Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

夏実×美幸
フルスロ見てます。







「きゃーーーっもうイヤーっ」
「んもう~たかが蛇じゃない!」
「たかがじゃないわよ!」
「そっかなー結構かわいくない?ねぇ?」
ひょいっと蛇の首のところを持ち上げ、美幸の目の前に差し出した。
「いやーーーーっっ」
 ドンっとあたしを突き飛ばす。
「痛っ」
「夏実のばかぁっ」
 半泣きでぼふっとクッションを投げつけられた。
 蛇を庇いながらクッション攻撃を受け止める。
「ごめんごめん、もうしないから」
 蛇をケージに戻すと、もう持ってないよとアピールするために両手を上げた。
「ホントに?」
 涙目で睨まれる。
「ほら」
 あたしの両手とケージを交互に見て納得すると、美幸の興奮も落ち着いてきた。
 あたしは手を伸ばして美幸の目元を親指で拭う。
「ごめん美幸」
「夏実はどうして平気なの?」
「へ?」
「蛇とか幽霊とか、何も怖がらないじゃない?」
 言われてみれば、美幸が怖がるものはあたしは大体平気だなぁ。
「そいや何でだろ?まぁ蛇とかは子供の頃よく捕まえたしね」
「どんな女の子よ!」
「女の子って」
 この年になってそんな呼ばれ方をするとは思ってなかったから何だか可笑しくて笑ってしまう。
「まぁあたしの育ちかたはご想像に任せるわ」
 まだあたしに近づいてくれない美幸を強引に抱き寄せると、きゅっと甘えるようにあたしのシャツの背中を掴む。
「あのさ、飼い主が現れるまでちゃんとあたしが世話するから、あんまりあの子嫌わないでやってくれないかな?あの子に罪はないからさ」
 ポンポンと背中を撫でる。
 コクリと頷く美幸。
 こういう時、素直な美幸が好きだな。
きっとあの子を怖がってしまうことにも罪悪感みたいなのを感じてるんだと思う。でも怖いのは怖いからどうしようもないんだよね。
「わかってるわ、悪いのは飼えなくなったからって簡単に捨てちゃう飼い主だもの」
「そうだよね」
 飼えなくなって困ったからって警察の前に放置されていたこの子の面倒をあたしが引き受けちゃったんだよね。
 一体警察を何だと思ってるんだか。
 おかげで美幸が怒っちゃったじゃないよ。
 結構あの子、かわいいんだけどな。
 よしよしとあたしの胸に顔を埋めている美幸の背中をあやす。
 その時だ、背中に気配を感じた。
 にょろりと何かが這う感触。
 まさか・・・・。
「げっ!!」
 あたしの背中を伝って肩から蛇が美幸を覗き込んで舌をチロチロ出していた。
 美幸は気づいてないけど・・・ヤバい。
 ケージ、閉まってなかったのかな?
 どうしようか色々打開策を考えていると、いきなり黙り込んだあたしを不信に思ったのか美幸が顔を上げようとした。
「ちょ、ダメ美幸!!」
「え?」
「あちゃー」
 時すでに遅し。蛇と美幸、バッチリ目と目があった。
 固まる美幸、そしてあたし。
 蛇はチロリとそんな美幸の鼻先を一舐めする。
 一瞬の静寂。
 そして・・・。
「きゃぁーーーーーーーーーーっいやぁぁぁっーーーーー!!」
 あたしと蛇を突き飛ばして逃げようとする美幸。
 そしてそれを追う蛇。
「どぉしてあたしの方に来るのぉぉぉ??」
 壁際に追いつめられた美幸に、逃げるからだよ、と教えてあげたい。
「夏実!笑ってないで助けてよ!!」
「え〜?どうしよっかなぁ」
「ばかばかばか!!もう一緒に寝てあげない!ご飯も作ってあげない!朝も起こしてあげないからね!」
「え〜それは困るなぁ」
 あたしは素早く蛇の首らへんを掴んで、今度こそケージに戻してフタを簡単に開かないようにした。
「はい、今度こそ大丈夫」
「ホント?」
「うん、でもコイツ美幸と仲良くしたいんだと思うよ」
「そんな・・・」
「ま、でもちゃんと捕まえたから約束守ってよね」
「約束?」
 今度はあたしが美幸を逃げられないように壁ドンで追いつめる。
「一緒に・・・寝てくれるんでしょ?」
 クイっと顎を少し持ち上げる。
「ばっ・・・」
 文句なんか聞かない。
「んっ・・・んんっ」
 ひとしきりキスを堪能し、唇を離すと視線を彷徨わせている美幸の耳元で囁いた。 
「1人で寝てて、蛇がまた侵入してきたらどぉする〜?アイツ、美幸のこと好きだから夜這してくるかもよぉ?」
「・・・」
「なんか妬けちゃうなぁ」
「・・・ばか」
 
 首に回された手はきっとオッケーのサイン。
 
 


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Date:2015/01/28

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