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□ 美奈×レイ □

キッチン 火傷

キッチンシリーズ 美奈レイです
美奈レイだけは全部違うねん。
旧アニメ・原作・実写と全部タイプがちゃうねん。
じゃあこれがどれに属すかっていうたら・・・原作・・・クリスタルかなぁ?
実写ではないよね呼び方が。
まぁ何かそんな曖昧な感じです(笑)








「お茶・・・」
「え?」
「お茶飲みたい」
「飲めば?」
 ペットボトルのお茶を差し出す。
「レイちゃんが入れたのが飲みたい!」
 今の今まで人の部屋で雑誌を読みながら寝転がっていた美奈が、いきなり起き上がったかと思うとそんなことを言い出した。
「はぁ〜」
 やれやれと立ち上がる。
 美奈に何を言っても無駄だということは身に染みてわかっている。
 逆らうだけ体力の無駄というものだ。
「入れてくれるの?」
 自分で行っておいて目を丸くする美奈。
「え?だって・・・え?いらないの?」
「・・・・・・いる」
「何なのよ?」
 あたしは立ち上がるとキッチンに向かった。
 美奈の好むお茶っ葉を急須に入れ、ボーっとお湯が沸くの待つ。
 ポコポコと沸騰する音。
 そろそろかなと手を伸ばしかけた時だ、腰のあたりに誰かの手が回された。
「レ・イ・ちゃん」
「え???きゃっ」
 驚いて思わずやかんに触れてしまった。
「熱!」
「早く冷やして!」
「美奈?」
 グイっと手を引かれ、火傷の部分に水を勢いよく浴びせる。
 痛みが少しずつ和らいでいく。
「ごめん、驚かせちゃって」
「あぁ、うん」
「大丈夫?痕残らないかな」
「大丈夫よ、一瞬だったし」
「そっか」
「もう平気よ、ありがと」
 いつまでも腕を握りしめる美奈に礼を述べ、ふと見上げるとそこには泣きそうな顔。
「え?ちょ、何泣いてんのよ?」
「泣いてないわよ!」
「だって・・・」
 美奈の目元を親指で拭う。
「ごめん」
「何が?」
「レイちゃんの後ろ姿見てたらさ、何か無性に抱きしめたくなってさ」
「ん」
「何でこんなわがままなあたしにつき合ってくれてるんだろう・・・何でこんなイイ女があたしなんかの恋人でいてくれてるんだろうって・・・」
 あたしの手を取り、寂しそうに俯く。
「そうね、わがままで自分勝手でマイペースな美奈につき合うのはホントに大変だわ」
「だよね・・・」
「でもあなたのそばにずっといられるのはあたしぐらいよ」
「え?」
 上げた顔には驚きの表情。
 その耳元に唇を寄せると、囁いた。
「あなたはもうあたしから離れられないわ・・・でしょ?」
「うっ・・・」
 頬を染める美奈をもう一度まっすぐ見つめると、その髪をかきあげ、頬をそっと撫でる。
「あたしはあなたを認めてるわ、あなたの強さも優しさも。だからあたしなんか、なんて絶対言わないで、あなたを好きでいるあたしの価値が下がるわ」
「レイちゃん」
「もうそんな顔しないで、こんな火傷何ともないんだから。まぁイザ傷モノにでもなったとしてもあなたが貰ってくれるんでしょう?」
「貰う!責任取る!絶対あたしが幸せにするから!」
「え?あ、うん」
「一生そばにいるから・・・」
 言って火傷の痕に口づける。
 必死すぎて自分が何を言ったか、何をしてくれたかわかってないんだろうな。
 全く、何でキッチンなんかでこんな熱烈プロポーズされなきゃいけないのよ。
 クスクスと小さく笑う。
「ん?あたし変なこと言った?」
「べっつにー、ほら、お茶が冷めるから戻りましょ」
「あ、うん」
 手に残った小さな火傷の痕は少し疼いたけど、もう痛みは感じなかった。
 






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Date:2015/03/22

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