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□ 夏実×美幸 □

強くなりたい

さいしゅーかーい!
おつかれっした!!








 夏実が好き
 そう思ったのは初めて出会った時。
 それでも夏実とこんな風になるとは夢にも思ってなかった。

 あたしを抱きながら、時折どこかに意識を飛ばしているのを感じることがある。
 何を考えているんだろう?とか思うけれど、それは一瞬のことで、すぐに夏実の動きに翻弄される。
 「ん・・・はぁっ・・・・やめ・・・なつ・・・みぃ」
 夏実に触れられて喘ぐ自分の声が遠くに聞こえる。
 理性で動くタイプのあたしが、本能で夏実を求める。
 求めてしまう。
 好きで、好きで、たまらなくて。
 あられもない姿で乱れて、喘いで、声を上げて、恥ずかしいのにそれでも夏実を求める自分が自分じゃないみたい。
 あたしの弱いところを的確についてくる夏実。
 快楽の波に飲まれ、ふわりと一瞬身体が浮いたように感じた瞬間、あたしの意識が落ちた。
 共に達したらしい夏実のぬくもりを感じてあたしは眠った。

 ふと目を覚ます。
 どれくらい眠っていたんだろう?
 窓の外からはまだ明るい日が射しているのでそれほど時間はたっていないのかもしれない。
「夏実・・・」
 あたしの目の前で安らかな寝息を立てて眠る夏実の鼻の頭をつつく。
「心配性なんだから・・・あたしが夏実以外の人に惹かれるなんてありえないのにね」
 首筋につけられた痕に触れ、熱を感じた。
 あたしは夏実のモノだという証。
 無防備な姿で眠る夏実の首筋にそっと唇を這わすと、軽く噛み付くようなキスをする。
 こっそりつけた証。
 あたしの気持ち。
 気づいてくれるかな。


「ん・・・あ・・・おはよ・・・」
「うん、おはよ夏実」
「今・・・何時?」
 あたしは初めて時計を見ると、まだ11時すぎだった。
「11時よ」
「ん・・・そか・・・」
 もぞもぞと暖を取るようにあたしを抱きしめる。
「あったかぁい」
「夏実ずるいわ」
「何がぁ?」
「夏実だけ服着てる」
「あぁ・・・そか」
 もぞもぞと器用にTシャツとスウェットを脱ぎ散らかすと、再び抱きしめてくれた。
 人肌があったかくて、強行軍だった旅行と夏実との行為で疲れた身体が再び睡眠を要求してきた。
「ね、美幸」
「ん・・・?なに?」
 落ちそうになる意識を無理矢理起こして答える。
「なんでもない」
 気になることでもあるのか、さっきから何度かこういうやりとりがあった気がする。
「どうしてそんな顔、してるの?」
「え?」
「不安そうな顔」
「そういう風に見える?」
「ん」
 そっと頬を撫でる。
「美幸が・・・イイ女だなと思って」
「え?」
 あたしの手を取るとその甲にキスをしながらまっすぐ見つめて来る。
「こんなイイ女、ほっとくヤツがいたのかなって・・・あたしの他にもこんな美幸を見てきたヤツがいるのかなって・・・ごめん・・・情けないこと言ってるのはわかってる・・・でもどうしても美幸を自分の・・・自分だけのモノにしたくて」
「ばかね」
「え?」
「あたしはとっくに夏実のモノなのに・・・夏実しか見てないのに」
「ホント?」
「あたしが嘘言ったことある?」
「結構あるじゃん」
 ツンっと額をつつかれる。
「え?」
「あたしがいなくなった時も平気だっつーて泣いてたり」
「うっ・・・」
「美幸は嘘つきだからなぁ」
 にやりと笑う夏実。
 否定できない。
「じゃあはっきり言うわ」
「ん?」
 ゆっくり身体を起こし、今度は夏実を見下ろすように上になる。
「あたしは夏実が好き・・・誰よりも・・・この先もずっと」
「美幸・・・」
「自分が誰かを・・・自分が手がけたマシン達以外の誰かを想ってこんな風に理性が抑えられなくなるなんて夢にも思ってなかった」
「マシンと比べちゃうって美幸らしいね」
「そう?でもそれが今までの事実なの」
「うん」
「自分でもびっくりしてるんだから」
「そっか」
「あたしは夏実がいれば無敵よ。でもそれはずっと一緒にいなきゃいけないんじゃなくて、どこかで繋がっていれば大丈夫って思えるの。夏実がいなくなったくらいで泣いてたら成長しないもの」
 夏実の腕があたしの頭を抱えて抱き寄せた。
「美幸は強くなったね」
 耳元で囁かれる。
「そ?誰かさんのおかげかな?」
「あたしも強くなる」
「これ以上?」
 思わず笑みがこぼれる。
「夏実が抱きしめてくれるから・・・そのたびに証を残してくれるから・・・だから大丈夫」
「あたしも・・・美幸がつけてくれた証があるから大丈夫」
「気づいてたの?」
「ん、そりゃね」
「んもう!ばかっ」
「あはは」

 まだ今は一緒に仕事も生活もしてられるけど、そのうちきっと離れなくちゃ行けない時が来る予感がする。
 それでも夏実を信じられるように・・・夏実に信じてもらえるように。




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Date:2014/04/13

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