Planetarium SS置き場

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□ サイコパス六唐 □

匂い

サイコパスです
やよしおです。
事後です(笑)










「今・・・何時?」
「んー?そぅねー、もうすぐ起きなきゃ遅刻しそうな時間・・・かな」
「え???」
「おはよう、弥生」
 全裸のままベッドの端に腰掛け、火のついてないタバコを銜えながら呑気に答える志恩。うつ伏せで枕を抱いて寝ていたあたしはチラリとサイドテーブルの時計をチラ見して溜息をついた。
「どうしたの?溜息なんかついちゃって」
「別に」
 ぷいっと枕に顔を押し付ける。
「さては・・・あたしと離れるのが寂しいとかぁ?」
ピクン
「あら、図星?かぁわいいわねぇ弥生ちゃん」
 志恩はあたしをからかう時だけちゃんづけで呼ぶ。
 何だか子ども扱いされてるみたいで一度抗議したことがあるが、それすらもからかわれてからは一切口にしなくなった。
 5つの年の差は、生きている限り一生詰まらない。それが歯がゆくてたまらない。
「弥生」
 あたしの髪を優しく何度も撫でる。
「そんなに頑張らなくてもいいじゃない」
「?」
「あたしは今のままの弥生が好きよ」
 こうやってあたしはどんどん志恩に取り込まれていく。
 志恩の言葉に安心してしまう。
「でも・・・あたしをキモチよくさせる為に頑張ってくれちゃうのはすっごい嬉しいわ」
 うつ伏せになっていたあたしの身体をひっくり返すと、額に触れるだけのキスをする。
「弥生・・・上手くなったわよね」
 ニヤリと笑う彼女。
「ばか」
 許されるのならば、仕事のことなど忘れてもう一度このまま志恩を抱きしめたい。
 抱いて抱かれて、志恩に溺れたい。
 そんな欲求を無理矢理抑えこんでゆっくりと身体を起こす。
「シャワー浴びて来る」
「あたしも行こうかなぁ」
「ダメ」
「イジワルね」
 タバコの煙をふぅっと吐き出しながらくすくす笑う志恩を尻目に浴室に入る。
 今一緒にシャワーなんて浴びたら、無断欠勤確定だろう。
 さっさと頭を切り替えて出て行こう。
 あたしは勢いよくシャワーを出した。
 身体中につけられた志恩の匂いを洗い流す為に。










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Date:2013/05/09

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