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□ サイコパス六唐 □

飢え

すんません、もいっちょサイコパス、やよしおです。
じうはちきん?です











 事件が続き、やっとのことで少し遅めの昼食を取るために、カップ麺の買い置きを常備してある分析室に来た。プシュっという音と共に開くドアを入るが、いつもの場所に志恩がいない。
「志恩?」
 名を呼びながら奥の医務室を覗く。
「シっ」
 ベッドのそばに立っていた志恩が、振り向きざま唇に人差し指を立てて静かにというジェスチャーをしたのでそのまま黙ってベッドに視線を送る。
 狡噛が寝ていた。
 よく怪我をする狡噛は医務室の常連だ。
 あたしの表情から察したのか、志恩はあたしを連れて医務室を出た。


「何か言いたそうね、弥生ちゃん」
「別に」
 無言でカップ麺の用意を始める。
 狡噛といるときの志恩は自然体に見える。
 あたしが出会う前の2人の関係を疑ってしまうほどに。
 嫉妬なんかしていると思われたくなくて平静を保つのに内心必死だったりもする。
「やーよい」
 カップ麺にお湯を注ぐあたしの背中に、志恩のふくよかな胸が押し付けられた。素早く腰に回された手があたしの動きを封じる。
「何?」
「なぁにを拗ねてるのかしら?」
「誰が」
「あ・な・た・が」
 囁いてふっと耳に吐息を吹きかけてくる。
 元来それほど我慢強くはない。
 誘われて断る理由もない。
「はぁ〜」
 大きく息を吐き、あたしは目の前のカップ麺を諦めた。
 志恩の手を解くと素早く身体を反転させ、ぎゅっと抱き寄せると唇を塞いだ。
「んっ」
 あたしのそんな行動を読んでいたのか、先回りするかのように志恩の舌が指し込まれて来ると絡み取られるように中で蠢く。
 唇を甘噛みしながら離れたり触れたりを繰り返す。
 唇と唇の間を細い細い銀の糸が繋ぐ。
 室内に響く卑猥な水音。
 我慢できなくなった志恩の指が、あたしのネクタイを解きにかかる。
「狡噛・・・起きない?」
「大丈夫、薬でしばらく起きないわよ」
 言って唇の端をわずかに上げて笑む志恩の指先が、器用にカッターシャツのボタンを外して行く。3番目のボタンを外されたところでその手を止めると、あたしは志恩をソファに押し倒した。
 飢えていた。
 欲しくて欲しくて、あたしだけ見てほしくて。
 ホントは優しくしたいのに、いつも志恩の背後にあたしじゃない誰かが見え隠れする気がして、つい乱暴になってしまう。
 狡噛を優しい目で見下ろす志恩の姿を振り払うように縋り付くと、首筋に痕がつくくらい吸い付いた。
「ちょ、やよ・・・そこ、ダメ」
「ヤダ」
 普段胸元が開いた服を来ている志恩。
 首筋に痕なんかつけたら何があったかなんてバレバレだ。
 それでもあたしのモノだという証しにしたくて。
「んっ・・・あんっ」
「声・・・出したらアイツ起きるよ」
「・・・!」
 イジワルを言いながらも唇を塞ぐこともせず、どこまで我慢が出来るか試してみたくなった。
 ストッキングを脱がすと、下着の上から濡れた部分をこする。
「もうこんな?」
「あんっ・・・ばか」
 昼休み中だし、いつ狡噛が起きるかわからない状況であまり下手なことは出来ない。
 このまま・・・。
 下着の隙間から指先をくちゅりと指し込むと、それだけできゅっと締め付けられる。
 人差し指でピストンを繰り返しながら時折親指で蕾の部分をこするだけで、背中が反り返るくらいに反応する。
「ふっ、くっ・・・うんっはぁっ」
 声を出さないように手の甲を口元に当てて必死で我慢する志恩がかわいくて仕方が無いのに・・・。
 外されたネクタイで志恩の両手を縛ると、口を塞ぐ術を奪った。
「ちょ、弥生?」
 舌と指を駆使して肌の露出している部分に愛撫を繰り返す。
「あんっ、ちょ、待って・・・ふぅ、んんっやぁっあぁぁっ」
「狡噛に聞こえてるわよ?」
「ば・・・」
「でも、誘ったのはそっちだから」
 有無を言わせず、指のスピードを一気に上げた。
 くちゅくちゅという音と、志恩の声と、あたしの息づかいが入り交じる。
 熱い・・・。
「あぁぁぁっ!ダメ、もう!」
「名前」
「はぁっはぁっ・・・?」
「名前、呼んで?」
「や・・・よい?」
「もっと」
「弥生、弥生・・・お願い・・・!」
「志恩」
 志恩が達したことを脳が認識した瞬間、あたしの目の前がふぅっと真っ暗になった。
 そのままストンと意識を失った。


 目を覚ますと、あたしは見慣れない天井を見上げていた。
 ボーっと辺りを見回す。
 医務室みたいだが、狡噛の姿はもうなかった。
 そんなあたしの顔を志恩が心配そうに覗き込んできた。
「し・・・おん?」
「ばかっ」
 ぺちんっと額を軽く叩かれる。
「・・・え?」
「一体いつから食べてなかったの?」
 ぼんやりした頭で指を折る。
 はぁっと呆れたように大きな溜息をつく志恩。
「ごめんなさい」
「とりあえずこれ、食べなさい」
 カップ麺を渡される。さっき諦めたのとは違う、新しいものだ。
「とりあえずよ?帰ったらちゃんと栄養のあるもの食べなさい、シュウくんに頼んどこうか?」
 あたしはぷるぷると小さく首を振る。
「ん?」
「作って」
「え?」
「志恩が」
 一瞬驚いた表情を浮かべるが、次の瞬間には何だか楽しそうに志恩は笑って人差し指であたしの額を突ついた。
「わたしの手料理は高くつくわよぉ?一晩だけじゃ済まさないからね」
 コクリと頷く。
「あと1時間であがりだから大人しくここで待ってなさい」
 子どもに言い聞かせるようによしよしと頭を撫でられた。
 

 あたしは・・・いつまでこの手に縋れるのだろうか。
 この人はいつまであたしのそばにいてくれるのだろうか。
 そんなことを考えるだけ無駄かもしれないとは頭ではわかっている。
 それでも想わずにはいられない。
 志恩が好きだから。




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Date:2013/04/14

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