Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

囚われて

美幸はかわいいですよね。
意地っ張りやけどかわいいよ!
不器用なところも好き。


ってセカンドを見て思いました(笑)








「美幸ー先お風呂入っちゃったからー」
「じゃああたしも入っちゃうわ」
 あたしと入れ違いに浴室に向かう美幸。
 その後を追いたい欲を抑えて部屋に戻る。
 次にさっきみたいなスイッチが入っちゃうと、今度は止まれる気がしない。
 部屋に戻ると、何となくそこらへんに転がっている鉄アレイを手にする。
 美幸が必死で持ち上げる重さを軽く持ち上げると何度か曲げ伸ばしをしてすぐに放り出した。
 悶々とした想いを抱えながらうつ伏せに寝転がる。
 はぁ〜

 コンコン

 ビクっと顔を上げる。
「はい?」
「入るね」
 入って来た美幸は、珍しく髪を濡らしたままだった。
「美幸?髪濡れてるじゃん!風邪ひくよ?」
 あたしはスポーツタオルを取り出して美幸の頭に乗せると、わしゃわしゃとついクセで乱暴に拭いてしまう。
「あ、ごめん」
 ふるふると黙って首を振る。
「どした?」
 俯いている美幸の顔を見上げようとしゃがもうとした瞬間、美幸があたしの腕の中に飛び込んで来た。
「え?あ、ちょ、美幸?」
「はぁ〜」
 大きなため息を・・・ため息というより深呼吸?したかと思うと美幸のフルパワーで抱きしめられた。
 まぁ美幸のフルパワーなんか知れてるけどさ。
「ちょ、ちょ、美幸?どした?」
 子どもみたいに一生懸命抱きついて来る美幸が新鮮でかわいかった。
「今日、一緒に寝てくれる?」
「え?うん、そのつもりだったけど?」
「・・・」
 黙り込んじゃった美幸の頭からタオルをどけると、まだ濡れている髪をそっと撫でる。
「一緒に寝るからさ・・・髪、乾かそ?」
 美幸をベッドに座らせるとドライヤーを手に髪を乾かしはじめた。
「珍しいよね、美幸いつも髪には気を使ってるのに」
「そう?」
「うん、あたしみたいにいつも洗ったまんまほったらかしじゃないじゃん」
「・・・」
 何か言いたそうに俯く。
「キレイな髪だよね」
 ドライヤーを止め、長い髪を一房掬うとそっと唇で触れる。
「美幸・・・」
 背後からそっと抱き寄せる。
「美幸はこんな細い身体でホントよく頑張ってるよね」
「・・・」
 反応がない。
 何かおかしいな。
「・・・美幸?」
 身体を一旦離して覗き込む。
 重力ってものがこの世には存在するわけで。
 力の抜けた身体っていうのは、支えを失うと倒れてくるのよね。
 美幸の身体がまぁそうなってたわけで。
「え?」
 気づいた時にはぽすんっとあたしの腕の中におさまっていた。
 まさか・・・。
 そっと見下ろす。
「寝て・・・・・る?」
 うっそぉぉぉっあんだけ引っ張っといてそれはなくない?
 っていうか一緒に寝てってそういう意味なのぉぉぉ??
 でも・・・こんな美幸を無理矢理起こすのもかわいそうだよなぁ。
「ったくぅ〜しょうがないわね」
 美幸を抱いたままゆっくりベッドに寝転ぶ。
 ぽんぽんと優しく背中を撫でると腕枕をしてそっと肩を抱き直す。
 額にそっとキスをすると、欲を満たすのは諦めて眠ることにした。
 



 暗闇の中で目が覚めた。
 一瞬自分がどこにいるのかわからず、視線だけを動かす。
「夏実の・・・部屋?」
 肩に回ってるぬくもりの正体を確かめる・・・までもなく夏実の手だ。
 何が起こっているのかわからず、必死で記憶を手繰る。
 お風呂から出て、夏実に髪を拭いてもらって、ドライヤーをしてもらって・・・。
 その後の記憶がなかった。
「まさか・・・寝ちゃったの?あたし」
 抱いてくれている夏実を見上げると、ぐっすり眠っている。
 暑かったのかシャツが捲れて出ていたお腹を隠すようにシャツを戻すと、そのまま抱きつくように手を回した。
「ん・・・んー?」
「あ・・・」
「み・・・ゆき?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「へい・・・き」
 むにゃむにゃと寝ぼけて腕枕をしてくれていた腕と、もう片方の腕であたしを抱き枕のように抱きしめた。
 力加減がイマイチ出来ていないのか少し苦しいけど、それでも夏実がそばにいてくれるのは幸せだった。
 むにゃむにゃと寝ぼけながら夏実が聞く。
「今・・・何時?」
「6時・・・かな」
「・・・まだ早いね」
「そうね、非番だしね」
「ん・・・」
 ごそごそと身体を下にズラすと、今度は甘えるようにあたしの胸に顔を埋めて来た。
「このまま・・・さ・・・美幸を抱きたいんだけど・・・」
「ん」
「眠くて・・・」
「うん」
「もうちょっとこのままで・・・いい?」
「ん」
 夏実の寝起きが悪いのなんていつものことだから気にはしなかったけど、よく見たら何だか目の下にうっすらとクマが出来ている。
 ここのところの働き過ぎが原因かしら?
 そっと髪を撫でる。
「みゆき・・・?」
「ん?」
「もっと・・・」
「え?」
「もっとして・・・気持ちいいから」
「あまり寝られなかった?」
「ん・・・」
「あたしが先に寝ちゃったから・・・ごめんね」
「ほんとだよぉ〜ずるいよねぇあんな寝顔見せられちゃ」
「え?」
「あたしの腕の中で安心しきっちゃってさ〜あんな風に寝られちゃ何も出来ないし〜何かでもかわいいし。寝ようとはしたけど・・・しばらく無理だったんだよねぇ」
 眠そうに、でもぽつぽつと話し始める夏実。
「夏実・・・」
「でもずっと一緒にいるって約束だから・・・よいっしょっと!」
 起き上がった夏実は、あたしの両脇に腕を置くと動きを封じる。
「目、覚めた」
「あら?」
「美幸はさ、滅多に人に弱いとこ見せないじゃん?意地っ張りだし、ギリギリまで頑張っちゃう」
「そう・・・かな?」
「だから昨日、急にあたしに凭れて寝ちゃったからびっくりした・・・ちゃんと甘えられるんじゃん」
「それは・・・夏実だから・・・」
「嬉しかった、いつもあたしばっかり面倒かけてるからさ」
「そんなことないのに・・・好きでやってるだけだし」
「そうかもしれないけどさ」
 ふわりと微笑む。
 片方の肘で身体を支えると、もう片方であたしの手に手を重ねて来る。
 指を絡めてきゅっと握られる。
「それでも・・・嬉しかった」
 夏実の唇は柔らかく、あたしの寝起きの脳を蕩けさせる。
「夏・・・んっ・・・」
「好き」
 あたしは夏実の一言に囚われた。
 繰り返されるキスに溺れ、意識が混濁し、何度も夏実の名を呼んだ。
 声が枯れるまで。


 ガバッ!
「うわっ!寝過ごした!!!遅刻だ!!」
 いきなり目が覚めた。
 いつものように飛び起きようとしたけど。
「ん〜?なぁに?」
「へ?美幸?あれ?」
「寝ぼけてるの?」
「ああ、うん、ごめんついクセで」
 チラリと時計を見ながらごそごそと布団に戻る。
「もうお昼じゃん」
「そうね」
「起きる?」
「・・・」
「美幸?」
「立てない」
「へ?」
「ばか」

 真っ赤になって布団に潜り込む美幸がかわいくて、怒られるの覚悟でもう一度美幸を抱きしめた。





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Date:2014/10/02

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