Planetarium SS置き場

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□ 夏実×美幸 □

こたつ

こたつの季節です

そんなことで逮捕です
ほのぼのです







「さーむーいーよー!」
 ぶるぶる震えながら部屋に飛び込んだ。
 美幸は渋滞にでも巻きこまれているのかまだ帰っていなかった。
 同じ時間に出てもバイクの方が少しだけ有利かもしれない。
 誰もいない、寒々しい部屋の電気をつけると少し暖かくなった気がした。
 続いてピっと暖房とこたつのスイッチを入れると足を突っ込んだ。
 車と違ってバイクは風をモロに浴びる分、寒さがハンパない。
 ジャケットを着ているとはいえ、足の指先まで冷えていた。
「うー寒っ!」
 少しずつ部屋に温かな空気が充満しはじめ、少し眠気が襲ってきた。
「ちょっとだけ・・・」
 あたしは誘惑に負けた。
 ゴロリと横になるとそのまま目を閉じた。

  ☆

「ただいまー・・・夏実?いるの?」
 何だか部屋が暖かい。
「夏実?」
 リビングのドアをあけると、すでに暖房がきいていて部屋は十分に暖まっていた。
 結構な渋滞に巻き込まれて随分帰りが遅れてしまったおかげかもしれない。
 ふっとこたつを見ると、夏実が寝っ転がっていた。
「夏実?ただいま」
 反応がない。
 まさか・・・熟睡?
 真上から覗き込むと、夏実は気持ち良さそうに寝息をたてていた。
「夏実〜こんなところで寝てると風邪ひくわよ〜」
 起きない。起きるわけがない。
 あたしは手袋を外した。
 外気で冷やされた両手をわきわきっと動かすと、えいっと夏実の頬にくっつけた。
「うわぁぁっ!!な、何?」
「起きた?」
「ちょ、美幸?冷たっ!」
「えー?だって気持ち良さそうに寝てるからさ」
「え?あたし寝てた?」
「思いっきり。ほら、涎」
「ちょっとだけって思ってたんだけどなー」
 口元を拭いながら照れ笑いする夏実。
 その夏実の横に座ると、狭いこたつの中に無理矢理足を突っ込んだ。
「もう〜何?」
「あたしも入れて」
「狭いよぉ」
「いいじゃない、くっついてた方があったかいんだもん」
 スリスリと夏実のそばにくっついた。
 いままでこたつを独り占めしてただけあって、夏実の身体はぬくぬくだった。
「しょうがないなぁ」
 それでも笑ってあたしの手や頬に触れた。
「なんでこんなに冷えてるのさ?車でしょ?」
「そうなんだけどね〜誰かさんが壊してくれたエアコンの調子がイマイチ良くなくて」
「あはっ・・・あははっ・・・ごめん!」
 夏実の両手があたしの冷えきった両手を包み込んでくれた。
「あったかい〜」
「おわびに美幸専用カイロになります」
「手だけ?どうせなら身体ごと暖めてほしいな」
「え?」
「ダメ?」
 びっくりしてる夏実の腕に自分の腕を絡めた。
 さっきよりもぴったりくっつく。
 目を丸くする夏実の反応が面白い。
「ね、ねぇ美幸?」
「ん?」
「せめてそのコート脱がない?」
「え?」
「分厚い布に隔てられてあたし全然ぬくもらないんだけど」
 言われて帰ってきたままの格好だったことを思い出した。

  ☆
 
 部屋に戻る美幸を見送りながら早鐘を打つ心臓の音を沈めるように深呼吸を繰り返した。
 さっきの美幸がかわいすぎて危うく理性を失うところだった。
 とりあえず熱いお茶でも入れて落ち着こう。
 あたしはお茶を湧かし、二つの湯のみと一緒にこたつに持っていく。
「はぁ〜あったかぁ〜美幸ぃお茶入ったよぉ」
「はーいありがと」
 戻ってきた美幸は、今度はあたしの横じゃなく、左斜め前に座った。
「あったまるわ〜お茶、おいしい」
 ずずっとお茶をすすりながら美幸の表情を伺う。
 さっきのあれは何だったのかと考える。
 何でそこに座る?
 あったまったからもういいの?
 あたしはこたつに突っ込んだ足に触れる美幸の足をつついて反応をみる。
「ん?何?どうかした?」
「べっつにぃ」
「あ、おなかすいた?ご飯にしよっか?」
 そう言って立ち上がりかける美幸の腕を思わず掴む。
「ちっがーう!」
「え?おなかすいてるんじゃないの?」
「空いてる・・・ってそうじゃなくって!」
「なに?」
「なぁんで隣に座らないの?」
「え?」
「コート脱いでくるだけって言ったじゃん」
「うん」
「何でそこ?」
「・・・そこ?ってここ?」
「隣、座ればいいじゃん」
「いいの?」
「・・・」
「ふふっ」 
 小さく笑うと美幸が席を移ってきた。
 さっきと同じように隣に座るとぴったりくっついてきた。
「あったかいわね」
「ん、このままここで寝たいよね」
「ダメよ、風邪ひくわ」
「うーん、じゃあ一緒に寝てよ」
「え?」
「ベッド寒いんだもん」
「あっつーいお風呂入ってから寝たら?」
「・・・・・・意地悪」
「あははっ」

  ☆

 夏実があたしの思うツボすぎるのがおかしくて、思わず笑いがこぼれた。
「何?」
「え?なんでもない」
「何よぉ」
「なぁんでもないってば」
 ぽんぽんと肩をたたく。




 今晩の湯たんぽ確保っと。













































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Date:2013/12/16

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