Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ シズル×ナツキ □

全てをかけて

まえがき 
当時の放送で呆然・硬直した勢いで
睡眠削って何やってんだか、勝手に妄想暴走しまくりで
設定作る作る(笑)
何でナツキが?とかもうそんなん気にしとったら読めまへんので
その辺よろしゅうです。
あくまで仮定の話です(笑)










「学園長、ご無事で何よりです」
「あぁ、シズルは無事か?」
 うやうやしく頭を下げて迎えるトモエを尻目に、ナツキはかつての自分の部屋に足を向ける。
 そこに彼女がいると信じて・・・。
「はい、牢獄から出していただき、今はお部屋に・・・」
「どこだ?」
「ご案内いたします」
 トモエの後について歩く廊下に、かっての自分の居場所だったとは思えない違和感を感じずにはいられなかった。

  ☆

「シズル?」
 ナツキはドアを開けるなり、ずっと求めていた人の名を呼ぶ。
「ナツキ?帰ってきたん?無事やった?」
 はんなりと微笑むと相変わらずののんびりとした口調で迎える。
「あぁ、ちょっと道中色々あってな・・・」
 ナツキにとって消したい事実が頭をよぎる。
 奈緒め・・・。
「シズルが無事でよかった。こちらの状況が全くわからなくて手をこまねいていたんだ」
「そうどすか、うちもつい先日出てきましたんよ、地下から」
「地下?そんなところに・・・よく無事で・・・」
「トモエはんがなぁ助けてくれはったんよ」
「あぁ・・・」
 二人はそれまでそこにいた人物の存在をすっかり忘れていたことを思い出したかのように、扉の前に立つトモエに目を向けた。
「とりあえずありがとう・・・か」
 ナツキはトモエの服装を上から下まで眺めた。
「彼女はナギ大公に仕えとります。おかげでうちもこないな部屋におれるんやけどね」
 一人には広すぎるほどの部屋を見渡す。
「ん」
「ナツキ・・・」
 ん?っと天蓋つきの豪華なベッドに腰掛けているシズルに視線を落とした瞬間、ナツキの唇を温かいものが塞いだ。
「!?」
「会いたかったどす」
「ばっなっ、こっ、こんなところで何を?」
 沸騰したナツキの脳が事態をイマイチ飲み込めず、ただシズルとトモエを何度も何度も見比べていた。
 今まで決して人前でこういった行為には及ばなかったシズルとは思えない。
 ふとシズルを見ると、シズルの視線が自分の方を向いていないことに気づいた。
 ・・・トモエ?
 だがそれは一瞬のことで、次の瞬間にはもうニコニコとナツキの顔を見上げていた。
 ――気のせいか?
「失礼します」
 気をきかせたのかトモエはペコリと頭を下げると、部屋を出て行った。
 ・・・何なんだ?一体この空気は

  ☆

「シズル?」
「ん?なんどす?」
「何かあったのか?」
「何がどす?」
「いや、何となく・・・シズルらしくないなと」
「別に何もあらしません。ナツキが帰ってきてくれて嬉しいだけです」
「そうか?」
「そうどす」
 シズルはそっとナツキの首に手を回すと、ゆっくり引き寄せた。
「会いたかった・・・ナツキ」
 そっと再び触れる唇。
 ナツキの脳内に電流が走ったかと思うと、次の瞬間にはもう頭が真っ白になっていた。
 シズルの唇を自分から求める。
 ここ数日が一年にも二年にも感じる・・・それほど長い間離れていたような気さえする。
 やっと戻って来られた・・・この場所に。

  ☆

 部屋を後にするナツキの背中を呼び止める声。
 振り向くとそこには先ほど出て行ったはずのトモエが立っていた。
「学園長・・・学園長はお姉さま・・・シズルお姉さまのことをどう想っていらっしゃるのですか?」
「シズルのこと?どう・・・とは?」
 質問の意図がつかめず、怪訝な顔でトモエを見返す。
 まっすぐな視線をぶつけてくるトモエの瞳には、気のせいか怒りのオーラを感じる。
「シズルは・・・わたしにとってなくてはならない存在だ・・・これでいいか?」
「愛して・・・らっしゃるんですか?」
「愛して?・・・そうだな、でもどうしてそんなことを?」
「何でも・・・」
 顔を伏せるように俯くトモエにナツキはぽつりと
「おまえはシズルが好きなのか?」
「え?」
「なんとなくだ。・・・おまえはどこか似ているな、昔のシズルに」
「それは?」
「うまくは言えないが・・・強がってばかりのワリに時々寂しい目をする」
「私はシズルお姉さまを愛しています!ナギ大公にお仕えして牢獄からお姉さまを助け出したのもそばにいたかったから・・・学園長が帰ってこなければシズルお姉さまはずっとわたしのそばにいてくれたのに・・・」
 ナツキは思いがけない言葉に目を丸くする。
「トモエ?」
「シズルお姉さまをわたしのものにできたのに・・・」
 虚ろな視線が宙を彷徨う。
「おい、オマエ・・・シズルに何をした?」
 怒気を含んだナツキの声が1オクターブ下がる。
「・・・」
「トモエ?」
「何も言わなかったんですね?お姉さまは」
「何の話だ?」
 キロリっとにらみつける。
「わたしは・・・シズルお姉さまを・・・」
 ふふっと相変わらず宙を泳ぐ視線にナツキのイライラはとうとう爆発した。
「言え!何をした!?」
 つかみかかるナツキを振り払うと、勝ち誇ったように呟いた。
「お姉さまはわたしを受け入れてくれました」
「受け・・・?」
 ヘナヘナっと腰が砕けたようにその場に座り込むナツキにさっさと背を向けて去るトモエ。
 わけがわからない・・・わたしのいない間に一体何が起こっているんだ?
 どう解釈すればいいんだ?
 つい先ほどの甘えた仕草のシズルが脳裏を駆け巡る。
 あのシズルが何だって?

  ☆

 気がつくとナツキの足はいつの間にかふらふらと再びシズルの部屋に向いていた。
「どないしたん?」
 出て行った時とうってかわって目のすわったナツキを不信に思い、立ち上がろうとする。
「あ・・・いやその・・・シズルお前・・・」
「ん?」
「トモエとその・・・何か・・・」
「・・・」
 無言のシズルに、決して認めたくなかった想像が図星だったことをナツキは確信した。
「どうしてだ?どうしてそんな・・・」
「・・・」
「シズル!」
 ガクガクと肩を揺すると、勢い余ってそのままドサっとベッドに二人して倒れこむ。
「・・・何とか言ってくれ」
 シズルの胸に顔をうずめたまま、搾り出すように言葉をぶつける。
「ナツキ・・・うちが愛してるんはナツキだけどす・・・それだけは信じとくれやす」
 ナツキの髪を何度も何度も優しく梳き、震える声でそう呟くとそれっきり黙りこんでしまった。
 沈黙が部屋を包む。
 聞こえるのはお互いの呼吸の音のみだった。
「わたしの・・・せいだな。わたしがおまえを一人にしたから・・・」
「ちゃいます・・・ナツキのせいやおまへん。ナツキが気に病むことなんかあらしません」
 ベッドに手をつくと、ナツキは体を持ち上げた。
 重い・・・鉛のようだ。
「ナツキ?」
「お前が・・・お前の心が傷ついている・・・」
「え?」
「平気なフリをしているが、そんなわけナイだろう?」
「平気どす」
「もういい!もういいんだ・・・すまない」
 涙を浮かべながらも、ナツキは必死で微笑もうと頬をゆがめるが、それが一層苦しそうに見える。
「もうお前には誰も指1本触れさせはしない・・・」
「おおきに」
 そっとナツキの首を抱き寄せると、耳元でそっと囁いた。
「誰よりもナツキを愛してます。この命賭けてでもうちはナツキを守ります・・・」
「わたしもだ」
スポンサーサイト

* 「シズル×ナツキ」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/08/23
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/27-ec26e02b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。