Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ 夏実×美幸 □

やきもち

まーだまだ逮捕祭り!
今日は夏実の事故ったバイクのエンジンを美幸が車に移植した話を見たよ。
まぁ〜本編とは関係ないけどね(笑)

ってゆーか公開ボタン押すの忘れて下書きになってた(笑)






〜MIYUKI side〜

「課長!これ作ったんです!食べてください!」
 ドンっと5段に重ねた重箱を課長の机に勢いよく置いた。
「つ、つじ・・・もと、これは?」
「早起きして作りました!!」
「お、あぁ、すまない・・・な」
「夏実は相変わらずまっすぐだねぇ」
 その様子を呆れて見ている頼子と葵ちゃん。
「ホントですね、意外というと申し訳ない気がしますけど夏実さんは女性らしいところ、ありますよね」
 その言葉を聞きながら美幸は複雑な気分を隠せなかった。
 そのうちの一つが台所の惨状だ。
 出るときは慌ただしくて出来なかったが、帰ってからアレを片付けなきゃいけないかと思うとうんざりする。
 そしてもう一つは・・・。
「課長!これもこれも!この卵焼きが自信作なんですよー!」
 夏実の課長に対する過剰なスキンシップだ。
 ここのところあぁいうことはしなくなっていたのに、また突然どうしてかというと、昨夜のちょっとした喧嘩のせいだろうと思われる。
 きっかけは些細なことだった。
 中嶋くんの、瀬名さんの誕生日プレゼントを選びに行くのをつきあって欲しいという願いをどうしても断れず、夏実に黙って出かけたことを夏実が後で知ったからだ。
 しかもあたしが言う前に頼子から伝わったことが夏実を不機嫌にさせているらしい。
「はぁ〜」
 何も知らない頼子たちの横で大きなため息をついた。
「ん?どったの?美幸」
 頼子のそれには答えずに美幸は交通課を後にした。


 ガレージでTODAYを調整していると、背後に人の気配がした。
「ん?」
「こ、小早川」
「どうしたの?中嶋くん」
「あ、いや、その・・・何か元気ない気がして・・・」
 中嶋くんの気持ちは伝わってきていた。
 でもあたしは夏実を選んでしまった。
 それでもまだこの人はあたしを想ってくれている。
 それが申し訳なくて・・・。
「ありがと、大丈夫よ」
「ホントか?辻本と何かあったんじゃないのか?」
「ちょっとね、でもよくあることだから大丈夫よ」
「そっか?ならいいけど・・・」
「心配させてごめんね」
 まだ何か言いたそうにしている中嶋くんから視線を逸らし、再びTODAYの整備に戻った。


 仕事を終え、台所の片付けしたいからと先に帰った夏実。あたしは何となくそのまま帰る気にもなれず、葵ちゃんと頼子と飲みに出かけた。
「あのさー何かあったの?夏実と」
「え?」
「珍しくない?美幸があたしたちを誘って飲みに来るって。しかも夏実いないし」
「そう?」
「確かに少しおかしいですよね?夏実さんはさっさと帰ってしまったし」
「それは・・・自分で散らかした台所、片付けさせなきゃいけないし」
「それにしても・・・」
「ねぇ?」
 二人は顔を見合わせて困ったよーに頷く。
「いいのよ!たまには自分で片付けしたらいいのよ、いつも手伝わされるんだもん」
「美幸は面倒見がいいからね」
「夏実さんには美幸さんみたいな人がそばにいないとダメですね」
「そう・・・かな?夏実はきっと1人でもやっていけると思うんだけど」
「そりゃね、イザとなればどうにでもするだろうけどさ」
「えぇ、でもそういう意味ではなくてその、何と言うか精神的な意味というか」
「精神的?」
「えぇ、だって・・・」
「夏実、美幸のこと好きじゃん?」
「え?」
「え?って・・・え?違うの?」
「いや、違うの?って言われても・・・」
 ふふっと微笑む葵ちゃん。
「美幸さんもですよね?」
「え?」
「あぁ〜そうだね!美幸は初めっから夏実のこと好きだったもんね!何なら会う前から」
「んもう!」
 あたしはグイっと一杯目のビールを飲み干した。
 お酒のせいか、2人の言葉のせいか、心なしか身体が火照ってきていた。
 
 夏実の笑顔が見たい。
 あたしに向けてくれる笑顔をいつだって独り占めしたいとか、あたしどれだけ夏実のこと好きなの?


〜NATSUMI side〜

「はぁ~やぁっと片付いた」
 自分で散らかしたとはいえ中々大変な片付け作業だった。
 ふと壁の時計を見上げるともう10時を回っていた。
 今日は特に事件もなかったから定時で上がったし、美幸もすぐに帰って来ると思ってたのに。
「おっそいなー美幸のヤツ」
 ドサッとソファーに倒れこんだ時だ、家の電話が鳴った。
「ん?はーいはい、もしもーし辻本と小早川です」
「あ、夏実ー?助けてよー」
 いきなり名前も告げずに情けない声で助けを求めて来るのが誰か、すぐにわかった。
「頼子?何かあった?」
「美幸が大変なんだよぉ」
 ぴくんっとその名前に反応する。
「美幸が?どーしたの?」
「とにかくすぐ来て!あ、バイクはダメだからね!」
 と、店の名前を告げられると、電話を切られた。


 何度か行ったことのあるその店はそんなに遠くではなかったから、バイクじゃダメだと言われ、走って向かった。
「頼子!葵ちゃん!」
 店の前で佇んでいる二人に声をかけた。
「あ、夏実~」
 頼子があたしの胸に飛び込んで来た。
「おっとー」
 ゆっくり引き剥がすと葵ちゃんに目を向けた。
 葵ちゃんはグッタリしている美幸の肩を抱いていた。
「ちょ、美幸???どうしたの?」
「夏実さん、すいませんこんなことになってしまって」
「どうしたの?」
「酔いつぶれちゃったのよぅ」
「美幸が???」
「美幸が」
 半泣きで頼子がすがりついて来る。
 頼子も酔ってるわねこりゃ。
「とりあえずどうしようもなくて夏実さんを呼び出してしまったんですけど、悪かったでしょうか?」
「え?」
「何かあったんですよね?美幸さんと」
 さすが葵ちゃん、鋭いなぁ。
「あぁ、うんまぁ」
 曖昧に濁すあたしの空気を読んでか、それ以上はなにも聞かなかった・・・正確に言えば根掘り葉掘り聞こうとした頼子を葵ちゃんが全力で止めてくれたので、その隙にあたしは酔いつぶれている美幸をおぶって帰途についた。
「2人ともありがとね」


 走って来たら10分くらいだったけど、美幸をおぶったまま歩いてると結構な時間がかかる。
 それにしても・・・。
「軽いなぁ美幸」
 ボソリと呟く。
「ん・・・あれ?・・・なつ・・・み?」
「あ、起こしちゃった?ごめん」
「ど・・・して?」
「美幸酔いつぶれちゃったんだよ?覚えてる?頼子が電話くれてね、迎えに来た」
「・・・そっか・・・ごめん自分で歩けるからおろしてくれる?」
 降りようと身じろぐが、あたしはそれを阻止するように抱え直した。
「ダメ」
「え?」
「今日はダメ」
「でも・・・」
「たまには甘えてよ」
 あたしの言葉に美幸は素直に頷く。
 きゅっと首に回していた手に力をこめ、首筋に顔を埋めると
「ごめんね」
 と呟いた。
「何が?」
「中嶋くんのこと」
 避けて通れない話だよね。
「あたしさ・・・別に怒ってたわけじゃないんだ」
「ん」
「あぁ〜いやいやそりゃ初めは怒ってたんだけどさ、今日台所片付けながら色々考えてたんだよね」
「?」
「何だかんだ言って美幸はいつもあたしのこと一番に考えてくれてたなぁって・・・ちょっと口うるさいところもあるけどさ」
 色々思い出してくすくす笑う。
「別に隠してたつもりはなかったの、後でちゃんと言うつもりだったし」
「うん」
「急に頼まれたし、瀬名さんのことだったから断れなくて・・連絡できなくてごめんね」
「もういいわよ、あたしだって大人げなかったわ」
「あたしね・・・今日夏実が課長にお弁当作って迫ってた時、やっぱりイヤだったの・・・夏実課長のこと好きだったし・・・」
「今でも好きだけどね〜」
「んもう!」
 ぽかっと肩を叩かれた。
「あははっ」
「すぐに機嫌直してくれるとは思ってたけど、でもやっぱり不安なの・・・夏実が離れて行っちゃうんじゃないかと思って」
「そりゃぁお互いサマでしょ。あたしだっていつ美幸が中嶋くんのところに行っちゃうかと思うと不安だよ」
「そんなこと・・・ありえないわ」
「あたしだってありえないよ」
 きっぱり言い切った。
「夏実・・・好きよ」
 囁くとチュっと耳たぶに触れるだけのキスを送られる。
「めっずらしーじゃん、美幸がそんなことしてくれるなんてさ」
 軽口を叩きながらも心臓はドキドキと脳内に鳴り響いていた。
「酔ってるからよ」
「いやーシラフでして欲しいなぁ〜」
「ばか」

 1人で走るよりも2人で歩く時間は早く感じられ、家でも一緒なのにこのまま離したくないと思っちゃうって、あたしどんだけ美幸のこと好きなのよ!




スポンサーサイト

* 「夏実×美幸」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2014/06/15

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。