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□ まこ×亜美 □

やさしい両手

まこ亜美です。
何だ何だ?夏はまこ亜美なのか?あたし(笑)
結局静なつ・・・あ!明日なつきの誕生日やん!
忘れてたなぁ~うっかり。
でももう大概誕生日ネタないもんねぇ。
まぁそのうち・・・ね。

ってことで即興やけどまこ亜美~










「全くもう!まこちゃんはホントに怪我ばっかりするんだからっ」
「ごめんね」
「どうしてこんなに毎回無茶するの?」
 あたしの手に包帯を巻きながら眉をひそめて見上げてくる亜美ちゃんの視線が直視できなくて、すいっと目を反らす。
 絶対怒ってる!怒ってる亜美ちゃんはホントに怖いから直視できないんだよねぇ。
「まこちゃん!」
「は、はい!」
 ビクンっと背筋を伸ばす。
 亜美ちゃんの両手に頬を包まれ、ぐいっと無理矢理真っ直ぐ向けられるとジっと見上げてくる亜美ちゃんと目が合った。
「あ、亜美・・・ちゃん?」
「オシマイっ」
 パンっと包んでいた両手に頬を小さく叩かれる。
「へ?」
「治療」
「あ、え、うん、あ、ありがと」
「まこちゃんは、どうして自分が傷つくことするの?」
 亜美ちゃんは救急箱を片付けながら聞いてくる。
「え?」
「あたしは・・・出来ることなら傷つきたくないし、傷つくのは怖いわ」
「そりゃ・・・大事なもの守る為だよ。あたしはあたしの大事なもの傷つけられるくらいなら自分が傷ついた方がいいから・・・ただのエゴだけどさ」
「そんなの!・・・まこちゃんが傷つくのを見たくない人もいるのよ!」
「うん・・・それでも・・・さ」
 あたしはぎゅっと拳を握りしめた。
「ねぇ亜美ちゃん・・・こんなあたしの乱暴な手・・・イヤ?」
「ばかっ」
 言って包帯を巻いてくれた手を亜美ちゃんが抱きしめてくれた。
 少し痛いけど、でも嬉しくて。
「あたしは・・・ただやさしい人間に・・・なりたいだけなんだ」
 言って何だか泣きそうになった。自分を、そして相手を傷つけるやり方しかできない自分が情けなくて。
 すると亜美ちゃんはそんなあたしの手を少しだけ持ち上げてそっと開く。あたしの手と自分の手の大きさを比べるように合わせた。
 1関節ほど指の長さが違うあたしたちの手。
「まこちゃんの手・・・大きい・・・この大きな優しい両手で大事なもの、守ろうとしてるのね」
「やさしい?あたしが?」
「まこちゃんはやさしいわよ」
「そう・・・かな?」
「わたしが言うんだから間違いないわ」
「亜美ちゃん・・・」
「ホントはまこちゃんに無茶してほしくない、怪我してほしくない・・・でもね、まこちゃんの後の面倒はわたしがみるから、大丈夫だから・・・」
 涙が溢れた。その言葉に救われた。自分のことを認めてもらえた気がして嬉しかった。間違ってなかったんだって・・・。
「まこちゃん?」
「ごめ・・・大丈夫」
 あたしがグシグシと乱暴に袖で目元を拭っていると、その手を掴まれ、亜美ちゃんの両手の親指がそっと涙を拭ってくれた。
「でもね、まこちゃん・・・一つだけ約束してほしいの」
「ん?」
「死なないで」
「え!?」
「わたしは医者になるわ。病気や怪我を直す医者になる。でもね・・・命を落とした人をわたしは救えないもの」
 スっと小指を立てた手を差し出してくる。
「だから約束。わたしより先に死なないで」
「・・・わかった」
 あたしはその小指に自分の小指を絡める。
「ん」
 あたしの答えに納得したのか、ニッコリ笑ってくれた亜美ちゃんはあたしの頬を引き寄せ、涙の跡にキスをしてくれた。
 
「まこちゃんはわたしが守るわ」

 そう言って頬を撫でる亜美ちゃんの手はやさしかった。



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Date:2010/08/14

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