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□ 静留×なつき □

洗車

大晦日にね、バイクと車の洗車をしましてね。
洗車ネタやるんなら、逮捕の美幸かなつきやなと思ってね。
まぁそんな感じで、なんとなーくほのぼのユルい感じでね。
正月ですから(笑)









「なつきはホンマにバイク好きなんやねぇ」
 静留は一生懸命バイクを磨くなつきの姿を後ろから見つめていた。
「ん?そりゃまぁな」
「ほっぺた、オイルついてますぇ?」
「え?」
「ここ」
 横にしゃがんで、頬を指で突つかれたなつきはそこを自分の袖でゴシゴシこすった。
「取れたか?」
「あきまへん」
 言って静留は自分の長袖Tシャツの袖を少しだけ引っ張ると、掌の付け根のところでゴシゴシとなつきの頬を拭いてやった。
「こらっ、お前のシャツが汚れるだろ!」
「えぇのよ」
「オイルは中々取れないんだぞ!」
「なつきかって自分の服で拭いてたやん」
「わたしのはいいんだ!汚れてもいい服なんだから!」
 少し怒ったような顔のなつきに、しょんぼり落ち込む静留。
「堪忍な」
「あ、や、ちがっ、怒ってるんじゃないんだ、せっかくのお前の服が汚れるのが申し訳ないというか何というか・・・」
 しどろもどろになって言い訳をするなつきの慌てっぷりがかわいくて、もう少しいじめたくなる。
「せやけどなつき怒ったはる」
「怒ってないってば!」
「ホンマ?」
 上目遣いでなつきの機嫌を伺うように見上げてくる姿がかわいくて、思わず頬が紅潮する。
「ホ、ホントだって!とりあえず来い」
 なつきは静留の手を引っ張って部屋に連れ帰ると、クローゼットから自分のTシャツとGパンを引っ張り出すと手渡した。
「何やのん?」
「これに着替えろ」
「え?」
「いいから着替えろって、着替えたら降りて来い」
「わかりました」
 半信半疑の表情で素直に受け取ると、その場で着替え始めた。

  ☆

「へぇ、中々似合うじゃないか」
 サイズも身長もそれほど違わないから丁度よかったが、まぁ静留のGパン姿など見た事なかったせいか新鮮だった。
「そうどすか?」
「うん、じゃあこれ」
「え?」
 なつきに渡されたぞうきんをキョトンと見下ろす。
「手伝え」
「え?」
「その姿だったら汚れてもかまわないし、それにその・・・」
「ん?」
「後ろから静留に見つめられてると落ち着かないんだ」
「そうやったん?そら堪忍な」
「ん、じゃあそっち回れ」
 なつきはバイクの反対側を任せると、静留は嬉しそうに磨き始めた。
 しばらく2人は無言で洗車を続けていたが、ふっとなつきが呟くように口を開いた。
「すまないな」
「ん?何が?」
「手伝わせてしまって」
「ええねんよ、うちかてただ見てるより手伝えた方が嬉しいさかいに」
「そっか・・・あれ?」
「え?」
「静留、ちょっと」
 と言って立上がると、静留も同じように立ちあがり、シートを真ん中に向かい合う形になった。
「何?」
「ここ、オイルついてるぞ」
 さっきの静留と同じようにTシャツを伸ばして静留の頬を拭う。
「そうどすか?」
「夢中で気づかなかったのか?」
 ははっと笑う。
「なつきかって気づけへんかったやないの」
「そういえばそうだな」
 もう一度、今度は2人で笑う。

  ☆

「よし!ピカピカだな!」
「なつきは乗り方荒いのに意外に大事にしてはるんやね」
「意外には余計だ!」
「でもよぉ壊してはるよね?」
「うっ・・・」
 痛いところを突かれたなつきは一瞬怯んだ。
「でも・・・この子もなつきに乗ってもらえて嬉しいやろね」
「え?」
「大事にしてもろてるんわかってるから、なつきが事故起こしても大した怪我せんとおれるんやと思いますえ?」
 そう言ってシートを優しく撫でる静留の表情が優しく微笑む。
 愛車を持つ人間にしかわからないと思っていた感覚だ。
 思いがけず、しかも静留にその感覚をわかってもらえたことが嬉しくて、なつきは頬を染めた。
「ありがとう」
「え?」
「静留にそう言ってもらえるとすごく嬉しい」
「そうどすか?」
「あぁ」
 きゅっと静留の手を握るとそのまま引き寄せた。
「ん?」
 シートの真上でなつきは静留にキスをした。
「な、なつき?こんなとこで?」
 驚いた顔でキョロキョロと辺りを見回す。
「誰もいないって」
 余裕の表情でなつきはシレっと言うとそのままもう一度唇を寄せた。
「これからはコイツ、静留のことも守ってくれるさ」
「うち?」
「わたしが大事に想ってるヤツをコイツが守らないわけがないだろ?」
 ポンポンと今度はタンデムシートを優しく撫で、その手を静留の頬に伸ばす。
「コイツもわたしも、静留が好きだから」
 なつきのストレートな言葉に珍しく照れた静留の頬がうっすら染まる。
 ニッコリ微笑むとなつきは少しだけ踵を浮かせ、もう一度静留の唇にキスを送った。




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Date:2010/01/04
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