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□ 夏実×美幸 □

夏実×美幸です
前回の続きです。




 カーテンの隙間から差し込む朝陽が眩しくて、それから逃れるように寝返りを打つ。
 ふとベッドがいつもの広さじゃないことに気づいた。
「・・・?」
 朦朧とした意識を無理矢理呼び覚まし、目の前のベッドを狭くしているものを認識しようとした。
「なつ・・・み?」
 その名を呼んだ瞬間、美幸の頭にズキンっと衝撃が走った。
「・・・痛ぅ」
 な、何?一体どうなってるの?っていうかどうして夏実がここに?
 こめかみを押さえつつ必死で記憶を手繰ろうとするが、夏実について夏実の友人たちと飲みに行ったところまでしか記憶がない。
 だが、この頭の痛さが二日酔いを物語っているとすれば、美幸にしてはかなり飲んだ方だと思う。
 夏実じゃあるまいし、飲んで記憶を無くすなど前代未聞の話だった。
 ふと目の前にいるその本人に視線を送る。全く起きる気配のない夏実の鼻をきゅっとつまむ。
「んがっ、へ?な、何?」
 むにゃむにゃと美幸の手を振り払うと、ぼんやりと焦点の合わない目で美幸を見つめる。
「美幸ぃ~?何すんのよぉ」
「どうして夏実がここにいるの?」
「はい?」
「どうして夏実だけパジャマ着てるの?」
 恥ずかしそうに胸の上まで布団を引っ張り上げる美幸の露出した肩が、その下に何も着ていないことを物語っている。
「おーい・・・本気?」
「何が?」
「あいたぁ~」
 呆れるように笑う夏実に、自分が一体何をしたのか知るのが怖くなった。
「夏・・・実?」
 夏実の笑顔がニヤリとイジワルな笑顔に変わると、美幸の頭の下をくぐった腕が肩を抱き寄せる。
「知りたい?」
 美幸の心を読んだかのようにそう耳元で囁かれる。
「え?」
「自分が何したか」
「・・・」
 言葉が続かない。
「なぁんで美幸が何も着てないか・・・知りたくない?」
「し、知りたくない」
「そ?残念だなぁ美幸すっごいかわいかったのになー」
「嘘!」
「嘘じゃないもーん」
「あたしが何も覚えてないと思って適当なこと言ってるんでしょ」
 少し怒ったような顔でつっかかるが、頭は痛いし、何よりも何も覚えてない自分に自信が全くなかった。
「あはは、そうだよねぇあれだけ飲めば覚えてないよね」
「うっ・・・」
「頭痛い?」
「ん・・・」
 夏実は少しでもその痛みが和らぐようにと、美幸の上にかぶさるように体勢を変えると、額やこめかみに何度もキスを送る。
 どこか上機嫌に感じる夏実のキス。
 くすぐったいような気持ちいいようなそんなキスに、美幸は目を閉じて身を任せた。
「昨日の美幸・・・ん・・・ホントに可愛かったんだよ?」
「・・・や・・・だ」
「美幸が誘ったんだからね」
「嘘・・・」
「ホントだって、一緒に寝てくんないとヤダって強請るからさ」
「そんなこと・・・」
「だから・・・あたしがパジャマに着替えさせたんだけど・・・あたしが脱がした」
「ばかっ」
 その唇を夏実の唇に塞がれる。
 何度も角度を変えて繰り返されるキスに、いつしか美幸の意識が再び引きずり下ろされそうになる。
 このままじゃまた・・・。
 残る理性を総動員して美幸の手がもそもそと動き出し、その手が夏実のパジャマのボタンを外しにかかる。
「美幸?」
「ずるい」
「はい?」
「夏実ばっかり」
「美幸さーん?」
 酔ってない美幸の指先は、昨夜とうってかわって素早く動いた。
「ちょ、え?」
 逃げるようにガバっと身体を起こすと夏実はベッドの上に座り込んだ。
 布団がめくれ上がり、美幸の何もつけていない身体に冷たい空気が降り注いだ。あちこちに夏実の残した紅い痕が残っているのが生々しい。
「あ・・・」
 言葉を失ったように呆然としている夏実をきょとんと見上げた。
 ゆっくりと身体を起こし、見上げるように上目遣い気味で夏実の視線を捉えた。
「どうしたの?」
「あ、いや・・・ご、ごめん」
 視線が泳ぐ。
「イヤ?」
「あ、や、そ、そじゃなくて、そんなわけないない」
 ぶんぶんと首を振る。
「じゃあ何?」
「ちょっとその・・・びっくりしちゃって・・・それに・・・夜見るのと何か雰囲気違うなぁ・・・とか」
 ぽりぽりと頬を掻き、照れたように笑う。
「ばかね」
 言って膝で立つと、きゅっと夏実の身体を抱き寄せる。
 ボタンの外れたパジャマがはだけて、胸が美幸の身体に触れた瞬間、夏実の鼓動が聞こえた気がした。
 誘われるままに夏実の手が美幸の腰に回り、臍の辺りを唇が這う。
「また・・・そうやってあたしを誘うんだ?」
「そんなの覚えてない・・・」
「そか、じゃあ・・・今日は覚えてて・・・あたしは美幸のモノで、美幸はあたしのモノだってこと」
「え?何のこと?」
「いいから、約束」
「・・・わかったわ」
 再び二人の唇が重なった。
 約束を忘れないように・・・。
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Date:2008/11/27
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