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□ 静留×なつき □

手錠 オマケ

おまけですわ

結構書いててしんどくなりながらも好きな話でしたかな。
静留ははんなり見えて実はマイナス思考やからねぇ。
ナツキは開き直ったら無敵やし(笑)




「あ、な、奈緒!」
「あぁん?」
 中等部の制服に身を包んだ奈緒は、呼び止められた声に鬱陶しそうに振り返った。
「ちょっといいか?」
 呼び止めたのは玖我なつきだ。
「何よ?何か用?」
 顔を見て相手を確認したとたんに、あからさまに不機嫌な顔になる奈緒。
「あ、いや、その・・・」
「何よ、言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ」
「聞きたいことが・・・ある」
 神妙な顔のなつきに奈緒はどう反応して良いやら戸惑い、とりあえず聞くことにした。
 人がいないところがいいと言うので屋上に上がる。
「お前はその・・・まだ怒ってるのか?静留と・・・わたしのこと」
「はぁ?」
 心底驚いて、そして呆れた顔でため息をつく。
「何よ突然!」
 思い出したくないことを掘り返され、イラつく奈緒。
「いや、本当にすまなかったと思ってるんだ。静留のしたこともわたしが謝るから許してやって欲しいんだ。あれはわたしの為にしたことだから・・・」
 なつきはガバっと体を直角に曲げるくらい深く頭を下げる。
「ちょ、ばっ、な、何よイキナリ!」
「いや、ちゃんとケジメはつけなきゃいけないから」
「それは・・・藤乃が来るべきなんじゃないの?」
「それはそうだが・・・アイツがあぁなってしまったのはわたしが不甲斐なかったせいだから」
 ひたすらなつきは謝り続ける。
 わたしを助けるために鬼と化した静留。
 あいつが自分の手を血で染めたのは、わたしのため。
 そんな静留をわたしが一度は拒否してしまったことが引き金になったのは間違いない。
 だがそれでもあいつはこの先もわたしに何かあればきっと同じように鬼にも蛇にもなるだろう。
 それを止められるのはわたしだけだ。
 だが、もうそんなことはこのわたしが絶対にさせない。
 アイツを・・・静留を不幸にはしない。
「昔のこといつまでも振り返るほど年取ってないわよ!若者にはやること多くて忙しいんだからヒマな年増女と一緒にしないでよね!」
 ぷいっとそっぽを向く奈緒の頬が、こちらからでも真っ赤に染まってるのがわかる。
 照れているのだろうか。
 でも、何だかそんなに本気で怒ってないようになつきには見えた。
「年増女って・・・わかった、静留に言っておこう」
「ちょ、やめっ、玖我ぁっ!」
 だーーーっと滝のような汗を噴出させ、心底慌てて阻止しようとする奈緒がおかしくて、なつきは思わず声を出して笑ってしまう。
「冗談だ、冗談」
「ばっ!やっぱ大っっっキライ!最っっ低!!!ばぁかっ!」
 奈緒はなつきにからかわれたことが腹立たしくもあったが、それにひっかかった自分にも頭に来て叫んだ。
 なつきを押しのけて屋上からさっさと出て行こうとドアに手をかける。
「玖我」
 立ち止まり、そのまま振り向かずになつきの名を呼ぶ。
「ん?何だ?」
「・・・もういいから」
「え?」
「そう・・・アイツにもちゃんと言っときなさいよ」
「あぁ、それは本当に伝えておこう」
 くるりと振り返って、ベっと舌を出す奈緒。
「あたしは絶っっっ対にあんたらには謝らないけどね!」
 真っ赤に染めた顔でそう捨て台詞を残して、今度こそ本当に屋上を出て行ってしまった。
 ふぅっと肩の力を抜いたなつきは、グーーっと空に向かって大きく伸びをする。
「さて、そろそろアイツを迎えに行く時間だな」
 なつきは奈緒の後を追うように屋上を出た。
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Date:2008/08/23
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