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□ 美奈×レイ □

バイト

久々の美奈レイです、実写の。
そういや最近小松と北川をやたらとテレビで見かけます。
あと安座間も。
美奈レイは実写で書いちゃうなー。





「バイト?誰が?」
「あたしが」
「何で?」
「知り合いに頼まれて」
「レイが?」
「ん、だから明日は忙しいの」
「あたしは?」
 コタツに足を突っ込んでお茶をすすりながら、美奈が口を尖らせる。
「あんたが何?」
「あたしの相手は誰がするのよぉ~」
 ぶーぶーと文句を言う美奈の横で、ハァッと呆れたように溜息をついたレイ。
「悪かったわよ!美奈が休みになるとは思わなかったんだもん!」
「せっかく休みもぎ取ったのにぃ」
「ごめんって」
「んーーーーーっじゃああたしもやる」
「え?」
「あたしもやる」
 ものすごく言い考えだ!と言わんばかりに美奈は目を輝かせた。
「ばかね!愛野美奈子がこんなとこにいちゃ目立つでしょうが!」
「誰もこんなとこにアイドルがいるなんて思わないって!」
「いや、バレるって」
 言いながらもすでに美奈がやる気マンマンなのを止められるわけもないことは、レイが一番よくわかっていた。
 そして・・・諦めた。
「邪魔・・・しないでね」

  ☆

「ちょ、な、何?この子たち」
「だからバイトだって」
「だから何で?」
「子守りのバイトだもん」
「聞いてないわよ!」
「言ってないもの」
「くっ・・・」
「やるんでしょう?」
 ニヤリと鬼の首を取ったかのように笑うレイ。
 久々の挑戦状だ。
「や、やるわよ!この子たちの相手すりゃいいんでしょ?」
「そうよ、出来る?」
「レイこそ」
「当たり前でしょ」
 張り合っている二人の足下にまとわりつく2人の子供たちが不思議そうに見上げている。
「おねーちゃーんあそぼー」
「あそぼーあそぼー」
『うっ・・・』
 口々に遊びをねだる子供の勢いに押され、たじろぐ二人。振り払いたい衝動を押さえ、ニッコリと笑うレイ。正直な話、レイも子供の相手が得意な方ではないが、美奈にタンカを切った手前、引くわけにはいかない。
「何して遊ぼうか?」
「ままごとー」
「ボール遊びー」
 見事なまでに意見が分かれる。
 男の子と女の子だし、しょうがない。
「じゃあボール遊びしよっか」
 レイが男の子の目線にまでしゃがむ。
「うん!」
 両手を広げて抱えているボールをぽーんと投げてよこすのをレイが受け止める。
「いくよー」
 ボール遊びを始めた二人をぼんやり見つめて佇む美奈と少女。
 ふっと少女と美奈の視線がぶつかった。少女の手は美奈のスカートをきゅっと掴んでいた。
「じゃ、じゃあままごと・・・する?」
「うん!じゃああたしアイドルの役ね!お姉ちゃんはマネージャー」
「え?」
 ちょっと?このあたしにマネージャーの役をやれと?この子あたしが誰だかわかって言ってんのかしら?ってゆーかままごとってこんなんだっけ?
 ぐるぐると思考を巡らせている間にも、少女のままごとは始まって行く。
「ちょっとー、あたしが飲みたいのはこれじゃないのよ!何度行ったらわかるわけ?」
「へ?」
「ちょっとぉ、お姉ちゃんマネージャーでしょー?」
「あぁ、はいはい、すいません今買い直して来ますね」
 頬を引きつらせながらも、腰の低いマネージャーの役を演じるが・・・。
「ってか何それ!アイドルはみんなそんなんじゃないわよ!ドラマとかマンガの見すぎ!」
 早くもキレた。
「そんなことないもん!こないだてれびでやってたもん」
「ホラ!テレビじゃん」
「う・・・」
「信じちゃダメよぉ~嘘ばっかなんだから!」
 イジワル全開の美奈の勝ち誇ったような顔。そのやりとりを見ていたレイが、プっと吹き出した。そして少年を呼び寄せると、美奈の方を指差してこそっと耳打ちした。
「あぁいうオトナになっちゃダメだからねー」
 うんうんと一生懸命頷いている少年。
「ちょ、レイ!聞こえてる!」
「ほら、いいのかなぁ?」
「え?」
 レイの視線を辿ると、そこには今にも泣き出しそうな少女が、美奈を見上げていた。
「あーっごめんごめん」
 よしよしと頭を撫でながら、自分の大人げなさを悔いた。
 少女の目線までしゃがむとニッコリ笑う。
「ね、アイドル・・・誰が好き?」
「あのねー、あいの・・・みなこ」
「え?」
「あのねーキレイでね、歌も上手なのー!お姉ちゃん知ってる?」
 瞳をキラキラさせて一生懸命言葉を紡ぐ。
 言葉が出ない。
 こんなに小さな女の子にも影響与えてるんだ。
「知ってるよ」
「お姉ちゃんあいのみなこに似てるよねー」
「そう?よく言われるの」
 まさか本人だとは言えない。
「ホントー?」
「うん!じゃさ、一緒にお歌歌う?」
「うん!!!」
 さっき泣いてた子がもう満面の笑顔だ。
 二人は一緒になって歌い出した。
 
  ☆

「はー参った参った!」
「頑張ったじゃない?」
「そぉ~?ライブツアー並みに歌ったわよ、休みなのに大サービスしちゃった」
「見直した」
「え?」
「一時はどうなるかと思ったけどさ」
 思い出してくすくす笑う。
「あぁ、言わないでよ恥ずかしい」
 美奈はゴロンとベッドに転がった。
「実際さー、あたしが・・・あたしたちが世間に与えてる影響ってすごいんだね」
「そうね」
「夢ばっかでやってらんない世界なのにさ、夢見せる仕事なんだよね」
「そうね」
「あたしがさ・・・こんなとこで・・・レイといるなんて・・・バレちゃいけないんだよね」
「・・・そうね」
「でも・・・アイドルだって人間だもん・・・好きなものは好きなんだもん・・・」
 ドクンとレイの心臓が跳ねる。
「いいんじゃない?バレなきゃ」
 つとめて冷静に答えてみる。
「そう・・・かな?」
「それとも諦める?」
「何を?」
「アイドルを」
「無理」
「じゃあ・・・あたしを?」
「イヤ」
 どちらも即答だった美奈の答えはもう出ていた。
「じゃあがんばんなさいよ」
 どこか嬉しそうに笑うレイは、美奈の寝ているベッドの横に腰掛けるとよしよしと髪を撫でる。
「うん・・・」
「明日からまた忙しいんでしょ?」
「ん」
「あたしはちゃんと見てるから・・・ホントの美奈をちゃんと見てるから」
「ん・・・おやすみ・・・明日・・五時に起こして・・・ね」
「はいはい」
 携帯のアラームをセットすると、レイもするりとその横に潜り込んだ。
 美奈の身体をきゅっと抱き寄せると、目を閉じる。
「おやすみ、美奈」

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Date:2008/11/06
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