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□ レイ亜美 □

初めて

レイ亜美です
もうどうしたもんやらです。
何かこう・・・進まないなぁしかし(笑)
すいません







「亜美ちゃん今日お母さんいるの?」
 クラウンに向かう道すがら、並んで歩いていたまことが尋ねてきた。
「え?ううん、今日は夜勤だって言ってたわ」
「そっか、じゃあさ一緒にご飯食べない?」
「え?」
 その誘いに一瞬躊躇した。
 一週間ぶりの夜勤。約束の日。約束というにはつたない約束だったが、2人の間で暗黙の了解になっていたと、少なくとも亜美はそう認識していた日。
 ハッキリ選んだと思っていたのに、まだまことの言葉にドキドキして、あろうことか迷っている自分に嫌気がさす。
 どう言うべきか迷っていた時だ。
「んじゃ今日亜美ちゃんち行くね、何か作るよ」
「え?あ、うん」
 うっかり返事をしてしまった。今更訂正するわけにもいかず、すでに頭の中が今晩の献立のことでいっぱいになっているらしいまことを止めることはできなかった。

  ☆

「で?どうしてここにまことがいるの?」
 ボソっと亜美の耳元で、まことに聞こえないように囁いた。約束だと思っていたのは自分だけじゃなかったことは嬉しかったが、一度家に帰ったレイが亜美の家に来た時にはすでにまことがいたのだ。
 納得いなかいのは仕方がないだろう。
「ごめんなさい」
 しょんぼりと肩を小さく丸めて泣きそうな顔で謝る亜美。
「ん?どうかしたの?ほらレイも座って座って!」
 なぜここにレイがいるのかという細かいことは気にしていないのか、当たり前のように3人分の料理が並べられた。
「亜美ちゃんちのキッチン使いやすかったよ。いいなぁ~!あ、一応ちゃんと片付けといたけど、至らなかったらごめんね」
「え?あ、ううんありがとう」
「ほら、レイも」
「あ、うん」

  ☆

「そういえばレイは今日どうして亜美ちゃんちにいるの?」
「へ?」
 随分前からいるのに今更ツッコまれて、思わずまぬけな返事をしてしまう。
「何か用事だった?あたしがいちゃマズかったかな?」
 うっかり頷きそうになるのをかろうじて堪えた。
「別に、大した用事じゃないわ」
「ふーん、まぁじゃああたしは帰るけど、レイはどうする?」
 一瞬考えた後、レイは答えた。
「あたしも帰るわ」
「え?」
 今度は亜美が驚く番だった。
 それまで黙っていた亜美の、思いがけず大きな反応に驚いた2人が振り返る。
「どうかしたの?亜美ちゃん」
「え?あ、ううん、何でもないわ」
「じゃあね、亜美ちゃん」
 満面の笑顔だが、目だけが笑っていないレイの視線が痛かった。

  ☆

 玄関まで2人を見送り際、チラリと視線を送られ、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
「じゃね」
 亜美を残して2人は楽しそうに肩を並べて帰ってしまった。
 ドアを閉めた途端、家の中の静けさが襲いかかってきた。始めから一人だったら慣れた空気だが、さっきまで人がいたという事実が寂しさに拍車をかけた。
 ズルズルズルっと玄関のドアを背に、その場に座り込んだ。
「馬鹿」
 自分自身にそう悪態を呟くと、膝に顔を埋めてしまった。

  ☆

「なぁレイ?」
 エレベーターに乗り込み、動きはじめた瞬間にまことは口を開いた。
「何?」
「亜美ちゃんってさ」
「うん?」
 その名に反応して胸が高鳴る。
「あたしのことどう思ってんだろ?」
「はい?」
「あたしと話す時にさ、顔見てくれないことが多くて・・・嫌われてるのかな?」
 しょぼんと肩を落とすまこと。レイより全然大きな身体が少しだけ小さく見えた。
「そんなわけないでしょ」
「何でわかるのさ?」
「見てればわかるわよ」
「え?」
「照れてるだけでしょ」
「照れ・・・え?」
「ばか」
 その瞬間、チンと1階にたどりついたことを知らせる音が鳴り、ドアが開いた。さっさと外に出ると、まだ少し困惑顔のまことを振り返る。
「亜美ちゃんのこと、わかってないのね」
「え?」
「じゃあね」

  ☆

 どれくらいそうしていただろう。突如としてインターフォンが鳴った。ノロノロと立ち上がり、受話器を上げる。
「ちょっと!遅いわよ!」
「え?あ、レイ・・・ちゃん?」
「そうよ、まさか寝ちゃったとか言わないわよね?」
「あ、うん大丈夫」
 慌てて解錠ボタンを押す。


「はぁ~全く」
 リビングで大きな溜息をつくレイは、それでも美味しそうに亜美の入れた紅茶を飲んだ。
「で?まぁ大体予想はつくけど、どうしてまことがいたの?」
 亜美はしどろもどろになりながらも事の経緯を話した。
「全く~亜美ちゃんはホント押しが弱いというか何というか」
 若干呆れたように首を振る。
「ごめんなさい」
「まぁいいわ」
「あの、レイちゃん?」
「ん?」
「来てくれて・・・ありがとう」
 きゅっとレイの服の袖をツンっと小さく摘んで俯いた。
「バっ、な、何よ急に?」
「だって・・・」
「はいはい、寂しかった?」
 自分の肩に頭を乗せさせると、よしよしと撫でる。
「レイちゃんすごく怒ってたみたいだし」
「まぁねぇ」
「ごめんね」
「わかったから、もういいから」
 ひたすら謝り続ける亜美に戸惑うレイは、いい加減やめさせようとその頬を撫でた。そして自分の方を向かせると、おもむろに唇を塞いだ。
「んんっ?」
「まぁそんな亜美ちゃんに惚れたんだから、あたしの負けよねぇ」
「レイ・・・ちゃん?」
 そのままソファに押し倒す。
「あたし・・・ここにいていいの?」
 レイが問う。それに答えず、亜美はレイの首に腕を回すとしがみつくように抱き寄せた。
「帰ら・・・ないで」
 それが合図だった。
「こんなとこでいいの?」
 我に返り、チラリと視線を彷徨わせると、ふるふると首を振る。
「亜美ちゃんの部屋、どこ?」
「・・・あっち」
 レイに手を引かれて、亜美は自分の部屋に向かった。


「ホントに後悔しない?」
「ん」
 まっすぐ見上げてくる瞳に心が揺れる。
「もしも・・・まことが亜美ちゃんのこと好きだったら・・・どうする?」
「え?」
「もしも・・・」
 その後の言葉を止めるように亜美はぎゅっと抱きついた。
「ちょ、え?亜美・・・ちゃん?」
「聞きたくない、そんなこと言わないで」
「・・・わかった」


「う・・・んんっ」
 息苦しくなったレイの唇から逃れようと喉を仰け反らせる亜美。しかし今度はそこを執拗に責めようと吸い付き、軽く歯を立てる。
「痛っ」
 だがその声を無視するように、今度はゆっくりと舌を這わせる。
「レイちゃ・・・やぁっ、やめっ!」
「やめて・・・いいの?」
「・・・」
「続行」
 言いながらブラウスのボタンを外しはじめ、少し覗いた鎖骨を舐めた。
「んんっ」
 次第に剥ぎ取られる服。露になっていく肌を追うように指が踊る。
 少しだけ身体を持ち上げると、背中に回した指が器用にホックを外し、緩んだところに手を差し入れ、胸を軽く揉む。
「ふっ・・・あぁっ」
「亜美ちゃん・・・」
 手の平に収まるくらいの大きさの胸の先端が少し膨らんでくる。それを片方の指で軽く摘み、もう片方を口に含むと、ビクンっと亜美の背が仰け反った。
「いやぁっ」
 あまりの反応の大きさに驚いたレイの手が思わず止まる。
「レイちゃん」
 涙目で訴えるように見つめる亜美。レイはゆっくりと亜美の身体を包み込むように抱きしめ、そのままゴロリと転がった。
「え・・・?」
「今日はやめとく」
「ごめっ・・・レイちゃん・・・ごめんなさい」
 ぎゅうっともう一度求めるように抱きつき、今度は上に乗るとレイを見下ろした。
 すまなそうな、泣きそうな顔。そんな亜美の頬を両手で挟み込み、そっと撫でると優しく微笑んだ。
「いいんだってば」
「でも」
「亜美ちゃんがホントに大丈夫だって思えるまで待つわ」
「大丈夫・・・だもん」
「無理しちゃって」
 くすくす笑う。
「そんなことないわ」
「ちょっとずつ慣れればいいわ・・・あたしだって初めてなんだもん」
 亜美のはだけたブラウスのボタンを再び止め始めてあげながら諭す。
「え?」
 その告白が思いもよらなかったかのように驚きの声を上げる。
「え?ってちょっと亜美ちゃん?失礼しちゃうわね」
 冗談半分で睨むレイに慌てて頬を赤らめながら謝る。
「ご、ごめんなさい」
「ふふっ」
 すぐに笑顔を見せる。
「ねレイちゃん・・・帰っちゃうの?」
「あたしがいないと寂しいんでしょ?」
「ん・・・」
「じゃあいてあげる」
「ありがとう、レイちゃん」


 緊張してるのはこっちの方だなんて、死んでも言ってやんない。



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Date:2009/10/25
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