
 
「あの・・・まこちゃん?」
 キッチンで片付けをしているあたしの後ろからおずおずと小さな声が聞こえた。
「え?あ、上がったの?亜美ちゃ・・・え?」
 振り返ったあたしの目に飛び込んできたのは、ダボダボの大きなあたしのパジャマを着ている亜美ちゃんの姿だった。
「あ、あれ?亜美ちゃんそれあたしの・・・だよね?」
「ごめんなさい・・・わたしのが見当たらなくって」
「え?ホント?ごめんごめん、すぐ持ってくるよ」
 クローゼットに向かおうとするあたしの袖をツンとつまむ。
「え?」
 俯いたままふるふると首を振る。
「ん?どうしたの?」
「これでいい」
「え?」
「まこちゃんの・・・香りがするから」
 そう言って頬を赤らめながら袖を鼻先に持って行くと、クンと匂いを嗅ぐ亜美ちゃん。
「ちょ、あ、亜美ちゃん?」
「え?」
「あの・・・いや、その・・・何ていうかその・・・照れるな」
 お互いに向かい合ったままモジモジと顔を上げられずにいた。
 ふっと何か気づいたように亜美ちゃんが顔を上げる。
「あ、でもあたしが着ちゃったらまこちゃんのパジャマなくなっちゃうわね、ごめんなさい」
「いやいいっていいって!着てていいよ。さすがにあたしが亜美ちゃんのは着られないけど他のあるから」
「ん・・・ありがと」
 ふわりと嬉しそうに笑う亜美ちゃんに、あたしの心臓がバクバクと早鐘を打つ。
「あ・・・のさ、あたしもすぐお風呂入って来るからさ、先に部屋行っててよ」
「あ、うん」
「すぐ行くから」
 パタパタとスリッパの音をたてて部屋に戻る亜美ちゃんを見送った。

 あたしはお風呂から上がると、Tシャツとスゥエットを着て部屋に戻った。
「ただいま〜」
「おかえりなさい」
 トコトコトコと亜美ちゃんが寄って来たかと思うと、きゅっと抱きついて来た。
 今度は黙って抱きしめ返す。
「今日は妙に甘えん坊だね」
「ダメ・・・かな?」
「んなわけないじゃん」
「今日はまこちゃんずっと美奈子ちゃんと盛り上がってたから」
「寂しかったの?」
「そういうわけじゃないけど・・・」
「よしよし」
 ポンポンと背中を撫でる。
「あのねまこちゃん」
「ん?」
「手、繋いでいい?」
「え?あ、うん」
 はいっと手を差し出す。
 そっと指が絡む。
 関節半分ほど違う長さの指。
「あのね」
 もう片方の手にも指を絡められる。
「ん?」
「好きな人と手、繋いで寝たらキレイになるとかいう説に科学的根拠はないと思うんだけど・・・」
「あぁ、あれね」
「でも・・・わかる気がするの」
「ん?」
「キレイでかっこよくて優しいまこちゃんは、わたしの自慢なんだけど・・・でもそれがわたしと恋しているからだったら嬉しいし、わたしもそう思われてたら嬉しいなって・・・」
「亜美ちゃん・・・へへっ何か褒められ慣れてないからくすぐったいな」
「そう?」
「ありがとね、あたしも亜美ちゃんが自慢だよ。こんなかわいい子があたしの彼女だってだけで幸せだもん」
 きゅっと亜美ちゃんの手を握り返し、コツンと額と額を触れさせる。
「あたしはいつだって亜美ちゃんに恋してるよ」
「わたしも・・・」
「今日は手、繋いで寝ようね」
「ん・・・また美奈子ちゃんにからかわれちゃうわね」
「いやいや、意外とあの2人も今頃同じことしてるかもよ」
「え?」
「多分・・・ね」



「レイちゃんはさ、どっちに似たの?」
 まこちゃんの家からの帰り道だ。
 もう暗いし1人で歩いて帰るのも不安だしでレイちゃんちに泊まることになったあたしたちは2人で並んで歩いていた。
「どっち?」
 それはただの思いつきだった。
 何となく聞いてみたくなっただけで。
「お父さんとお母さん」
「母親・・・かな?」
「へぇ〜お母さんキレイな人だったんだね」
「おかげで父親、帰って来なくなったけど」
「どういうこと?」
「あたしに会うのが辛いんじゃないの?似てるから」
「あっ・・・」
 聞いちゃいけない事だったかもしれない。
 何となく言葉が見つからなくて黙ってしまう。
「ごめん、気にしないで」
「あ、うん」
「褒めてくれてありがと・・・母親のこと」 
 レイちゃんが笑う。 
 しばらく黙ったまま歩いていたが、気がついたら神社の階段の下まで来ていた。
 先に上がろうとするレイちゃんの手を思わず掴む。
「何?」
「あのさ・・・レイちゃんが美人に育ったのはきっと遺伝だと思う・・・でもこれからはあたしの為に・・・あたしがレイちゃんをキレイにしたい」
「美奈・・・」
 驚いているレイちゃんの頬に手を伸ばす。
「いつだってあたしはレイちゃんに恋してるわ・・・レイちゃんの全てを手に入れたいし、触れていたい」
 何か泣きそう。
 ダメだ泣いちゃダメ。
「美奈は・・・自分のことどう思ってるの?」
「え?・・・まぁ、レイちゃんには釣り合わないかなとちょっとだけ思ってる・・・かな。レイちゃんみたいなお嬢様でもないしさ」
「愛と美の女神、ヴィーナス・・・」
「え?」
 レイちゃんの手が反対にあたしの頬に触れる。
「あたしが・・・どれだけあなたに憧れているか・・・わかる?」
「レイちゃん?」
「自由で、まっすぐで・・・あたしはそんなあなたにいつも瞳を奪われているの」
 思考が止まる。
 そんなあたしの唇に柔らかな唇が一瞬触れた。
「さ、帰るわよ、風邪ひいちゃうわ」
「ちょ、ちょ、レイちゃん?」
「何よ?」
「・・・何でも無い」
 差し出された手にゆっくりと手を伸ばす。
「今日は手、繋いで寝てもいい?」
「布団は別でいいんならいいわよ」
 その言葉にあたしは階段を一つ上ると横に並ぶ。
「いいわけないじゃん!」
「冗談よ」



 翌日
「まこちゃん、昨日どうだった?」
「ん?何が?」
「手、繋いだ?」
「あぁ・・・そりゃぁ、まぁ・・・ね・・・美奈子ちゃんは?」
「まぁ、ね」
「あれだよね〜」
「うん、幸せだよね」
『あたしたち』


 っていう会話があったのはまた別の話。




 

スポンサーサイト

* 「ランダム」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2015/05/14

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。