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□ 美奈×レイ □

言葉にして

相手に伝えるって大事。

あ、美奈レイ続きです
美奈視点







 ドンっ

 気づいたらあたしはホテルのベッドで天井に向かって倒れ込んでいた。
 一瞬何が起こったのかわからなくて呆然としていた。
「え?」
「ばかっ」
 ベッドのそばで目に涙を浮かべて怒っているのはレイ。
「レイ?」
「人を呼んでおいて何?あたしはあなたの何なの?」
 あたしが途中まで脱がしかけた服装を整えながら。
「今更?」
「あたしはあなたの欲望を満たすだけのためにいるわけじゃないの!」
「・・・」
「ばか美奈!」
「ばかはどっちよ」
 あたしは身体を起こすと、グイっとレイの手首を掴んだ。
「あたしがどれだけあなたに会いたくて、声を聞きたくて、触れたくて仕方がなかったと思ってるの?」
「え?」
「自分の仕事を呪ったことは初めてよ!普通の女子高生でいられたらレイをずっと一緒にいられたのにって何度思ったかわからないわ」
「美奈・・・」
「それでも・・・あたしを待っている人がいるの・・・今やめるわけにはいかない」
「・・・」
「それがダメならもう一緒にいられない・・・ごめん」
 あたしはそっとレイの手を離した。
 沈黙が流れる。

 どれくらい時間が経ったのかもわからない。
 数分なのか数時間なのか、数秒なのか。
 ドサっと隣に人の座る気配がする。
「ちゃんと言ってよ」
「・・・?」
「いつもいつもあなたは突然すぎるのよ!何もかも!」
「だって・・・」
「言葉にしなきゃわかんないこともあるのよ」
「あたし、してない?」
「え?気づいてないの?」
「ん」
「病気の時もそうだったし、今も。疲れた時は疲れたって言えばいいじゃない。泣き言言ったっていいじゃない。あたしはそばにいるわ。そばにいられなくても電話だって何だってちゃんと聞くわよ」
「レイ・・・?」
「時間はたくさんあるの。生き急ぐ必要なんてもうないのよ?だからちゃんとあたしを見て。あなたがどんな仕事をしていたって関係ない。やめろなんて言わない。ただ少しだけ言葉にしてくれるだけでいいの」
「言葉?」
 レイの手があたしの震える手をぎゅっと握りしめる。
「あたしは美奈のことが好き・・・美奈は?」
「決まってるじゃない」
「言って」
「好きよ!レイじゃなきゃ・・・レイしかいらない」
 目の前が霞む。
 レイの顔が見られない。
「わかった、ありがと」
 そう聞こえたかと思うとあたしは再び天井を向いて倒れていた。
「泣いてるの?」
 目元をそっと拭われ、視界がクリアになる。
 驚いた顔でレイが見下ろしていた。
 呆然とただそれを見上げていた。
 状況が飲み込めない。
「何で?」
「何が?」
「何であたしがこっち?」
「たまにはよくない?」
「よくない、あたしはレイが気持ちよさそうにしてる顔を見たいのに」
「奇遇ね、あたしもよ」
 レイの人差し指があたしの唇に触れる。
 これ以上何も言うなという合図。
 吸い込まれそうな瞳。
 悔しいけどアイドルのあたしから見ても見惚れてしまうくらい綺麗。
 やっぱり手放せない。
 失いたくない。
 その想いが伝わるようにと、ぎゅっと抱きしめる。
 


 あたしがどれだけレイに惚れてるか、思い知ればいい。






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Date:2013/12/02

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