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□ まこレイ □

背中

えっと、まこレイです
全然懲りてません(笑)








 突如右肩に体重を感じた。
「え?」
 振り向こうとするがすぐそこには頭があって振り向くことが出来ない。だがそれが誰の頭だかはわかっていた。
「ちょ、まこと?」
 だが聞こえてくるのは寝息だけで・・・。さきほどまで本を呼んでいたレイの隣で雑誌を捲っていたと思ったのだが?
「えっと・・・」
 どうしようか悩む。いくら何でもこのままでいるわけにはいかない。
 それはまことの為もあるが、何よりも自分がいつまでもまことを支えていられない気がする。
 膝枕?いや、あんまり動かすと起きてしまうかもしれない。
 いっそ起こしてベッドに連れて行く?いや、そんなことしたら目を覚ましたまことが何するかわからない。
 思案していた時だ、バサっという音がレイを我に返らせた。
 ビクっと視線を向けると、まことが先ほどまで手にしていた雑誌が手からするりと落ちていた。
 そして今度はまことに視線を落とす。
「う・・・ん?」
 息を潜めてまことが目を覚ますかどうか見守る。
 だが結局そのまま再び寝息を立て始めたまことを見て、安堵の息をついた。
「仕方ないわねぇ」
 ゆっくりと、ごそごそ動き始めたレイはまことに背を向けた。背中でならもう少し支えてあげられそうだ。
 レイは体育座りの要領で座り、しっかりとまことの身体を背中で受け止めた。
 まことが目を覚まさなかったことに安心し、レイは再び本に視線を戻した。

  ☆

 どれくらい経った頃だろう、ごそごそとまことが身動きする気配がした。
「ん・・・ん?あれ?あたし・・・」
 一瞬状況が飲み込めなかったのかきょろきょろと辺りを見回す。自分が凭れていたのがレイの背中だということに気がつくまで数秒かかった。
「うあっ、ご、ごめん!」
 ズザっと後ずさる。
「うん」
「重かった・・・よね?」
 申し訳なさそうに上目遣いで伺うが
「そうでもなかったわ」
 と、思ったよりもアッサリ返され、逆にまことの方が戸惑った。
「え?ホント?」
「ん」
 レイは戸惑っているまことにジェスチャーで背を向けるように指示すると、まことは言われるがままに素直に背を向け、先ほどまでのレイと同じように膝を抱え、背を丸める、
 その背中に今度はレイは思いっきり凭れ掛かった。
「うわっ」
 一瞬勢いに押されて驚いたが、落ち着けばまことにとってはレイの体重を支えるくらい楽勝だった。
 背中に体温を感じる。
「あったかいなぁ」
「でしょ?」
「え?」
「結構心地よかったから」
「へ?あ、そうなの?」
「そうなの」
 同じ言葉を繰り返し、まことの言葉を肯定する。
 すると今度はまことがレイの背中に体重をかけるように凭れ掛かる。
 お互いがお互いの背中を支え、どちらに体重がかかりすぎることもなくちょうどバランスが取れた。
「ねぇレイ」
「んー?」
 本から視線を上げずに答える。
「これはこれでいいんだけどさぁ、これじゃレイの顔が見えないよ?」
「だから?」
「キスしたいんだけど?」
 レイから背もたれを奪わないように気をつけながら背中越しに振り返ろうとするが、同じように少しだけ振り向いたレイが
「お・こ・と・わ・り・・・よ」
 っと、ニヤっと笑った。
「えーーー?」
「今いいところなの」
 読みかけの小説を背中越しに持ち上げて見せる。
「えー?つまんなーい!」
「人のこと放っておいて寝てた人がよく言うわ」
「あうっ」
「バツよ」
「ううーーーん、あとどれくらい?」
「まことが邪魔さえしなければすぐよ」
「ちぇっ」
 天井を見上げて拗ねるように唇を尖らせた。
 だが、5分ほどもしたら退屈で退屈で絶えられなくなったまことは、ゆっくりと身体を柔軟体操のように前屈みに折った。
「え?ちょ、まこと?」
 予想外のリクライニングに慌てて、レイは身体を起こした。
「何するのよ?」
「退屈だから」
 身体を正面に戻し、屈託のない笑顔でシレっと言ってのけたまことに、もう少しでゴールだった小説が取り上げられた。
「ちょ!返しなさいよ!」
「やーだね!」
「怒るわよ?」
「いいよ、レイの怒った顔セクシーだし」
 まことは超至近距離に、唇が触れそうなくらいに顔を寄せてニヤっと笑う。
 冗談とも本気ともつかない言葉に思わず言葉がつまる。
「どうしたの?怒らないの?」
 イジワルする時のまことの顔は嬉々としている。
「はぁ~・・・」
 もう溜息しか出ない。
「へへっ、やった」
 小説をレイの手の届かない背後に隠して、まことはレイに抱きついた。
 というか勢いで押し倒した。
 そんなまことを見上げ、キっと睨みつける。
「バカ」
「レイの怒った時の目って、やっぱりセクシーだよね」
 レイの文句など意に介さないように、というか寧ろ嬉しそうに笑う。
「でも・・・」
「背中より・・・やっぱこっちの方がいいだろ?」
「そう・・・ね」
 ふふっと微笑み、上になっているまことの背を抱き寄せて自分の身体に密着させた。
「それに・・・キスも出来るしさ」
「はいはい」
 言って呆れたように笑い、今度は素直にまことの唇を受け入れた。
 意識を奪われそうなくらい何度もキスを繰り返している中で、レイはぼんやりと、でもかろうじて意識を繋ぐようにきゅっとまことのシャツを掴む。



覚えてなさいよ・・・まこと。






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Date:2009/07/16
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