Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

湯たんぽ

前回に続いて暖房器具ネタです。
友人の妄想から浮かびました。
すごいよねー妄想力(笑)








「美幸〜ちょっといい?」
 ノックをするなり部屋に入る。
「いいわよ、何?」
 それを咎めるでもなく迎え入れてくれる。
「んーーー、いや、その・・・ねぇ」
 言葉を濁す。
「また壊したの?」
 呆れたように笑う美幸。
「え?何で?」
「そんなもん持ってたあたしの部屋に入って来たらわかるわよ」
「あっ・・・!」
 腕の中に収まっている枕を見下ろす。
「へへへっ」
「んもう〜叩けば直るってわけじゃないんだからね、電化製品は」
「ごめーん」
 さきほど叩き壊したファンヒーターを思い浮かべる。
 ため息をつく美幸。
「しょうがないわねぇ」
「もう寝るとこだった?」
「これ終わったらね」
 作りかけのプラモデルのパーツを取り付けている。
「ふーん」
 そんな美幸を尻目にごそごそとベッドに潜り込んだ。
「ひゃうっ」
 布団の中はひんやりしていて、思わず悲鳴が漏れた。
「布団、温めといてね〜」
「うぅっ・・・・なるべく早めにお願いします」
 負い目があるので文句は言えない。
「はいはい」
 美幸は趣味に夢中になっていると周りが見えなくなる傾向にある。
 そんな美幸にこれ以上何を言っても無駄だろう。
 あたしはごそごそと顔の半分まで潜り込んだ。

 うつらうつらと意識が半分睡魔に引き摺り下ろされそうになっていた頃、布団が捲られ、冷気が流れ込んできた。
「ん・・・みゆ・・・き?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「だいじょ・・・ぶ・・・」
 そのまままた落ちそうになる。
 その時だ。
「ひゃっ!!」
 パジャマの裾が捲られ、お腹のあたりを思いっきり冷えた手が触れた。
 一気に目が覚めてガバッと身体を起こす。
「み、み、美幸?何?」
「ふふっ」
 いたずらっ子のように笑う美幸がいた。
「何でそんなに手ぇ冷たいの?」
「接着剤が手についちゃったから洗って来たのよ」
「あぁ」
 落ち着いたところで再び布団に潜り込む。
「布団、あっためてくれてありがとう」
「いえいえこちらこそお邪魔してま・・・ひっ!」
 再び美幸の手が今度は頬に触れる。
「夏実あったかい」
「美幸冷たい」
「せっかく温まりに来たのにね」
「ホントだよ」
 顔を見合わせて笑う。
「ごめん、ヒーター壊しちゃって」
「全くよ、毎回毎回」
「修理・・・出来るかな?」
「修理して欲しい?」
「そりゃぁ・・・ねぇ」
「うーんどうしようかなぁ?」
「えぇ〜?」
「あれが壊れてれば、この冬毎日夏実があたしの布団をあっためてくれるみたいだしね」
「へ?」
「人間湯たんぽを手放すのは惜しいわ」
「えっと・・・明日も来ていいってこと?」
「ヒーターが直るまでね」
「ずっとじゃん」
「いや?」
 上目遣いでねだるような視線。
「それじゃあ・・・湯たんぽの仕事、しなきゃね」
 美幸の冷えた身体を抱きしめた。
 
 
 こんな仕事なら年中無休でいくらでも働くよ。
 





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Date:2014/02/13

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