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□ 静留×なつき □

悪夢~静留Ver~

前回の静留視点バージョンです
静留はなつきの事に関してはほんまに自虐的だなと思う。
てかなつきがかっこよすぎたので、そのうちヘタレななつきを書きたいと思います(笑)









 燃え盛る炎の中を、悲鳴を上げて逃げ惑う人々をゆっくりと追いつめ、なつきへの想いが膨らむにつれ巨大化した清姫とそれを従える狂気と化した静留の姿を、静留は空中から見下ろしていた。
(あれは・・・うち?)
 場面が変わり、今度は気を失ったなつきに全裸の静留が覆い被さろうとしているところだ。
(あかん・・・なつきを傷つけたらあかん・・・)
 ぎゅっと目を閉じた。
 目を開けるとそこには怯えた顔で静留を拒絶するなつきがいた。
(なつ・・・き)
「静留!!!」
 その声に目を覚まし、飛び起きると目の前にいたなつきの唇が、触れそうなほど至近距離に迫っていた。
「え?」
「うわ!びっくりしたぁ~おい、大丈夫か静留?」
「何が?」
「随分魘されていたんだぞ?」
「そう・・・なん?堪忍な」
「謝ることじゃない・・・けど、またあの夢か?」
「えぇ」
 あの夢。
 飛び交う悲鳴、燃え盛る炎、逃げ惑う人々、それを容赦なく潰そうとする清姫と、それを従える狂った自分。
 幾度となく繰り返しそんな夢を見るということを、前になつきに話したことがあった。
 だがそれだけじゃない。
 自分がなつきにしたことも同じように何度も見ては悔やんでいた。いくら祀りのせいで狂っていたとはいえ、自分がなつきにしたことは許されることではない。
 どうしてなつきが自分を許し、こうしてそばにいることを認めてくれたのか・・・わからなかった。
「静留・・・大丈夫だから、な?」
 膝で立つなつきの胸の辺りに頭をきゅっと抱かれると、優しく何度も背中をあやされているうちに少しずつ呼吸が落ち着いて来た。
「堪忍・・・なつき」
 恐る恐るなつきの腰に両手を回す。
「ばか、謝るなよ」
「Himeの力なんか・・・あらへんかったらよかったのに」
 心底そう思っていた。こんな力、無ければなつきを傷つけることもなかったし、うちの気持ちがバレることもなかったやろうから、なつきにこんな重荷を背負わせることもなかったやろに。
 運命を呪うしかない・・・が、
「わたしは・・・なかったらよかったとは・・・思えないぞ」
「え?」
 思いもかけない言葉が聞こえ、思わず顔を上げた。
「あの力がなかったら・・・わたしはずっと静留の本当の気持ちを知ることは出来なかったし、こうして一緒に過ごすこともなかっただろう。人のことを好きになるということも知ることがなかっただろうし、何より静留に出会えなかったかもしれない」
「え?」
 一瞬なつきが何を言っているのかがわからなかった。
「だからわたしはなかった方がよかったとは思えないんだ」
「なつき・・・」
「確かにさ、一般的ではない関係かもしれないけど、でも人を好きになるのに普通も何もないよな?」
「ん」
「わたしは・・・微塵も後悔なんてしていない。静留が好きだから」
 涙が溢れそうになるのを必死でこらえる。あんなことをしでかした自分のことを好きだと言ってくれる。あの祀りで消される瞬間に言われた好きとは違う好き。
 うちの好きと同じ好き。
「なつき・・・なつき、なつき、なつき、なつき」
 嬉しくて嬉しくて、思わずなつきの身体に縋り付いてしまった。止めようにももう止まらなかった。ただひたすらなつきの名を呼び続けた。
 そんな自分を諌めるように、落ち着かせるように落とされる頬へのキスで我に返った。
「うち、あんなによぉさん人を傷つけたのに」
「そうだな」
「なつきのことも苦しめたし」
「だからそれはもういいんだ」
 少し困ったような顔をするなつき。
「でも・・・」
「誰が何と言っても、わたしは・・・わたしだけはお前を許している」
「なつき?」
「お前は悪くないんだ、だから罪悪感でわたしに尽くしたりしないでくれ」
「え?」
「お前はいつもわたしに気を使っている。わたしに嫌われないように必死に見えるぞ。わたしを甘やかして、何でも聞いてくれて、わたしをワガママにさせる」
 プイっと頬を背ける顔は真っ赤に染まっている。
「そないなことはありまへんけど」
「わたしもわかっているんだ、自分が甘えているって。何を言っても静留がそばから離れるわけがないと思っている」
「ん、離れへん」
「もう解放されよう、静留」
「え?」
 聞き返した時にはすでに静留は天井を見つめていた。一瞬見つめあった後、唇を塞がれ、舌が侵入してきては静留の口内をまさぐりはじめた。
 呼吸をも奪うかのように何度も何度も角度を変えながらキスを続けるなつきに、静留が意識を奪われるのにそう時間はかからなかった。
「んんっ、ふっ、うん・・・」
「あの時の・・・静留の気持ちがわかった気がする」
「・・・え?」
 すでに朦朧とした頭で、今のなつきの言葉を反芻する。
 反応が遅れた。
「お前がわたしのことをその・・・抱いた時だ」
「・・・」
 再び現実に引き戻される。
 なつきは忘れてへん・・・うちがしたこと・・・が、次の瞬間思いもよらない言葉を聞いた。
「愛しくてしょうがないんだな」
「え?」
「離したくない、抱きしめたい、自分のものにしたい・・・そんな風に思うもんなんだな・・・わたしもエゴイストだ」
 ふふっと微笑むなつきが眩しかった。
「なつき・・・」
「わたしもお前と同じだ」
 言うなりなつきが覆い被さってきたかと思うと、首筋に温かいものが触れた。
「やっ」
 浴衣のはだけた胸元に降り、鎖骨に移動した唇が静留の抵抗を許さないかのようにビクンと跳ねる身体を押さえつける。露にされた胸の頂きを舌で弄られ、もう片方を手の平で包み込まれる。
「ふ・・・うぅん・・・なつ・・・き」
「キレイだな、静留・・・こんなお前がどうしてわたしなんか好きなのか不思議でしょうがないな・・・お前なら男女問わず引く手あまただろうに」
 くすくすと、どこか余裕すら感じられる笑顔のなつきに引きずられるように、思わず本音が口をついて出た。
「うちは・・・なつきやないとあかん」
「どうして?」
「わからへん、わからへんけどなつきやないと・・・もう・・・イジワルゆわんといて」
 真っ赤になって胸元に唇を這わすなつきを見下ろすと、上目遣いでその視線に答えてくれるなつき。
 なつきの手が浴衣を剥ぎ取り、脇腹を指が這う。その指は次第に下に降り、太腿を撫で、そっと中心に近づく。一瞬触れただけなのに、くちゅりと音が聞こえる。
「これは・・・」
 あまりの濡れ方に言葉を失ったなつきに、背筋が震えた。
 怖い・・・また幻滅させてしまう。
 羞恥に頬が染まる。
「堪忍なぁ」
 情けなくて泣きたくなる。
「どうして謝るんだ?」
「うち、なつきに触れられるだけであかんのよ」
「え?」
「いっつもそんなことばっかり想像してしもて・・・アホやわうち・・・堪忍な」
「アホ言うな」
「でも・・・」
「黙ってろ」
 なつきに再び先端を口に含まれ、指先でも弄られ、それだけでももうイキそうなのに、すでに潤っているそこに今度はしっかりと指を挿れられた。
「はうっ」
 思わず仰け反る背中に、なつきが出し入れを繰り返しやすいように腰を少し浮かす。ぽたぽたと雫が溢れているのが自分でもわかる。なつきの身体が下に移動すると、ぴったりと閉じていた脚を広げられた。そしてその溢れた雫を拭うように、舌を近づける。
「やぁっ、あかんなつき!」
 聞こえなかったのか、なつきはそのまま舌を挿れた。
「はぅ・・・ん・・・なつきぃ?」
「ん?」
「なつき」
「何だ?」
「好きや」
「・・・わたしもだ」
「ホンマに?」
「あぁ」
 指が再び挿れられ、かきまわされ、静留が短い叫び声と共に意識を失うまでそう時間はかからなかった。
 薄れて行く意識の中で、なつきの身体が崩れ落ちるようにベッドに沈むのが見えた

  ☆

「なぁ静留」
「はい?」
「あの時・・・拒んで悪かった」
 きゅっと繋がれた手になつきの温もりを感じる。
「えぇんよ」
「今お前に拒まれたらわたしだって・・・壊れるさ」
「ん?」
「やっぱりお前は悪くない。お前の手は汚れてなんかないさ」
 その手にキスをされ、静留の心拍数が上昇した。
 ドキドキドキドキとなつきに聞こえてしまうんじゃないかと思うほど鳴り響く心臓の音に、周りの音がかき消される。
「大丈夫、わたしがついてるから安心して眠ればいい」
 もうなつきの声しか聞こえない。
「ん」
「もう悪い夢は見ないだろ」
「なつきがおってくれたら百人力や」
 繋いだ手に、静留はそっとキスをした。
 うちのしでかしたことは事実やけど、なつきが許してくれて、そばにおってくれるってゆーてくれたことも事実。
 いつかいい夢を、なつきと2人で幸せに暮らす夢を見よう。





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Date:2009/10/03
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