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□ 夏実×美幸 □

独占欲

夏実×美幸です
美幸の珍しい姿はあたしの妄想です!全開です!
でも・・・ほんまはどうなってまうんやろうなぁ・・・。



「小早川・・・美幸です」
 よろしくお願いしますと言って頭を下げた美幸の目の前にいる面々は、夏実の墨東署に転属になる前の署の同僚や後輩たちだった。
 そもそもどうしてこのような場に美幸がいるのかと言うと、久々に飲み会に誘われた夏実がどうしても連れて来たがったからなのだが。
「美幸のこと紹介したいんだ。みんなもあたしなんかの相棒を続けられる人に是非会いたいとか言うしさ」
 そこまで言われると行かざるを得ないなと、美幸はくっついて来たのだ。

  ☆

「あの夏実に相棒ねー信じらんないなー」
「え?」
「夏実先輩の相棒ってバイクだけだと思ってましたよね」
「そうそう、誰と組んでも夏実の暴走についていける人いなかったしね」
「失礼ね!そりゃぁちょっとは迷惑かけたかも・・・しんないけどさぁ」
 好き勝手言う同僚たちだが、完全否定出来ない夏実はぽりぽりと頬をかきながら気まずそうに美幸を見る。
「まぁ、芯が通った上での暴走だから、結局みんなには好かれてたけどね」
「そ、ただ行きすぎちゃうだけでね。ね、小早川さん夏実と一緒にいて大丈夫?」
「え?」
「色々すんごいでしょ夏実」
「えぇそうですね、でも・・・あたしにとっては夏実以上の相棒はいないんです」
 ふふっと嬉しそうに、少しだけ誇らしげに笑う。きっぱりとそう言い切る美幸に一同が感嘆の声をあげた。同僚の一人が夏実の肩をバンバン叩く。
「夏実!あんた小早川さん離しちゃダメよ!こんっっなにいい人いないわ!」
「そうよ!夏実をコントロール出来るなんて尊敬するわ」
「え~?でもあたし夏実先輩狙ってたのにな~」
 またしても口々に好きなことを言う同僚たちに、それでも夏実は嬉しそうに笑った。

  ☆

 ただいま~っと夏実は鍵束をチャラチャラ手の中で弄びながらリビングに入ると、テーブルの鍵入れカゴの中に放り投げる。
「ごめんねー美幸」
「え?」
 ストンとソファに腰を落とす美幸に、夏実はすまなそうに頭を下げる。
「や、みんな好き勝手言っちゃってさ」
「ふふっ」
「ん?」
「ううん、何でもない」
「へ?」
「くすくす」
 美幸の様子がおかしい。
「み、美幸?」
 よく見ると少し顔が赤い。まさかと思い、近寄って顔を覗き込もうとしたその時だ、美幸はパタンとコートも脱がずに座っていたソファに倒れ込んでしまった。
「ち、ちょっと美幸もしかして・・・酔ってる?」
「ふふふっ、ちょっとだけね」
 親指と人差し指で2mmほどの空間を作る。夏実は美幸が一緒だったこともあって、かなりセーブしていてほとんど飲んでいなかったのだが、では美幸は?
 よく・・・見ていなかった。
「えぇ~?」
 実はあの後盛り上がってはいたのだが、やはり美幸は夏実たちの過去を知らないだけに話について行けず、当然のように聞き役に回っていた。
 手持ち無沙汰な美幸は、知らず知らずお酒のピッチも上がってしまっていたのだ。それに気づかなかった夏実は今この現状に驚いていた。
 こんなに酔った美幸を見た事がなかったから・・・。
「おーい、美幸~?」
 美幸の目の前にしゃがむと、顔の前でひらひらと手の平を振る。
「なぁに~?」
「大丈夫?今水持って来るから」
 立ち上がろうとする夏実の袖が、きゅっと引っ張られた。
「おぉう?」
 ガクンと体勢を崩し、尻餅をつく。
「美幸ぃ~?」
 困ったように眉を寄せた顔を上げる。
「ここにいて」
「え?」
「ん・・・」
 夏実の袖をしっかり握ったまま、美幸は目を閉じた。
 ポカンとそれを見つめていた矢先、夏実の耳に聞こえて来たのは美幸のスースーという安らかな寝息だった。
「えぇぇぇぇぇぇーーーーーっ?」
 もう1から10まで信じられない光景だった。しばらく呆然と美幸の寝顔を見つめていた夏実だったが、ふと我に返り、自分の今やるべきことを考えた。
「このままじゃ風邪ひくなぁ」
 空いた方の手でよしよしと美幸の髪を撫で、そのまま赤く染まった頬に触れる。
「あったかいな」
 夏実の手が冷えていたのか、美幸が少し肩をすくめる。
「あ、ごめん」
 そっと袖を握っている手を外すと額に一つキスを落とし、美幸の膝の裏と肩の下に手を回して抱き上げた。
 力の抜けた人間というのは結構な重さがあるが、普段から鍛えてある夏実にとってはなんてことのない重さだ。

  ☆

「よいしょっと」
 美幸のベッドにそっと寝かせると、苦労して少しシワが寄ってしまったコートを脱がせた。
「これでも起きないとか、ありえない」
 毎朝美幸に同じようなことを思われている夏実が言うことではないが、ついそう呟いてしまう。
「美幸」
「ん・・・」
「そんな格好で寝ちゃ風邪ひくよ」
「うん」
「起きれる?」
「ん」
 言ってるわりには全く起き上がる気配はない。
「起きないんなら無理矢理脱がすけど・・・いいのかなぁ?」
 耳元で囁いてみる。
「ん」
「ダメだこりゃ」
 小さく肩をすくめ、溜息をついて諦めた夏実は美幸をそのままに部屋を出た。。

  ☆

 パジャマと水の入ったペットボトルを手に夏実が戻ると、ベッドの上に美幸が焦点の合わない視線を泳がせてぼんやりと座っていた。
「あれ?起きた?」
 声に反応した美幸が、何かを求めるように両手を伸ばす。
「あ、はいはい」
 水が飲みたいのかと、ペットボトルの口を開けて渡そうとする夏実の手をするりと素通りして、美幸の両腕はそのまま夏実の首にしがみついた。
「へ?」
 一瞬何が起こったのかわからなかった夏実は、間抜けな声をあげる。
「うわ、ちょ、こぼれる」
 美幸の背中に回った両手がペットボトルに再びフタをする。
「セーフ・・・美幸?」
「夏実」
「美幸・・・どうかした?」
 優しい声が名を呼び、問う。
「ううん」
 腕の中でぷるぷると小さく首を振る。
「珍しいじゃない美幸がこんなに酔うなんて」
「好き」
「へ?」
 いきなり出て来た夏実の問いに対する答えになっていない言葉に、不思議なものを見るようにそれを発した唇を見つめる。
「夏実が・・・」
「あ、うん、ありがと」
 ペットボトルをぽすっと放り投げ、美幸の背中を抱く。きゅっと胸にしがみついて、すりすりと擦り寄ってくる美幸の仕草が、夏実の理性を奪おうとしていた。
「いやいや、今はダメだ」
 酔って理性をなくしてる美幸を抱くのが卑怯に思えた夏実は、必死で踏みとどまろうとぷるぷると首を振る。
 好きだと言って抱きついてきてるのは美幸なんだからいーじゃん、据え膳食わぬは何とやら、という悪魔の囁きと戦いながら。
「美幸、ここにいてあげるからさ、ちゃんと布団入って寝な」
「や」
「や、って美幸ぃ~」
 こんなわがままな美幸を見た事がないので結構新鮮だったりするが、このままでは埒があかない。
「服シワになっちゃうしさ、パジャマに着替えよ?そしたら一緒に寝るからさ」
 優しく諭し続け、やっとのことでコクンと頷いてくれた。
「ん」
 夏実が持って来たパジャマを渡すと、ノロノロとした動作で美幸が着替えを始めた。
 ブラウスのボタンを外す指がたどたどしい。酔いのせいかほんのり紅潮している美幸の、見慣れているはずの肌が露になっていくのを目にして夏実の心臓が暴れ出した。
 ドクンドクンと美幸に聞こえたらどうしようと思うくらい高鳴る鼓動を押さえようと、思わずぎゅっと自分の服の裾を握りしめる。
 だが、やっとのことでボタンを全部外し終わった美幸の動きが・・・フリーズした。
「あちゃ~」
 頭を抱え、ここまで美幸をおかしくしてしまったお酒を少しばかり恨んだ。美幸に任せるのは諦めて、意を決した夏実はさっさとブラウスと下着を脱がせ、パジャマを着せた。
 自分もさっさと着替え、相変わらずフリーズ状態の美幸の肩を軽く押し、ポスンとベッドに沈め、夏実もするりと身体を滑り込ませた。
「うー寒っ」
 服を脱いだ時に一気に冷えてしまった身体が暖を求めるように、美幸の身体を背中から抱きしめた。
「あったか~い」
「う・・・ん」
 ごそごそと美幸が身体を反転させようと身動きする。美幸の匂いが鼻孔をくすぐる。
「あっ・・・」
「んんっ?」
 夏実の首元に顔を埋め、唇を押し付けるようにして囁く。
「なつ・・・み」
「ん?」
 さっきから何か言いたげだが、はぐらかされてばかりいる気がする。
「どうしたの?美幸」
 それでも問いつめるようなことをしないように、よしよしを髪を優しく梳きながら頭の上で囁く。
「夏実のこと好きなひと・・・たくさんいるわ」
「え?そう?」
 コクリと頷く。
「そだね、まぁ仲は良かった・・・かな」
 黙り込む美幸。
「もしかして・・・妬いてる?」
「違うの・・・違う・・・あたしが・・・取っちゃったみたいで」
 小さく首を振る。
「はい?」
「独り占めしちゃって・・・」
「うん?」
「いいのかなって・・・」
 言葉とは裏腹に、絶対誰にも渡したくないという想いを伝えたいというように、美幸の腕に力がこもる。
「あはっ」
「え?」
「あたしいいのかな~こんなに幸せで」
 美幸の頭をぎゅーっと掻き抱く。
「夏・・・実?」
「あたしも独り占めしちゃうからいいじゃん?へへっ美幸はあたしのー」
「痛いわ、夏実」
「ダメーっ離さないもんねー」
 言いながらも少しだけ力を緩める。夏実のフルパワーで抱きしめると美幸が圧死してしまう恐れがある・・・とまではいかないが、生活に支障をきたすのは間違いないだろう。
「ねぇ美幸?」
「ん?」
「あたしは美幸に独占されるのが嬉しいよ?」
「・・・」
「美幸は?」
「あたし・・・?」
「あたしに独占されるの・・・イヤ?」
「ううん・・・全然」
「でしょ?あたしは相手が誰だろうと引く気は全くないけどね」
 真っ直ぐな夏実の言葉に、少し頬を染めてコクリと頷く。夏実はごそごそと身体をずらすと美幸の正面に顔を寄せ、唇をそっと塞いだ。
「ん・・・」
 そのまま夏実はその身体を組み敷くような体勢に持って行く。
「ごめん」
「う・・・ん?」
 美幸の首筋に唇を寄せ、皮膚を通して伝わるように囁いた。
「悪魔が勝っちゃった」
「ん?」
 くすぐったそうに身じろぎし、小さく首をかしげる美幸に夏実はもう一度囁いた。



「いただきます」





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Date:2008/11/22
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