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□ 夏実×美幸 □

情事の後

逮捕です
ぶっちゃけた話、女性にはこういう悩みを抱えている方、それなりにいるんじゃないだろうかと思うんだ。
まぁ思ってるだけですけども。
まぁそんな話








 情事の後、あたしの腕の中であたしにしがみついて眠る美幸を見ている時間が好きだ。
 でも最近気づいたことがある。
 時々眉間にシワを寄せてツラそうな顔からホッとした顔に変わる瞬間があることに。
 それは抱いている時でもなく、意地悪したくて焦らしている時でもなく、終わった後に多い。
 あ・・・また。
「美幸?どした?」
「・・・え?」
「疲れた?」
「ううん、どうして?」
「眉間にシワ寄ってるから、さ、何かツラいことしちゃったかなと思って」
「そんなこと・・・」
「ホント?」
 ごそごそと少しだけ向きを変えてあたしの首筋に顔を埋めるように甘えて来たかと思うと、小さな声で
「ん」
 と囁く。
 吐息が首筋に触れ、ぞくりと震える。
 あーーーダメ!かわいすぎ!
 きゅっと抱き寄せ、髪にそっとキスを落とすともう片方の手で美幸の頬を撫でた。
 頬から首筋を通り、肩や腕、背中へと指先を踊らせる。
 別にこれ以上どうこうしようとは思わない。
 ただ美幸に触れていたいだけだ。
「ん・・・」
 くすぐったそうに肩を竦めるが、また一瞬眉が寄る。
「ねぇ美幸・・・」
「ん・・・な・・・に?」
「ちゃんと言って?何か言いたいことあるでしょ?」
「・・・」
「あたし、そんなに頼りない?」
「そ・・・じゃなくて」
「ん?」
 辛抱強く待つ。
「ツラいんじゃないの・・・疲れてるとかでもなくて・・・もちろんイヤなわけもなくて・・・」
「うん」
 ふっと小さく吐息を吐くと、ポツリポツリと話し出した。
「あたしね・・・誰かに抱かれてもホントに気持ちいいって感じたことがなかったの」
 これは衝撃発言だった。
 予想外の言葉に一瞬頭が真っ白になって固まった。
「・・・え?」
「あたし・・・夏実が初めてじゃなかったんだけど、でも初めて夏実に抱かれた時は怖かった」
「ん?」
「夏実に抱かれてもちゃんと感じられるかなって・・・」 
「で・・・?」
 返事を聞くのが怖いけど、聞かずにはいられなかった。
「頭がヘンになりそうだった」
「それは・・・?」
 恥ずかしそうにあたしの腕にすがりついて顔を隠してしまう美幸。
「いつも不安だったの・・・今日は大丈夫かなっとか色々頭の隅で考えちゃって・・・だから終わったらホっとするのかな。でも、ね・・・離れたくなくなるの、あたしがあたしでいられなくなる・・・前よりもずっと夏実の事が好きになるの」
 消え入るような声で紡ぐ言葉が皮膚を伝わって届く。
「ごめんなさい」
「何で謝るのさ?あたしすっごい嬉しいんだけど?」
 髪をそっと撫で、耳元に唇を寄せると囁いた。
「・・・え?」
「最初に美幸を抱いたヤツがどんなヤツかは知らないけどさ、そいつはきっと美幸をわかってなかったんだよ」
「そう・・・かな?」
「あたしだって最初はわかんなかったし怖かったよ?何となくあたしが抱くカタチになっちゃって、でもそれを望んだのはあたしだったし、勢いもあったから何も考えられなくて・・・美幸、ちゃんとイッてくれたのかなって気になったりもしたよ」
「ん」
「それでも美幸が好きで、美幸を抱きたくて、理性なんかいつもどっか行っちゃって、悪いなって思うんだけどね・・・あたしこそごめん」
 ふるふると小さく首を振る美幸の顔を上げさせようと頬に手を添えた。
「こっち向いてよ」
 もう一度首を振る。
 恥ずかしがってるのか全然顔を見せてもらえなくてちょっと寂しい。
「美幸」
 力づくで組み敷いて顔を見ることくらいあたしのパワーで充分可能だけど、ここは我慢だ。美幸に心を開いてもらうのに強引に行ってもダメなことくらい長い付き合いだからわかる。
 だから懇願する。
「お願いだから・・・さ」
 天の岩戸が開いた。
 ゆっくりと顔を上げ、上目遣いであたしを伺う。
 頬を染め、瞳を潤ませる美幸に向かってストレートに、もう何度も何度も伝えた言葉を、それでももう一度口にする。
「美幸・・・好きよ」
「ふっ・・・んっ」
 もうギリギリだったのかな。
 抱かれた後で不安定になってるのもあったんだろうけど、あたしの言葉がトドメを刺したのか、美幸の涙腺が一気に崩壊した。
「泣かないでよ美幸ぃ」
「だっ・・・て、夏実・・・」
「美幸が怖くなくなるまで何度でも言うわ、何度でも抱き締めるし、いつでもそばにいるからさ」
「ん」
「だからもう泣かないで」
 コクリと小さく頷くと、返事の代わりに美幸は身体を起こして触れるだけのキスをしてくれた。
 目ぇ真っ赤にしちゃって、無理してんのがバレバレだって。でもそんな意地っ張りな美幸が愛しくて仕方がない。
  理性の塊みたいな美幸が、あたしの前では簡単に壊れてしまう。それがたまらなく嬉しくて。
「あたしがいないと・・・あたし以外では絶対感じない身体にしてあげる」
 宣戦布告をすると、あたしは朝まで何度も美幸を抱いた。






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Date:2014/11/14

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