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□ まこ×亜美 □

写真

まこ亜美です。
実際これはどうなんでしょう?
処分するべきかしないべきか?
話すべきか話さないべきか?

先日オカンの部屋の押し入れから大量の過去の写真が出て来ました。






「や・・・せんぱ・・・やぁっ・・・」
 うっすらと、ぼんやりと亜美の意識の奥に届く声。
 それが隣で眠っているまことの声だと認識するまで、少し時間がかかった。
「まこ・・・ちゃん?」
「やっ・・・」
 やっとまことの様子がおかしいことに気づいた亜美は、ハっと目を覚まし、身体を起こした。汗を流しながらうなされるまことの頬に手を添え、小声で呼びかける。
「まこちゃん、まこちゃん?」
「ん・・・?亜美・・・ちゃん?」
「大丈夫?うなされてたみたいだけど」
「・・・え?」
 全く自覚がなかったらしいまことは、それでも少し疲れた様子で目を泳がせる。
「夢・・・?」
「夢?」
「あ、ごめん」
 我に返ったまことは、何かをごまかすように慌てて身体を起こす。ハラリと落ちたシーツの下から露になった二人の姿が、眠る直前までの情事を物語っていた。
「何の・・・夢を見てたの?」
「え?や、何だった・・・かな、覚えてない・・・」
 ポリポリと頬を掻きながらそう答えるまことを、不安そうに見上げる亜美。
 意識の奥に刷り込まれた声が、亜美の脳裏に蘇る。

『先輩』

 間違いなくそう呼んでいた。
 かつて何度も話には出て来たが、亜美はまだ一度もその姿を見た事は無い。
 亜美とつき合い出してからは一切言わなくなったが、そんな戦いようもない相手がやはりまことの心の奥のどこかに巣食っているいるのかと思うと、胸が締め付けられる。
「亜美・・・ちゃん?」
 ぽすんとまことの胸に飛び込んだ。
「へ?」
 そのままの勢いで再びベッドへと押し倒す。
「まこちゃん・・・」
「どうしたの?」
 まことの顔の両脇に手をつき、逃がさないように見下ろす。
「まこちゃんの全部が好き」
「え?」
 突然の告白にまことの頭が真っ白になる。
「先輩のことが大好きだったまこちゃんごと、わたしは好き」
「あ・・・」
 亜美の不安げな表情の理由に思い至ったのか、まことはすまなそうに視線を逸らす。
「まこちゃん?」
「夢に・・・さ、先輩が出て来たんだ」
「ん、呼んでたもの」
「やっぱり」
 失敗したなぁとまことが笑う。少し寂しそうに。
「別に大した夢じゃないよ、久しぶりに見たけど」
「ホント?」
「うん、ホント。多分・・・」
「多分?」
「今日の昼、押し入れの片付けしてたらさ、写真が出て来てね・・・たった一枚だけ撮った、親友と先輩とあたしの3人の写真」
「・・・」
「そんなもん見ちゃったからさ、出て来ちゃったんだよね、夢に」
 ポンっと亜美の頭に手を乗せて、ゆっくり抱き寄せた。
「ごめんね」
「え?」
「不安にさせちゃったんだよね?」
 よしよしと撫でる。
「ちゃんと処分したからさ」
「え?・・・ダメよ!」
「え?」
 思いも寄らなかった言葉に、思わず聞き返す。
「そんな大事な写真・・・捨てちゃダメじゃない」
「そだね、大事な写真だったけど、でも・・・亜美ちゃんより大事なものなんて今ないもん」
「まこちゃん?」
「もし何かの拍子に亜美ちゃんが見ちゃったらヤな想いさせちゃうじゃない?そっちの方がヤだよ」
 だから処分した。
 きっぱりとそう言い切ったまことは、すっかりフッ切れたように笑うとくるっと素早く体勢を入れ替えた。
「きゃっ」
「へへっ、亜美ちゃんもっかい言って?」
「な、何を?」
「あたしの何がどうだって?」
 ニコニコと満面の笑顔で問う。
 カァっと亜美の頬が、まことの言わんとしていることを察して紅く染まる。
「言ってくんなきゃ襲うよ?」
「・・・言っても襲うんでしょ」
「あ、ハハっ・・・ダメ?」
「・・・」
「あーみちゃん♪」
「・・・バカ」
「へ?」
「ばかばかばかっ知らないっ」
 ぽかぽかとまことの肩をたたく。
「えぇぇぇっ?」
 思わぬ反撃に驚いてのけぞるまこと。
 そのまことを逃がさないように首に腕を回して抱き寄せると、亜美はコソっと耳元で囁いた。
「・・・大好き」
「へへっ、あたしも」
 嬉しそうにそう言って、まことはそっと亜美の唇に触れた。

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Date:2009/02/03
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