Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

マッサージ

マッサージプリーーーーッズ!!

っていうあたしの心の叫び(笑)








「ふぅ〜」
 パソコンの画面から目を離すと大きく伸びをする。
 凝り固まった身体をほぐすように肩を回したり首を回したりと動かすと、コキコキと節々が音を鳴らした。
「美幸〜どう?」
 コンコンとノックすると同時に返事を待たずに入って来る夏実。
 手にはコーヒーが2つ。
「んー?もう少しなんだけどなー」
 コーヒーを受け取りながらうーんっと唸る。
 効率よくパトロールをする為のルート作成を頼まれたのだが、これが中々難しくて。
「美幸って目、悪かったっけ?」
 突然ひょこっと目の前に夏実の顔が現れた。
「え?別に?」
「いや、眼鏡。珍しいじゃない」
 ひょいっとあたしの顔から眼鏡を外すと自分でかける。
 見慣れない夏実の眼鏡姿にちょっとドキドキする。
「あぁ、それ?葵ちゃんに貰ったのよ、パソコンずっと見てるのは目に悪いからってブルーグラスの度ナシ眼鏡」
 夏実の顔から取り返すと再び自分にかける。
「似合う?」
「似合う似合う。確かにそんだけ画面とにらめっこしてりゃ肩も凝るでしょ」
「まぁね」
 肩を押さえる。
「いやーあたしにはホント縁がない痛みだからなー」
 コーヒーを置くと夏実の手があたしの両肩に乗った。
 軽く揉みはじめると、これがまたものすっごく気持ちがいい。
 人並み以上に力がある夏実だから、加減とツボさえ間違えなければ凝り固まったあたしの肩をほぐすには丁度いいかもしれない。
「気持ちいい〜夏実上手いわね」
「そ?でも力加減が難しいんだよね」
「お願いだから全力はやめてね」
「わかってるわよ!」
 うわぁ、これは・・・・ハマるかも。
 気持ちよすぎてボーーーっとしてきた。
「・・・き、みゆ・・・美幸!!」
「え?あ、ご、ごめん!何?」
「大丈夫?」
「あ、ん、気持ちよすぎてボーッとしちゃった」
「へ?」
「ありがと夏実、もう大丈夫」
「あ、そう?」
「ん、元気出た。もうちょっと頑張るね」
 くるりと再びパソコンに向かおうとしたあたしの椅子が、何故かもう半回転したかと思うと、目の前にはパソコンじゃなくて夏実がいた。
「ん?」
「もう終わり」
「え?」
 ひょいっと再び眼鏡を外されると、至近距離にまで夏実の顔が迫ってきた。
「眼鏡姿の美幸もそそるんだけどさー、やっぱあたしは眼鏡無しの美幸の方が好みかな」
「な、何の話よ!」
「まぁどっちにしろ美幸が好きっていう話なんだけど」
「ちょ」
 顎に添えられた手がクイっと少し上に持ち上げると、夏実の唇がそれ以上の抗議を阻止した。
「夏実・・・!」
「今日はもう終わりにしなよ、全身マッサージしてあげる」
「・・・マッサージ?」
 一瞬色々良からぬ事が頭をよぎる。
「ちょ、疑ってる?」
「え?」
「マッサージにかこつけてあたしが美幸に変なことするんじゃないかって?」
「いや、そんなことは・・・」
 ないこともない。だって夏実だし。
 あたしが色々と勝手に想像していることもお見通しだというように、ニヤニヤと意地悪な笑いを浮かべて耳元で囁く。
「やーらしーなぁ美幸ってば」
「ちがっ」
「いいよ?それでも。そっちにする?」
 ふっと息を吹きかけられる。
「んもう!夏実のばかっ」
「あははっ冗談だってば、ほら寝転んで」
 ベッドに引っぱりこんでうつ伏せに転がすと、腰の上に体重をかけないように乗った。
「行くよー」
「ん」
 夏実の手が首から肩のツボを押し、背中、腰、ふくらはぎ等を丁度いい力加減で揉み解していく。
 よほど疲れが溜まっていたのか、気持ちよすぎて全身の力が抜けて行く。
 そして夏実の手つきはいつもの、いわゆる愛撫と違ってちゃんとマッサージだった。
「ど?気持ちいい?」
「ん」
「そか」
 時折パキポキと関節が鳴る。
 はぁ〜もうダメ・・・落ちる・・・。
 
 ふと気づくと部屋の灯りが消えていた。
「え?」
 時計を見るとあれからゆうに5時間は経っていた。
 夏実は隣で寝息を立てている。
「え?寝ちゃったの?」
 身体を起こすと部屋を見渡す。
 立ち上げっぱなしだったはずのパソコンは落とされていたし、飲みかけのコーヒーも片付けられていた。
 机の上にはきちんとたたまれた眼鏡が置いてあった。
「夏実が?」
 そっと隣で眠る夏実の前髪をかきあげると額に触れた。
 夏実のマッサージが思いのほか気持ちよくてそのまま眠ってしまったらしい。
「ありがと、夏実」
 小さく呟くと、頬にキスを一つ落とす。
「ん・・・んんっ、ふぁ〜ありゃ?」
 至近距離でバッチリ視線が合う。
「へ?」
 状況が一瞬理解できなかったのか、起き上がってキョロキョロと視線を泳がせる。
「あぁ、あたしも寝ちゃったのかぁ」
「あ・・・起こしちゃった?ごめん」
「んにゃいいよ」
 ふあぁ〜っと大きな欠伸をするとベッドから降りようとする。
「どこ行くの?」
 思わず夏実の袖を掴んでしまった、縋るように。
「へ?どこって自分の部屋だけど?」
「どうして?」
「どうしてって?」
「ここにいればいいじゃない」
「え?」
 キョトンとあたしを見下ろす。
 思わず口にした言葉が恥ずかしくて俯くが、掴んだ手は離さない。
 夏実の手があたしの手を一度引き離すと、すぐにそっと指を絡ませ、きゅっと力を込めた。
 ギシッとベッドが軋む音をたてる。
 夏実が横にいた。
「あたしといると疲れ取れないんじゃない?」
「そんなこと・・・ない」
「知らないよ?」
 小さく頷くあたしの額に触れるだけのキスを落とされる。
 
「疲れたらまた・・・マッサージしてくれるんでしょう?」
「はいはい、おおせのままに」




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Date:2014/12/15

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