Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

なんでもない日

その4
これで終わり!
夏実×美幸です







「せっかくの非番なのにこの雨」
 窓から空を見上げて憂鬱そうにため息をつく夏実。
「そうね、今日はもう家でのんびりしましょ」
「あーあ、晴れたらツーリングにでも行こうと思ってたのにな」
「まだ寒くない?」
「そろそろ春だよ」
「そうね、そろそろかもね」
 といいつつまだ電源の入っているこたつに足を突っ込む夏実。
 雨のせいか少し肌寒い。
「ね、あったかくなったらでかけようよ」
「いいわよ、どこ行く?」
 言いながらもタブレットで車の部品の検索を続ける。
「自然が満喫できて何なら温泉もあれば」
「いいわね」
「ちょっとぉぉぉ聞いてるの?美幸」
「聞いてます〜」
「じゃああたし今どこ行きたいって言った?」
「ツーリングでしょ?」
「ほら聞いてないじゃん」
 目の前にあったタブレットが取り上げられた。
「んもう〜わかったわよ、じゃあそれ返して」
「ヤダ」
「温泉、探すんでしょ?」
「え?車の部品じゃなくて?」
「じゃなくて」
 渋々返してくれたタブレットを受け取って、画面を切り替えた。
 近場で日帰りできそうな温泉を検索する。
 いつの間にか隣に寄って来た夏実が一緒に覗き込む。
「あ、これ、ここはどう?」
「ここはでも周りに何もないわよ?」
「そっか、あ、これは?」
「ここは・・・よさそうね、ここにする?」
「そだね」
 行き先に目星をつけ、もう満足したかなと再び車の部品のページに切り替える。
「またそれ?」
「ダメ?」
「いいけどさ」
「夏実は今日はどうするの?」
「どうもしなーい」
「珍しいわね」
「雨だからね」
 あたしの肩に凭れたままぼんやりと一緒に画面を見ている。
 興味なんかないだろうに。
「夏実」
「んー?」
「車、出そうか?」
「え?」
「退屈そうだし、どこか行く?」
 顎に人差し指を当てて少し考えた後、夏実は言った。
「んーーーーーー、いいや」
「え?」
「ここにいる」
「ここ?」
「美幸の隣に」
「でも、暇でしょ?」
「忙しいよ」
「どこが?」
「美幸観察」
「はい?」
「美幸を観察してるの」
「観察日記でも書くの?」
「中嶋くんに自慢する」
「え?」
「中嶋くんの知らない美幸をいっぱい知ってるってこと、自慢するんだ」
「く、くだらないわね」
 あまりのくだらなさにがっくりと力が抜けた。
「だってさ、あいつ中々諦めないんだもん、美幸のこと」
「そんなことないわよ」
「わかってないのは美幸だけだって」
「そう・・・かしら」
「そうなの!だから・・・」
「だから?」
「今日は一日美幸にくっついてる」
「勝手にしなさい」

 何でもない、そんな一日も悪くない




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Date:2014/03/13

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