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□ まこ×亜美 □

春の陽の下で

まこ亜美です
ほのぼのです
楽しかったです


・・・短いけど(笑)




「うわぁ~遅くなっちゃった!」
 バタバタとマンションの廊下を走り、階段を一段飛ばしで駆け下りる。亜美との約束の時間を、今の段階ですでに10分ほど過ぎていた。
「あいた~」
 少し遅れると連絡はしていたが、すでに待ち合わせ場所に来ているらしい亜美は、それでも快く「待ってるわ」と言ってくれていた。
「んもう~何で出る間際になって色々来るかなぁ~」
 ブツブツと心の中で文句を言いながらも、ダッシュで公園に向かった。



「はぁ、はぁっ・・・亜美ちゃんは?」
 キョロキョロと公園の中を見渡す。芝生や池などもあり、カップルや親子連れがたくさんいた。
 人の少ない方へと足を向ける。あまり人ごみが好きではない亜美のいそうな所を探す。
 と、池のそばのベンチに座る、蒼い髪の後ろ姿に視線が止まった。
「亜・・・!」
 呼ぼうとして口をつぐんだ。そろりそろりと近づいて、ひょいっと驚かすように覗き込んだ。
「あれ?」
 思った反応が返ってこないどころか、予想外の姿に驚いた。
 亜美の頭が船を漕いでいたのだ。
 さっきまで読んでいたと思われる小説が、今にも手から滑り落ちそうになっている。
「おっととっ」
 パシっと本の落下を防ぐように手を出す。上手く手の中に落ちた本をパラパラとめくり、中身を確認するが何やらまことには理解できないレベルの本だったのですぐ閉じた。
 亜美を起こさないようにそっと隣に座ったまことは、うーーーんっと大きく伸びをする。
「いい天気だなぁ~こんなにぽかぽかしてたら確かに寝ちゃうよなぁ」
 くすっと小さく笑い、亜美の寝顔を横から見つめる。
「かわいいなぁ」
 呟いた、その時だ。
「う・・・ん・・・?」
「あ、起きた」
「・・・え?」
「おはよ亜美ちゃん♪」
「ま、まこちゃん?え?ヤダ寝ちゃってた?」
「ん、気持ち良さそうだったね。また夜更かししたの?」
「そ、そんなこと・・・」
「あんま無理しちゃダメだよ?」
「ご、ごめんなさい」
「こんなとこで寝てたらこわ~い人に何されるかわかんないからね」
 ガオーっと狼か何かの真似なのだろう、驚かすように両手を上げた。
 ほのぼのを絵に描いたような公園で一体何をされると言うのだろうか。
「最近物騒だものね」
「だね、亜美ちゃんなんかかわいいからすぐ狙われるよ」
「そんなことないわ」
「いや、あたしだったら襲うもん」
「え?」
 シレっと自ら狼発言を放つまことの顔を覗き込む。
「そのくらいかわいかったってこと」
 まことの頬が緩み、亜美の頬が真っ赤に染まる。肩を抱き寄せると亜美の頭を自分の肩に乗せさせる。
「遅れてごめんね?」
「ううん、どうしたの?」
「いやぁ~時間通りに出ようとしたらさ、集金は来るわ宅急便は来るわ隣に引っ越して来た人が挨拶に来るわでバタバタしちゃってさ」
「くすっそれは大変だったわね」
「ホントだよ~」
 まことは疲れたように溜息をつく。
「ね、亜美ちゃん」
「ん?」
「気持ちよさそうだったね、昼寝」
「んもう!また言うっ」
「いやいやホントにさ、今日はここでひなたぼっこもいいかなって」
「え?」
「今度はあたしもいるから大丈夫だよ」
「そんな・・・問題?」
「そんな問題」
 ニッコリ笑い、まことは一瞬周りに視線を泳がせ、誰もいないことを確認すると亜美の頬にチュっとキスをした。
「ま、まこちゃん?」
「ね?」
 何が、ね?なんだろうとは思ったが、もうどうでもいいかなと思い始めていた亜美はコクリと頷くと再び頭を預ける。
「そうね、いいかもね」
 くすくすと笑い声を上げ、たわいもない会話をし、いつしか再びうとうととし始めたのだった。

 春の陽の下で。






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Date:2009/05/21
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