Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

離さない

逮捕祭りですわ〜
ちょっと短いけど、どぞ。







「あのさーいい加減にしてくれるかなぁ?」
 呆れたように腕を組んであたしたちの前で大きなため息をついているのは頼子だ。
「なぁんの話よ?」
「心臓に悪いのよ!夏実たちの行動!」
 ビシっと人差し指を突きつけ、あたしの額にぐりぐりと押し付けた。
「痛い痛い痛い!んもう〜何よ?」
「美幸の運転が上手いのも、夏実の運動神経が常人離れしてるのもよーくわかってる!でもね、見てると危なっかしくてハラハラするのよ!」
「そう・・・かなぁ?」
「ねぇ」
 顔を見合わせるが、お互い普段からこんな感じなもんで今更何を言うんだと思う。
 頼子の隣で困ったように微笑んでいる葵ちゃん。
「葵ちゃんも?」
「うーん、確かに少し心配になる時はありますねぇ」
「そっかぁ」
 あたしたちは顔を見合わせた。
 確かにニトロ積んだミニパトでの美幸の無茶な運転にあたしの無理矢理足ブレーキや、解体寸前のビルに乗り込んだり、落ちたり、暴走車とレースしたり、美幸といると無茶なこともいっぱいしたけど、でも美幸とだったら何があっても絶対大丈夫って思えるんだよなぁ。
「そんなに無茶かしら?」
 ポツリと美幸が呟いた。
「え?」
「あたしは夏実を信じてる、夏実となら何があっても絶対大丈夫だって」
「いやそりゃそうかもしれないけどさぁ?」
 思いがけず真剣な顔で返されてたじろぐ頼子。
 ってゆーかあたしも驚いたわ。
「美幸?」
「じゃなきゃコンビなんて組めないもの。夏実はあたしがやりたいけど出来ない事をやってくれるからつい頼っちゃうけどでも・・・無茶だと思われてたなら心配かけてごめんね」
 素直に頭を下げる美幸に習ってあたしもごめんっと謝った。


「はぁ〜言われちゃったねぇ」
 あの後2人で屋上に上がると、普段あたしたちが守っている街を見下ろしながら呟いた。
「そうね」
「でもさ・・・美幸が言ってくれた言葉がすっごい嬉しかった」
「うん」
 きゅっと金網を掴んでいたあたしの手を美幸の手が包み込んでくれた。
「あの時さ、怖くなかった?」
「ん?」
「ビルから落ちた時」
「怖かったわよ」
「え?」
「子どもたち背負ってたし、あのまま落ちてたらみんな軽傷じゃすまなかっただろうしね」
 小学校がある方向に視線を向ける。
「だよねぇ」
「でも・・・諦めちゃいけない状況だったし、何とかなる気がしたのよね」
「ん」
「夏実が手を繋いでくれたから・・・夏実は絶対離さないって信じてたからあんな無茶も出来たのよ」
 ふふっと微笑む美幸の笑顔に思わず見惚れる。
「ん?」
「あ、えと、いやぁ〜美幸ってイイ女だよね」
 ドギマギしながら変な事を口走る。
「え?何?急に」
 心なしか照れて頬を染める美幸を見て呼吸を整える。
「あたしの相棒にはもったいないけどさ・・・でも美幸じゃなきゃダメだわあたし」
「うん・・・あたしも」
「あたし絶対離さないから、美幸の手。だからさ、これからもよろしく」
「ん、こちらこそよろしく」
 んーーーーーー!!っと青空に向かって大きく伸びをすると振り返る。
「また頼子たちに心配かけちゃいそうね」
「仕方がないわ」
「まぁね」
 差し出した手を美幸が繋ぐ。
「さてと、お昼食べよっか」
「そうね、食堂行きましょ」
「あれ?あたしのお弁当は?」
「あたしのって・・・朝あたしをベッドに引きずりこんで離さなかったおかげで遅刻しそうになったのは誰のせいかしら?」
「うっ・・・」
「夏実の奢りね」
「ふぁ〜い」



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Date:2014/05/26

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