Planetarium SS置き場

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雨降って地固まる?

いちごさんからのリクで、実写内部総出演(ですよね?)ってなのがあったのでやってみました。
果たしてリクに答えられた内容になったのか?
全然自信ないですけど(笑)
とりあえず進呈します。
ってか押し付けます(笑)

ちょっと長いよぉ~












「ごめん~今日は行けない」
 電話の向こうから大きな声で叫んでくる美奈子。
 どうやら騒がしいところにいるようだ。
「わかった」
 今日も、でしょ?という言葉をかろうじて飲み込んだ。
「じゃね」
 プチっとイキナリ切られた電話に、不愉快な思いを隠せなかった。
 いや、イライラの理由はそれだけじゃない。ここのところ美奈子はやたらとうさぎとツルんでいた。
 仕事柄あまり友達と遊ぶことも出来なかっただろうし、何も知らないうさぎと遊ぶのは楽しいだろう。
 でも・・・。
「いくら何でもほっときすぎじゃない?」
 ポイっとベッドに携帯を投げ捨てた瞬間、再び着信音を変えて鳴ったことに驚き、慌てて耳に当てる。
「もしもし?」
「レイ?何してんの?」
 まことだった。
「別に何も」
 まことには関係ないのに思わず八つ当たり気味に無愛想に答える。
「そなの?今日うさぎが美奈と出かけてるからさ、集合ナシだって」
「あぁ、うん」
「あ、聞いた?」
「さっき」
「だよねぇ」
 その言葉に含まれる微妙なニュアンス。まことは知っている、あたしと美奈の事を。
 美奈が来られないことを、つき合ってるあたしが知らないわけないよねっというような、そんなニュアンス。
 イラっとする。
「それだけ?」
「あ、うん」
「それじゃ」
 あたしはさっさと電話を切ろうとする。
「あ、レイ?」
「・・・何?」
「えっと、その・・・何でもない、ごめん」
 そう言ってまことの方から電話を切られた。
 まことは悪くない。
 なのに少しだけイラつく。
 ドサっとベッドに倒れ込むと、あたしは携帯の電源を切った。

  ☆

「レイちゃんどうだった?」
 電話を切った横で亜美ちゃんが心配そうに見上げてくる。
「ん?あぁ、ははっ、ちょこーっと不機嫌みたい」
「そうよね」
 はぁっと小さく溜息をつく亜美ちゃん。
 あたしたちはレイと美奈がつき合ってることを知っている。でもその二人が最近少しだけすれ違ってることにも気づいていた。うさぎは全然知らないだけに悪気なんか全然ないし、友達だから遊ぶのも全然いいし、それを責めることもできない。
 けど・・・レイはきっとストレス溜まってるだろうなぁ。
「ね、亜美ちゃん?」
「ん?」
「どうしよっか」
 一瞬考えた亜美は、んっと決心したように頷いて顔を上げる。
「そうねぇ・・・わたし様子見て来る」
「そ?あたしはいない方がいいよね?」
「ん」
「じゃ家で待ってるよ、後でね」
「うん、後で」
 あたしたちはチュっと触れるだけのキスをして基地を出た。

  ☆

「レイちゃん」
「え?亜美ちゃん?どうしたの?」
 驚いたように目を丸くするレイちゃんは、巫女姿で境内の掃除をしている。
「ん?どうしてるかなって」
「え?」
「レイちゃん学校違うから、集合ないとあまり会えないし」
 あまりいい言い訳が思い浮かばない。
「・・・そうね」
「あの・・・!」
「何?」
「大丈夫?レイちゃん」
「・・・」
「ごめんなさい、レイちゃんがあまり人に構われたくないのはわかってるんだけど、少し心配で・・・」
「あ・・・りがと」
 俯きがちに顔を伏せ、ボソリと呟いた。
「え?」
「美奈のこと・・・でしょ?」
「あ、うん」
「別にいいのよ、友達と遊んでるだけだし。普段窮屈な生活してるんだからたまにはハメ外すのもいいと思うし、縛る権利もあたしにはないから」
「レイちゃん・・・」
「あぁいう人だからさ、いちいち怒ってたらやってけないのよね」
 ふぅっと小さな溜息をつくと、唇の端を上げて笑う。
 強がってるのがすごくわかる。わかるけどわたしたちがそれをどうこう言うことは出来ない。それがレイちゃんのやり方だから。
「それに・・・」
「ん?」
「あぁいう自由奔放なとこも含めて好きだから」
 今度は優しく笑う。
 ホントに美奈子ちゃんのことが好きなんだなと思わされる笑顔。貴重な姿を見せられ、思わず頬を染めてしまった。
 レイちゃんはすごくキレイだと思ってたけど、今はキレイというよりもただかわいらしかった。
「安心したわ」
「ん?」
「ううん、あの、レイちゃん」
「何?」
「何かあったら言ってね?いつでも聞くから」
「ありがと、あ、さっきのこと・・・美奈にはナイショね」
「どうして?」
「絶対言ってやんないんだ、あたしばっかり好きとか悔しいから」
 ホントに意地っ張りなんだ・・・。
 何だか微笑ましいけど、心配だわ。
「じゃね、まことによろしくね」
 ・・・相変わらず鋭いし。

  ☆

「もしもし?」
「あ、美奈?あたし、まこと」
「どうしたの?」
「うん、その、今何してるの?」
「うさぎと別れて今から仕事だけど?」
「あ、そか、ならいいや」
「何よ?どうしたの?」
「えっと、その・・・レイのことなんだけどさ」
「レイ?何?」
「あの、さ、おせっかいなのはわかってるんだけど、レイが最近寂しそうでさ」
「あぁ・・・」
「忙しいのはわかるけど、もう少し、さ、かまってあげてもいんじゃない?」
「わかってる」
「え?」
「わかってる、けどあの子素直じゃないから」
「はい?」
 電話の向こうでクスリと笑う声が聞こえたかと思うと、ケロっとした声で言った。
「大丈夫よ、心配しないで」
「あ、うん」
「じゃ行くから」
「ん、ごめんね」
 何だかケムに巻かれた気がするが、あの自信は一体どこから来るんだろうと不思議になる。
 あたしにはちょっと真似も理解も出来ない。
 確かに美奈の特殊な仕事事情もあるだろうけどさ。

  ☆

 久しぶりに集まったメンバー。
 うさぎはデートだと帰ってしまったせいで、基地には微妙な空気が流れていた。こんな時こそいて欲しい存在かもしれないが。
「な、何かみんな揃うの久しぶりだよね!」
 あたしが口火を切った。
「そうね、ここんとこテストだったりで忙しかったものね」
 一生懸命合わせようとわたわたと答える亜美。それでも支配するのはシーンと流れる気まずい空気。
 あたしは亜美ちゃんと目線でどうする?っと会話を交わした。
 レイと美奈は視線も合わさず黙ったままだ。
 しばらくはハラハラしながらも黙って見守っていたが、突如その空気を破るかのようにレイが椅子を蹴って立上がった。
「あたし帰るわ、別に用事もないし」
「え?レ、レイ?」
「あたしも帰るわ」
 それを受けて美奈も立ち上がりかけた。
「ちょ、ちょ、何?どうしたの?」
 とりあえず間に入ってまぁまぁと諌める。
「二人ともどうしたのさ!いい加減にしなよ?」
「何がよ?」
 レイに睨まれ、美奈にはそっぽを向かれ、亜美ちゃんには心配そうに見つめられる。
 なぁんかいたたまれないなぁ。
「あのさ!言いたいことあるならちゃんと言いなよ!あたしらが邪魔なら帰るから!」
「別に邪魔じゃないわよ」
 冷たく言い放つレイ。
「そうね、いればいいじゃない。あたし帰るし」
「だからっ!」
 それじゃ意味ないじゃん!と言おうとしたがなんとなくその言葉を飲み込んで、呆れたようにふるふると首を振る。
「ね、レイはどうして欲しいんだ?」
「何を?」
「美奈にだよ!で、美奈はどうしたいんだ?」
「何が?」
「二人とももう少し素直になれよ」
 言った瞬間、二人がバンっと同時に机を叩いたかと思うと
『大きなお世話よ!』
 と、声を揃えてあたしを見上げる。
 何だよぉ、いいコンビじゃん。
 勢いに押され、あたしは助けを求めるように亜美ちゃんを見る。亜美ちゃんも二人の剣幕に少し動揺しているようだ。
 やっぱあたしかぁ~、でもなぁ・・・。
 ぐるぐると頭の中を色々駆け巡るが、考えがまとまらなかった。
「はいはい、わかったわかった、もう何も言わないよ。勝手にしな」
 あたしはさじを投げた。
 人の心配をよそに勝手なことばかり言う二人に少しだけ頭に来たのもあるし、もう何を言っても無駄かもしれないと思ってしまったから。
 あたしは亜美ちゃんの手を取る。
「亜美ちゃん行こう」
「え?ま、まこちゃん?」
「もうほっとこう!ダメだこの二人は」
「でも・・・」
 心配そうに二人とあたしの顔を見比べる。
「あたしはさ、亜美ちゃんのことが好きで、大好きで、絶対誰にも取られたくないからちゃんと自分の気持ち伝えてる。それでも不安なのにレイも美奈も、そんなんだったらいつか離れちゃっても文句言えないし、絶対後悔するよ?」
 黙ったまま俯く二人に畳み掛けるようにあたしは続けた。
「意地張るのもいい加減にしろ!行こう亜美ちゃん」
 あたしは強引に亜美の手を引くと、基地を飛び出した。

  ☆

「あ、あの・・・まこちゃん?」
「何?」
「あの、手・・・」
 繋がれたままの手を黙って見下ろす。街中をずっと手を引かれて歩かされる。
 怒ってるまこちゃんの歩調が大股な上に早くて、ほとんど駆け足じゃないとついていけなくて時々つんのめる。
「あ、ご、ごめん!」
 やっと気がついたのかぱっと手を離される。
 少し残念だけど、人前だし仕方が無い。
「あの、まこちゃん?」
 わたしはさっきのまこちゃんの言葉が気になって、ん?と見つめてくれる優しい笑顔に恐る恐る聞いてみた。
「まこちゃん・・・不安?」
「え?」
「さっきそう言ってたから・・・」
「あぁ・・・そりゃまぁ、ね」
「どうして?」
「どうして?そうだな・・・男と女でもさ、ちょっとしたことで気持ちが離れちゃうことあるじゃない?」
「うん」
 思わず離婚した両親のことを思い出す。大人には大人の事情があるのだと納得したつもりでも、やはり少し寂しい想いをした。男と女でも、それは絶対ではない。
「それに加えてあたしたちはその・・・同性同士でさ、まぁそれが理由だとは言わないけど、あたしは亜美ちゃんが好きだし、せっかく亜美ちゃんもあたしのこと好きだって言ってくれてるのに不安にさせたくないし、なりたくないんだ」
「まこちゃん・・・」
「だからあたしはちゃんといつも言うよ、亜美ちゃんのこと好きだって」
 わたしは真っ直ぐな視線に囚われ、何も返せなかった。この人のこういう真っ直ぐなところが大好きなんだと改めて思い知らされる。
 きゅっとまこちゃんの袖の部分を摘むと、チョンっと引っ張った。
「どした?」
 少しだけかがんで、俯くわたしの顔を覗き込むまこちゃんの耳元でわたしは囁いた。
「まこちゃん・・・大好き」

  ☆

 あーっ何だか沈黙が鬱陶しい!あたしこういうの苦手なのよね!
 あたしはとりあえずもう一度座った。それに習うようにレイも大人しく隣に腰掛ける。
 それでもお互い目を合わせることなく、ぷいっとそっぽを向いたままあたしが口火を切った。
「何か、言いたいことあるの?」
「何が?」
「あたしに文句あるんでしょ?」
「別に?」
 シレっと無表情でそう言うレイにカチンと来るが、とりあえず感情を押し殺して続けた。
「嘘!あたしがレイのことほったらかして遊んでばかりなのに腹立ててるんでしょ?」
「だから別にって言ってるでしょ?いいんじゃない?今まであまり遊べなかったんだから」
「え?」
 その言葉にあたしは驚いて思わず振り返ってしまった。
 嫌味で言ってるわけではなさそうだ。
「あの・・・怒ってないの?」
「そりゃ怒ってないって言ったら嘘になるけど、でも美奈の仕事の事情とか理解してるつもりだし」
「でも・・・」
「それに、うさぎといると楽しいんでしょ?」
 ドクンと心臓を掴まれるような感覚。
 図星だ。別にレイといることが苦痛なんじゃない。ただうさぎといると自分が普通の女子中学生なんだと思えるからつい・・・。
 それにレイは・・・。
「うさぎといるとイライラすることもあるけど、でも・・・いい奴だしね」
 そう!時々こういう事を言う。
 ホントにレイはあたしのこと好きなのかな?とか疑いたくなる。大体こんだけほっといて怒らないとかおかしい!
 もっとヤキモチとか妬いてもいいのに!
 てゆーか妬いて欲しいのに!
「ちょっと美奈?」
 怪訝な顔で呼ばれ、あたしは我に返った。
 レイの顔が思いがけず至近距離にあったことに驚き、ビクっと椅子ごと後ずさってしまった。
「ちょっと、失礼ね!」
「え?」
「変よ?・・・ううん、今だけじゃないわ・・・何がしたいの?何が言いたいの?美奈の方こそあたしに何か言いたいんじゃないの?」
「うっ・・・」
「言いなさいよ?」
 再び迫られたあたしは、グイっとレイの肩を押し返しながら真っ直ぐ見つめ返す。
「レイは・・・あたしのことどう思ってるの?」
「はい?」
「あたしはこんな仕事してるから生活は不規則だしあまり会いにも来れないのにレイ、全然平気な顔してるし、さ。ホントはあたしのことなんかそんなに想ってないんでしょ?」
「あのねぇ・・・」
「あたしなんかいなくても平気なのかなって・・・そう思っちゃうじゃない!」
 あたしはプイっともう一度顔を逸らした。
「はぁぁぁぁ~っ」
 隣から大きな溜息が聞こえて来ると
「美奈・・・バカ・・・?」
 と、呆れたように呟いたレイは、もう一度溜息をついた。
 流石にカチンと来たあたしはくるりと振り返り、思いっきり睨みつけた。
「なぁんですってぇ~?レイ、あんた誰に向かってそんなこと言ってるかわかってんの?」
「愛野美奈子でしょ」
「そうよ!一応国民的アイドルやってんだけど?ってゆーか何であたしがこんなにレイ一人にこだわんなきゃいけないのよ?」
「はい?」
「あたしのこと好きだって言ってくれる人はいっぱいいるのに、ホントに言って欲しい人に言ってもらえないとか!」
「あ・・・」
「レイのばか!」
 ガタンと椅子を蹴って立上がる。自分が何を言ってるのかわからない、頭が真っ白で口が勝手に動く。
 止められない。こんなこと言いたくないのに。
 寂しそうな、悲しそうな、呆れたような顔で見上げてくるレイ。その視線から逃れるようにあたしは背中を向けたけど、でも止まらなくて・・・。
 その時だ、そんなあたしの暴走を止めるようにふわりとあたしの身体をレイの腕が包み込んだ。
「え?」
「ごめん」
 トンっと背中に触れるレイの額。
「え?」
 もう一度聞き返す。
「美奈の仕事を理解したかったのはホントだし、あたしと違ってうさぎは友達と遊び慣れてるから美奈も一緒にいて楽しいんだろうなと思うし、でも・・・それが寂しかったのもホントで」
「レイ?」
「でもそれ言ったら美奈、困るかなって思ったから・・・ごめん」
「あたしのこと・・・」
「好きよ」
 背中越しの告白に心臓が暴れ出す。
 レイはホントに強い。あたしなんかよりずっと。
 不安だった心が嘘のように溶けて行く。
 まことの言っていた意味がわかった。
 ちゃんと伝えなきゃいけない。
 ちゃんと言ってもらわなきゃわからない。
 あたしたちには少しだけそれが足りなかっただけ。
 レイの腕を解くとあたしはくるりと振り返る。




「あたしもレイのこと―――」




「はぁ~憂鬱だなぁ」
「そうね、昨日あれからどうしたかしら」
「わっかんない~あたしもキレちゃったしなぁ」
「ん、びっくりしたもの」
 クスっと笑う亜美。
 今更ながら昨日の自分が恥ずかしくなってきた。
「あ、でもまだ来てないかもね」
 ごまかすようにまことはさっさと基地のドアを開けた。
 その時だ。
「絶対イ・ヤ!」
「何ですってぇ?」
「何よ?」
「レイのクセに生意気!」
「ふんっ」
 レイと美奈の言い争う声が聞こえてきた。
「・・・げ?」
「どうかした?まこちゃん・・・え?」
 ひょいっとあたしの後ろから覗き込む亜美ちゃんも、二人の様子に目を丸くしていた。
「ちょ、ちょ、何だよ?」
 あたしは慌てて二人の間に入ろうと階段を降りかける。
 が、その手をグイっと引っ張られ、バランスを崩しながらも何とか堪えた。
「あ、亜美ちゃん?何?」
「違うわ」
「へ?」
「昨日と違う、大丈夫よ」
「え?」
 あたしはもう一度、まだ言い争っている二人を振り返る。
「だからもう一度言ってって言ってるじゃない!」
「だからイヤだって言ってるでしょ?」
「レイのばか!」
「はいはい」
 昨日までは一触即発な空気だったのに、確かに今の二人は少し空気が違う。
 でも流石にそろそろ止めなきゃとあたしは亜美ちゃんを引っ張って行き、やっとそこで二人の間に入った。
「はーい、そこまで!」
『まこと?』
 くるりと振り返る二人。
「ねぇまこと!まことは昨日も亜美ちゃんに言ったの?」
 美奈が勢いよく詰め寄って来る。
「な、何が?」
「好きだとか何とか」
「ばっ、な、何言って、え?」
 イキナリの質問にあたしの体温が急激に上がり始め、頭が真っ白になる。
「どうなのよ?」
「な、何でそんな・・・っていうかそんなこと言う必要ないだろ!」
「昨日言ってたじゃない」
「や、そうだけど!あれは言葉のアヤというか勢いというか・・・」
「でも言うんでしょ?しょっちゅう」
「あ、や、それはその・・・」
「どうなの?亜美ちゃん」
 煮え切らないまことに郷を煮やした美奈は、いきなり亜美に話を振った。
「え?あの、そのぉ・・・」
 嘘のつけない亜美ちゃんはモジモジと言葉を濁して俯く。
「もう~美奈!亜美ちゃん困ってるじゃない!いい加減にしなさい!」
 救世主、レイが一喝する。
「じゃあレイが言ってくれたらやめる」
 けど全然聞いてない美奈はまたレイに詰め寄る。
「一体何の話だよ?」
「レイがあたしのこと好きだって言わせたいの」
「はい?」
 あまりにも子供じみた理由に呆れてあたしは亜美ちゃんと顔を見合わせた。
 その時だ。
「ごっめーん!遅れちゃった!」
 天の助けだ!
「うさぎ!遅いよ!」
「ごめんごめん!あれ?何かあったの?」
 そこで初めてあたしたちの微妙な空気を感じ取ったうさぎがキョトンと見回す。
「またケンカしたの?美奈子ちゃんもレイちゃんも、ちょっとはまこちゃん達を見習った方がいいよぉ?」
 サラっとうさぎの口から出た衝撃発言に、その場にいた全員が凍り付いた。
「え?何?どうしたのみんな?」
「どうしたって、え?うさぎ・・・気づいてたの?」
 あたしが恐る恐る尋ねてみる。
 あえて何を、とは言わないで。
「え?まこちゃんと亜美ちゃんのこと?うん、そりゃ同じ学校だし一緒にいる時間長いもん、見てたら気づくよ?しょっちゅう見つめあってるし」
 当たり前じゃん?とでも言うようにアッサリそう言われ、呆然と立ちすくむあたしと亜美ちゃん。
「え、じゃ、じゃああたしたちのことは・・・」
 今度はレイが尋ねる。
「え?だって美奈子ちゃんと遊ぶ時、いつもレイちゃんの話ばっかりするんだもん。美奈子ちゃんがレイちゃんのこと好きなのなんてすぐわかるよ」
 あははっと笑い飛ばす。
 美奈が顔を真っ赤に染めてうさぎの口を塞ぎに行くが、もう遅い。
 それを聞いたレイの頬も赤らんでいた。
 それぞれが様々な表情で微妙な空気の中、思った。




 うさぎ(ちゃん)、恐るべし




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Date:2010/06/02

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