Planetarium SS置き場

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□ 静留×なつき □

悪夢

突発SS
祀りが終わったちょっと後くらいの話。
静留にとっちゃなつきは、良くも悪くも無敵アイテムやと思う。

ってことで18禁










「う・・・ん、んんっ!あぁぁっ!」
 隣で眠る静留の魘される声で目が覚める。
「静留?おい、静留?大丈夫か?」
 ゆさゆさと身体を揺すってとりあえず起こす。
 どんな夢を見ているのかはなんとなく想像がつくだけに、早く目覚めさせてやらないと、と焦る。
「静留!!!」
「はっ」
 ガバっと驚いたように飛び起きると、目の前にいたなつきの唇が触れそうなほど至近距離に迫っていた。
「え?」
「うわ!びっくりしたぁ~おい、大丈夫か静留?」
「何が?」
「随分魘されていたんだぞ?」
「そう・・・なん?堪忍な」
「謝ることじゃない・・・けど、またあの夢か?」
「えぇ」
 あの夢。
 静留が頻繁に見る夢の話を一度聞いたことがあった。
 わたしの為に潰した一番地の夢。
 飛び交う悲鳴、燃え盛る炎、逃げ惑う人々、それを容赦なく潰そうとする清姫と、それを従える狂った自分。
 幾度となく繰り返しそんな夢を見るらしい。自分の為に苦しむ静留を見るのは正直辛い。
 だが、その静留と未来を共にしようと誓ったからには、逃げるわけにはいかなかった。
 もう祀りは終わったのに未だに罪の意識に縛られる静留を、何とか解放してやりたいと切に願う。
「静留・・・大丈夫だから、な?」
 膝で立ち、胸の辺りに静留の頭をきゅっと抱くと、よしよしとあやすように落ち着くまで背中を撫でてやる。
「堪忍・・・なつき」
 恐る恐るなつきの腰に回される両手。
「ばか、謝るなよ」
「Himeの力なんか・・・あらへんかったらよかったのに」
 その呟きに、Himeの力のせいで母を亡くし、父が去り、復讐に駆られた数年間を振り返る。あってよかったとは思えない力。
 だが・・・。
「わたしは・・・なかったらよかったとは・・・思えないぞ」
「え?」
 思いもかけない言葉を聞いたかのように驚いて顔を上げる。
「あの力がなかったら・・・わたしはずっと静留の本当の気持ちを知ることは出来なかったし、こうして一緒に過ごすこともなかっただろう。人のことを好きになるということも知ることがなかっただろうし、何より静留に出会えなかったかもしれない」
「え?」
「だからわたしはなかった方がよかったとは思えないんだ」
「なつき・・・」
「確かにさ、一般的ではない関係かもしれないけど、でも人を好きになるのに普通も何もないよな?」
「ん」
「わたしは・・・微塵も後悔なんてしていない。静留が好きだから」
「なつき・・・なつき、なつき、なつき、なつき」
 何度も何度もわたしの名を呼びながら縋り付いてくる静留が愛しくて、落ち着かせるようにそっと頬にキスを落とした。
「うち、あんなによぉさん人を傷つけたのに」
「そうだな」
「なつきのことも苦しめたし」
「だからそれはもういいんだ」
「でも・・・」
「誰が何と言っても、わたしは・・・わたしだけはお前を許している」
「なつき?」
「お前は悪くないんだ、だから罪悪感でわたしに尽くしたりしないでくれ」
「え?」
「お前はいつもわたしに気を使っている。わたしに嫌われないように必死に見えるぞ。わたしを甘やかして、何でも聞いてくれて、わたしをワガママにさせる」
「そないなことはありまへんけど」
「わたしもわかっているんだ、自分が甘えているって。何を言っても静留がそばから離れるわけがないと思っている」
「ん、離れへん」
「もう解放されよう、静留」
「え?」
 そのままなつきは静留の身体をゆっくりと押し倒した。一瞬見つめあった後、唇を吸い、舌を差し入れると口内をまさぐる。
 呼吸をも奪うかのように何度も何度も角度を変えながらキスを続けるなつきが、静留の意識を奪い取るのにそう時間はかからなかった。
「んんっ、ふっ、うん・・・」
 あの時静留はこんな気持ちで自分を見下ろしていたんだろうかと逡巡しながらキスを繰り返す。気が済むまで続けた後、なつきはぼんやりとしている静留を見下ろすと優しく微笑む。
「あの時の・・・静留の気持ちがわかった気がする」
「・・・え?」
 すでに朦朧とした頭では、なつきの言葉を理解出来ないのか一瞬返事が遅れた。
「お前がわたしのことをその・・・抱いた時だ」
「・・・」
 苦虫をかみつぶしたような顔で視線を背ける静留の頬に手を添え、こちらを向かす。
「愛しくてしょうがないんだな」
「え?」
「離したくない、抱きしめたい、自分のものにしたい・・・そんな風に思うもんなんだな・・・わたしもエゴイストだ」
 ふふっと微笑む。
「なつき・・・」
「わたしもお前と同じだ」
 そう言うと、なつきは静留の言葉を待たずに首筋に唇を這わせた。
「やっ」
 浴衣のはだけた胸元に降り、鎖骨にキスをしながらビクンと跳ねる身体を押さえつける。
 露になった胸の頂きを口に含み、もう片方を手の平で包み込む。
「ふ・・・うぅん・・・なつ・・・き」
「キレイだな、静留・・・こんなお前がどうしてわたしなんか好きなのか不思議でしょうがないな・・・お前なら男女問わず引く手あまただろうに」
 くすくすと、言いながらもどこか余裕すら感じられる笑顔。
「うちは・・・なつきやないとあかん」
「どうして?」
「わからへん、わからへんけどなつきやないと・・・もう・・・イジワルゆわんといて」
 真っ赤になって胸元に唇を這わすなつきを見下ろす静留と、上目遣いでその視線に答えるなつき。
 なつきの手が浴衣を剥ぎ取り、脇腹を指が這う。その指は次第に下に降り、太腿を撫で、そっと中心に近づく。
 一瞬触れただけなのに、くちゅりと音が聞こえる。
「これは・・・」
 あまりの濡れ方になつきの方が動揺する。
「堪忍なぁ」
 頬を染め、今にも泣き出しそうな顔で静留が謝る。
「どうして謝るんだ?」
「うち、なつきに触れられるだけであかんのよ」
「え?」
「いっつもそんなことばっかり想像してしもて・・・アホやわうち・・・堪忍な」
「アホ言うな」
「でも・・・」
「黙ってろ」
 なつきは再び先端を含み、舌で転がしながら潤っているそこに今度はしっかりと指を挿れた。
「はうっ」
 仰け反る背中に、持ち上がる腰。何度も出し入れを繰り返すうち、ぽたぽたと雫がこぼれ落ちる。なつきは身体を下に移動させると、その溢れた雫を拭うように舌で舐めとる。
「やぁっ、あかんなつき!」
 聞く耳を持たずなつきはそのまま続ける。
「はぅ・・・ん・・・なつきぃ?」
「ん?」
「なつき」
「何だ?」
「好きや」
「・・・わたしもだ」
「ホンマに?」
「あぁ」
 指が再び挿れられ、かきまわされ、静留が短い叫び声と共に意識を失うまでそう時間はかからなかった。
 抱いているのに抱かれているような感覚に襲われ、なつきも同じ瞬間に達し、落ちた。

  ☆

「なぁ静留」
「はい?」
「あの時・・・拒んで悪かった」
 きゅっと繋いだ手を少しだけ強く握る。
「えぇんよ」
「今お前に拒まれたらわたしだって・・・壊れるさ」
「ん?」
「やっぱりお前は悪くない。お前の手は汚れてなんかないさ」
 静留の手を取ると、そっとその指先にキスをする。
「大丈夫、わたしがついてるから安心して眠ればいい」
「ん」
「もう悪い夢は見ないだろ」
「なつきがおってくれたら百人力や」
 繋いだ手に、静留はそっとキスをした。
 今度は幸せな夢を見よう・・・2人で一緒に。






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Date:2009/09/26
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