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□ まこ×亜美 □

ずっと

その2
まこ亜美です








「亜美ちゃん、紅茶飲む?」
「えぇ、いただくわ」
「ちょっと待っててね」
 こぽこぽとお湯を沸かす音。
 最近は便利になって、お湯を入れるとすぐに沸く。
 
「お待たせ〜ん?何かおもしろいもんあった?」
 亜美ちゃんが立ち上がって本棚を見つめていた。
「あ、ごめんなさい」
「いいよいいよ、何か興味あった?」
「あ、えっとその・・・アルバムを・・・」
「アルバム?」
 あたしはその中から一冊のアルバムを取り出した。
「これ?」
 小学校の卒業アルバムだ。
「いい?」
「どうぞ」
 2人でソファに座ると、久しぶりにそのアルバムを開いた。
 小学生の頃から周りの女子より高かった身長のせいで、クラス写真ではやっぱり目立っていた。
「懐かしいなぁ」 
 ぺらぺらとページを捲る。
「ふふっ、まこちゃんかわいい」
「かわいい?あたしが?」
「ん、今に比べたらやっぱり少し幼いし」
「そりゃぁね、ランドセル背負ってたし」
 ふふっと顔を見合わせて笑う。
「あ、この写真少し機嫌悪そうね」
「わかる?」
「ん、ふてくされてる」
「確か男子にからかわれてた女子を助けようと喧嘩になった後だっけ。あたしこの頃から喧嘩は強かったからなぁ〜でもそんな事繰り返しているうちに段々と周りが離れていったんだよね、暴力女とか言われちゃってさ」
 ちょっぴり苦い想い出だ。
「ねぇまこちゃん」
「ん?」
 亜美ちゃんはページを捲りながら顔も上げずに独り言かと思うくらいの声で呟いた。
「わたしはずっと一緒にいるから」
「え?」
「ずっとまこちゃんのそばにいるわ、まこちゃんが望んでくれるなら」
 今度はしっかりと顔を上げてまっすぐ見つめてくる。
「亜美ちゃん」
「ダメ?」
 あたしは顔を伏せて、ふるふると首を振った。
 だってさ、涙が止まらないんだもん。
 誰かがそばにいるって、幸せなことなんだ。
 一人でいるのが当たり前になって、それに慣れたつもりだったけど・・・亜美ちゃんの気持ちが嬉しくてしょうがない。
 あたしはぽすんっと亜美ちゃんの肩に凭れ掛かると顔を埋めた。
「まこちゃん?」
「ごめん、ちょっとこうしてて」
「ん」
 よしよしと頭を撫でてくれる手が優しくて、あたしの涙腺が崩壊した。
 泣き止むまでずっと亜美ちゃんの手があたしに触れていた。
 あったかい。
 
 亜美ちゃんを好きになってよかった。
 亜美ちゃんがいてくれてよかった。
 あたしを望んでくれる限り、あたしもそばにいよう。
 ずっと
 





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Date:2014/03/13

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