Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ レイ亜美 □

鈍感な彼女

えっと・・・亜美レイ?レイ亜美?
まぁ何せ・・・報われねぇなぁ(苦笑)
レイちゃんごめんよ。
ちなみに突発的に書いただけなので続くかどうかはわかりません(←無責任・笑)

「今日まこちゃんがお弁当作って来てくれてね、うさぎちゃんと3人で食べたんだよ」
「そうなの?まことマメだもんね」
「うん!料理上手だよね~」
 嬉しそうに今日あった出来事を話す亜美。今日あった出来事というか、ほぼ100%まことの話なのが気になるところだ。
 レイが同じ学校じゃないので報告がてらなのだろうが、正直複雑だった。
「亜美ちゃんって」
「え?」
「まことが好きなの?」
 ズバリ核心をついてみた。回りくどいのは性に合わないから仕方が無い。
「え???」
 ポンっと亜美が頬をほんのり染めたことが、それが事実だということを物語っていた。
 わかってはいたのだが、それはそれで少しショックだった。
「まこと、優しいもんね」
「うん・・・」
 亜美の肩を持ってまことを褒めるレイの言葉に、なぜか浮かない顔をする亜美。
「どうかした?」
「え?うん・・・」
 言おうかどうしようか迷っている感じだが、んっと意を決して顔をあげた亜美は真っ直ぐレイを見つめていた。
「レイちゃんもまこちゃんのこと・・・好きなの?」
「好きよ」
 即答した。
 正直まことのことは好きは好きでもやはり仲間以上には思えない。でも仲間で親友なまことのことをキライなわけがない。
 だから決して間違ってはいない答えだと思っている。それを亜美がどう解釈するかはまた別の話だ。自分の想い人が他の誰かのことを嬉しそうに話す姿を見るのは結構辛かった。
 イジワル・・・したくもなる。
 想い人とその人の好きな相手がどちらも仲間だなんて・・・最悪。
「そう・・・なんだ、やっぱり・・・」
 さきほどまでの笑顔はすっかり失われ、しょんぼりと肩を落とす亜美の姿を見ていると、少しやり過ぎたかなと若干後悔に襲われる。
 ふっと小さく息を吐くと、ふるふると首を振る。
 冗談よ??と言おうとしたその時だ、亜美の口から意外な言葉が飛び出した。
「まこちゃんも、レイちゃんのこと好き・・・だと思う」
「は?」
 耳を疑った。
「多分」
「ちょ、ちょっと待って!あたしまことのこと仲間としては好きよ。尊敬もしてる。けどそれだけよ!」
「え?」
「きっとまことも同じよ、それに・・・」
「それに?」
「あたし好きなコいるもの、それが事実だったとしても困るわ」
 さりげなく訴えようと試みるが、亜美の反応はあっさり期待を裏切ってくれた。
「えぇっ???そうなの???」
「うん・・・それも相当鈍感な・・・ね」
 心の中で盛大に溜息をつきつつ、表面ではとりあえず笑顔でそう答えておく。
「誰?わたしの知ってる人?」
 レイと亜美の共通してる知人なんて限られていると思うのだが。
「さぁね」
「えー?」
「ナイショ」
「ずるーい」
「ふふっ」
「いいなぁ~レイちゃんキレイだもん、きっと大丈夫だよ」
「そうだといいけど・・・ね」
 テーブルの上に肘をつき、指を組んだその上に顎を乗せて亜美を見つめる。
「ん?」
「あのさ、亜美ちゃん」
「え?」
 首を傾げる。
 その仕草がかわいくて、一瞬レイは言葉を飲み込んだ。これ以上彼女に踏み込んでいいものだろうか躊躇した。
 視線が揺れる。
「どうかしたの?レイちゃん」
 まことのことを嬉しそうに話す亜美の顔を思い出す。
 あの笑顔を壊してしまうかもしれない言葉を、今ここで口にしてもいいのだろうか?と。
「あ、いや、何でも無いわ」
「そう?」
「さて、そろそろ帰るわ」
「帰っちゃうの?みんなもう来るんじゃないかな?」
「うん、ま、よろしく言っておいて」
 ひらひら~っと背中越しに手を振りながら階段を上がりかける。
「レイちゃん!」
「ん?」
「聞いてくれてありがとう」
 ほんのりと恥ずかしそうに頬を染め、小さく首を傾げて笑う亜美の視線がレイの決心を鈍らせる。
 その笑顔に引き寄せられるように再び亜美の元に舞い戻ると、レイは椅子に座ったままの亜美の頬に唇を寄せた。
 そっと触れるだけのキスを送ると、耳元で一言囁いた。


「鈍感」


 呆然とする亜美の視線を背中に感じながら、今度は一度も振り向かずに部屋を出た。





スポンサーサイト

* 「レイ亜美」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2009/07/07
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/227-85c7ada8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。