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□ 夏実×美幸 □

過去・現在・未来

一応18禁指定にしときます。
もうわけがわかりません(笑)



「美幸さー」
「んー?」
「彼氏いた?」
「え?」
 二人の非番が重なったある日、二人は珍しく出かけることもせず、リビングでのんびりとそれぞれ好きに過ごしていた。
 夏実はTVの前でクッションを抱いたままゴロリと寝転がってドラマの再放送を見ていて、美幸はソファで車の雑誌をめくっていた。
 そんな時に突然発せられた問いだった。美幸がきょとんとするのも無理はない。
「一体何の話?」
「だからさーあたしとか中嶋くんに出会う前の話よ」
「あぁ・・・」
 なんとなく振られたくない話題だったのか、少し言葉を濁す。
「夏実はどうなの?」
 結局答えを濁したまま逆に返される。
 夏実はプチっとTVを消すと、美幸の太腿の上にだらりと体を預けた。
「あたしー?まぁそりゃぁ・・・ねぇ、いたことはあったよ」
 ふと東海林のことを思い出す。
 美幸も知っている相手・・・そりゃぁ美幸の知らない相手も過去にいたことはあったのだが、それらはもう思い出すことはほとんどない。
「へぇ~どんな人?」
「うーん、どんな・・・?」
 あまり思い出す暇も、相手に対する未練も全くなかったせいか、そう言われてもどう答えていいのかわからなかった。
「覚えてないの?」
「うん、だってさーあんまり別れた相手のこと思い出したくなくない?」
「まぁね」
「美幸は?」
「まぁそりゃぁ・・・」
「美幸モテそうだもんね」
「そんなことないわよ、車やメカいじるのが大好きな女ってだけで結構避けられるもの」
「えーー?」
 あははっと笑いながらも、よく考えたら自分も似たようなものかと思い直す。
「美幸の一番いいところなのにね!でも・・・そういやあたしも男には友達扱以上に見てもらえることあんまりなかったわ。どっちかっつったらラブレターは女の子からのが多かったし」
 ぽりぽりと頬を掻く。
「ふーん、そうなんだ」
 そのまま黙り込む美幸の顔を、夏実は見上げた。
 自分と目を合わせないように、無理矢理雑誌に視線を落としているように見える。
「妬いた?」
「な、何が?」
「あたしが女の子にモテたって話とか、彼氏がいたって話とか」
「別に」
「ホントに?」
「ん、ただ・・・」
「ただ?」
「・・・なんでもない」
「なによー?気になるじゃない!」
 しばらく黙りこんでしまった美幸が、口を開くまで夏実は珍しくじっと我慢した。
「出会う前の話なんかはホントに何とも思わないの、そんな経験があって今の夏実がいるから」
「うん?」
「でも・・・東海林巡査長のことは正直少しだけ気になってるわ」
 雑誌から視線を外し、まっすぐ夏実を見つめる瞳。意を決したようなその瞳から逃れる術を夏実は知らなかった。
「あ・・・」
 自分の心を見透かされたような、そんな気がして心が揺れた。
「夏実が彼とつき合い始めた時、あたしはよかったなと思う反面、どこか寂しかった」
「うん」
「中嶋くんがそばにいてくれようとしてくれたけれど、そんなことじゃあたしの心の隙間は埋まらなかった」
「・・・」
「アメリカから帰ってきて、夏実が彼と別れて一人になってたって知って、何だか少しホっとしたわ。そんな自分がイヤだったけど・・・」
 美幸の手が膝の上にある夏実の髪をそっと撫でると、すまなそうに笑う。
「ごめんね」
 ぶんぶんと首を振る。
 あたしも一緒だ。
 いつも応援するフリをして、邪魔ばっかしてた。
 美幸の幸せを願ってるつもりで、願えてなかった。
 結局こんな・・・世間で言う、“普通じゃない”関係に持ち込んでしまった。
「美幸ぃ~」
 謝りながらすりすりと頬を寄せる。
「あたしこそごめん、変な話しちゃって」
「ううん、あたしの気持ちも知ってもらいたかったし」
「うん」
「夏実?」
「ん?」
「好きよ、夏実」
 美幸は夏実のところまで顔を下ろすと、何だか泣きそうになっている夏実の唇にチュっと触れた。
 一瞬のことで虚をつかれた夏実は、呆然と美幸を見上げる。そこには優しい笑顔で夏実を見つめる瞳。
「美幸ぃ」
 よじよじとソファの、美幸の横に登ると肩に額をすりすりとすり寄せた。
「何?」
「ごめん」
「え?」
 夏実はそのまま美幸の体を押し倒した。
「あたしは美幸みたいに大人じゃなかった。美幸があたしの昔のことも全部ひっくるめて好きだって言ってくれるのに、あたしは今の中嶋くんだけじゃなく、昔のことも気になったりしてさ」
「ん」
「美幸の言葉、信じてないわけじゃないんだけど・・・」
「それは・・・しょうがないわ」
 胸の上に乗っている夏実の頭を優しく撫でる。
「でも、そんなに思ってもらえて嬉しいわ」
「美幸?」
「ふふっ」
「へへへっ」
 夏実の体が少し移動する。
 美幸の顔を真上から見下ろす。
 目を閉じる美幸。
 覚悟を決めたような顔。
 これ以上我慢などできるはずもない夏実は、美幸の唇を奪うと、舌を差し込んだ。
「ん・・・」
 すんなりと美幸もそれを受け入れると互いを絡め合った。夏実の背に回った腕が、もっと、と夏実を求めるように抱きしめる。それに答えるように夏実の動きがエスカレートする。
 唇が首筋に移動を始める。首筋に離れた瞬間、苦しそうな美幸の喘ぎ声が漏れた。
「ふっ・・・んんっ」
 首筋から耳の裏を舌が這い、うなじを何度も撫でる指先に、美幸の体がどんどん敏感になっていく。
 夏実の息づかいが耳元で響く。体中で夏実を感じる。
「熱っ・・・」
 触れられた部分が熱を感じる。
「あ、ごめん」
 ふっと離れようとする夏実を、逃がさないように腕を伸ばして抱き寄せる。
「美幸?」
「大丈夫だから」
「え?」
「夏実の体が・・・熱い」
「あぁ・・・うん」
 もう自分でもどうにもならないくらい熱くて、苦しくて、美幸を欲している。
 でも・・・。
「大丈夫よ」
 そんな夏実の不安を見透かしたかのような一言に、泣きそうになった。
「ばかね」
「うん」
 美幸の両手が背中から夏実の頬に移り、安心させるようにそっと撫でる。
 夏実の手がゆっくりと美幸のシャツの下から潜り込む。
「んっ」
 ビクンと美幸の体が跳ねる。
 それを押さえつけるように組敷くと、再び唇を首筋に這わしながら手は胸に伸びていた。
「あっ・・・や」
「み・・・ゆき」
 柔らかなそれを手の平に感じた瞬間、夏実に残っていた理性は全て吹き飛んだ。
 シャツを剥ぎ取り、貪るように美幸のあちこちに自分の所有物だというように赤い印を残していく。
「はっ・・・あ、ん」
 胸の先端を唇に含んだ瞬間、今までにないほど跳ね上がる体。
「やっ!」
 そのまま少し膨らんだそこを舌で弄ぶように転がす。
「なつ・・・み・・・」
「ん?」
「夏実!」
 半ば悲鳴のような声で何度も夏実の名を呼ぶ。
 夏実は夏実で、夢にうなされているかのように美幸の名を呼び続ける。
 お互いの熱に正気を失いつつある二人。
 夏実の空いた方の手が胸から太腿に伸び、撫でる。
「あ・・・ん・・・」
 少しずつ中心に向かって動き出す手。もうとっくに受け入れられる状態になっているそこに、中々辿り着いてくれないのがもどかしく、苦しい。
「夏実・・・?」
 その瞬間だった。
 するりと指先が下着の上から撫でるように触れた。ビクンと電流が走ったかのような快感に、美幸自身が動揺する。
 もう待てなかった。
「もう・・・だめ夏実」
「ん・・・」
 そっと夏実の指先が下着の中に潜り込むと、くちゅっと差し込まれた。
「やぁっ・・・」
「はぁっはぁっ・・・みゆ・・・」
 美幸・・・熱い。
「んんっ」
 美幸の腰が浮く。夏実の指が奥深く潜り込む。頭の芯がしびれて真っ白になる。
 ゆっくり出入りしていたそれが、次第にスピードを上げる。美幸の意識が落ちるのも時間の問題だった。
 そして夏実も・・・。

  ☆

「ん・・・?」
 美幸が目を覚ました時、胸の上で夏実がすやすやと寝息を立てていた。
「くすっ」
 そっと髪を撫でる。
 夏実が自分を欲してくれた。それだけでもう十分だった。
 自分があれだけ乱れるほどの快感を、夏実は東海林巡査長から与えてもらったのだろうかと思うと、少し落ち込む。
 だけどそれはお互いさまで、だからってイヤだなんて子供じみたこと言う気もない。
 夏実が好きだ・・・心の底からそう思う。
 夏実の寝息を聞いているうちに、再び美幸の意識も落ちた。

  ☆

 美幸が一度目を覚ました後、今度は夏実が目を覚ました。
 美幸の姿を見た瞬間、記憶がまざまざと蘇り、少し恥ずかしくなる。
 自分を励ますような言葉と求めるように伸ばされた両手に、何度も勇気づけられた。
 美幸に拒否されたらもう二度とこんな行為には走れなかっただろうし、それ以前に一緒に暮らすことすら難しくなったかもしれない。
 愛しくてしょうがない。
 誰にも渡したくはない。
 昔よりも今、今よりも未来を、ずっと一緒に過ごせたらいいなと思う。
 そっと顎に手をかけると、触れるだけのキスを送る。

「もうあたしのものだから・・・ね」
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Date:2008/09/26
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