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□ 美奈×レイ □

膝枕・腕枕

レイちゃんがちょっと珍しい感じ。
膝枕は寝にくいよなーという会話から産まれた話。




「ねぇ美奈?」
「んー?」
「いつまでそうしてるつもり?」
「んー・・・もうちょっと」
 寝転びながら読んでいる雑誌から目も離さずにそう答える。
「もうちょっともうちょっとって、さっきから何回この会話繰り返してると思ってんの?」
「さー?」
「さーってあなたねぇーっ」
 何度も繰り返される実りのない会話にとうとう堪忍袋の緒が切れたレイが、美奈子の頭の乗った膝をサっとどかした。
 もちろん重力に逆らうことなく、ゴトンと美奈子の頭は床に落ちた。
「痛っ、もう~強引なんだから」
「それはあなたでしょ?いくら正座慣れしてるあたしでも、あなたの頭乗っけたまま1時間このままってありえないでしょ!」
 すっかり強張った両足を投出し、軽く柔軟体操をする。
「だぁってぇ~気持ちいいんだもん」
「美奈は気持ちよくてもあたしは疲れるのよ!」
「そうなの?」
「そうなのって・・・そもそもさ、膝枕ってそんなにいいもの?寝にくいんじゃないの?首痛そうだし」
「そーんなことないって!んじゃさレイちゃんもやってみる?」
「いいわよ」
「遠慮しないでさ」
 さっさとさきほどレイが座っていた場所に今度は美奈子が座ると、ここだと示すようにポンポンと膝を叩く。
「ほらぁ」
「んもう・・・」
 渋々とレイは美奈子の膝に頭を乗せる。
 ふと、子供の頃母の膝にこうして頭を乗せて耳かきをしてもらった記憶が蘇る。
(あぁ・・・いいかも)
 そう思った時だ、美奈子の手がレイの髪をそっと撫でた。
 優しく梳いて一房掬ってはハラリと落とすという行為を幾度か繰り返す。
 その手を感じながら、ゆっくりとレイは目を閉じた。
「ねぇレイちゃん、気持ちいい?」
「ん・・・」
「でしょ?」
「ん・・・」
「レイちゃん?」
「・・・」
「おーいレイちゃーん」
「・・・」
「えと・・・あたし正座なんか全然出来ないんですけど~」
「・・・」
「うそ!ホントに寝ちゃったの?」
 頭を落とさないように気を使いつつ、無理矢理な体勢で覗き込む。
 そこには目を閉じたままスースーと寝息を立てるレイがいた。
「あいたぁ~」
 ペチンと自分の額を一つ叩くと、自分の提案を心底後悔した。
 まさかレイが寝てしまうとは夢にも思っていなかった、しかもこんなに速攻で。
「でも・・・こんなに無防備なレイちゃん珍しいかも」
 ふふっと嬉しそうに笑うと美奈子はそっとレイの長い髪を耳にかけてやる。
「キレイ・・・」
 完全にスキだらけのレイの耳にフっと息を吹きかける。
「んっ」
 ピクンっと顔を赤らめ、一瞬体を震わせる。
「おもしろい・・・ってゆーか可愛いわこりゃ」
 このまま押し倒しちゃダメ・・・だろうなぁ、とかヨコシマな考えを振り払うようにぷるぷると頭を振る。
「あうっ」
 頭から足にその衝撃が加わり、シビれていた足が思い出したように痛みだした。
「い・・・・ったたたた・・・レ、レイちゃん・・・限界、ごめん」
 レイの一時間に遠く及ばない数分で限界を訴えた美奈子は、レイの頭を丁寧にどかすと、ひぃ~っと悲鳴を上げてバタバタと膝で立ち歩き、逃げ出した。
「ん・・・なに?」
 目を覚ましたレイが目にしたものは、涙目で足をさすっている美奈子の姿だった。
「美奈?」
「ど、どうだった?レイちゃん」
「もう終わり?」
 途中で起こされたことが不満だったのか眉を寄せて不満そうに、そしてどこかつまらなそうに見上げる。
「うっ・・・」
「いいかどうか短すぎてわかんなかったわ」
「え・・・?」
 よく言うわ、しっかり寝てたくせに・・・確かに短かったけどさ。
 レイの勢いに押され、そう言い返せずにずるずると後ずさりする。
「ねぇ、もう終わり?」
 今度はどこか色気を含んだ視線で見つめられ、思わずたじろぐ。
 どうしよう・・・レイちゃんヤバい。
「えっとその・・・うん、じゃあこうしよう」
 何をひらめいたのか、追いつめられた美奈子はベッドに背を預けたまま提案した。
「何?」
 至近距離に迫るレイの憂いの帯びた瞳に吸い込まれそうになる。
「う、腕枕・・・」
「はい?」
「寝よ寝よ!ね?もう遅いしさ、ね?」
 時計は11時を差している。
 早いか遅いかと言われると微妙な時間だが、別に寝ようと言われてもおかしな時間ではないので、それを断る理由もなかった。
「ん」
 美奈子は逃げるようにそそくさとベッドにもぐりこむと、掛け布団を巻き込むようにかぶり、壁の方を向いて狸寝入りを決め込もうとする。
 レイも追うようにしてその横に滑り込むと、向こうを向いてしまっている美奈子の身体を自分の方に向けてごそごそと身を寄せた。
「レ、レイちゃん?」
「腕枕」
 きゅっとしがみつく手に力を込め、美奈子の胸に顔を埋めるようにして囁いた。
「して・・・くれるのよね?」
「はい・・・」
 観念した美奈子は覚悟を決めた。
 こうなりゃ朝までレイの枕になってやろうと。
 いつもはワガママ言いたい放題な美奈子だったが、これほどまでレイに強く迫られるとさすがに動揺した。
 逆に手が出せない。
 何よりもこんなレイをあまり見ることはないだけに新鮮だった。
「まぁ、たまにはいっか」
 ボソリと呟くとレイに少しだけ頭を持ち上げさせ、自分の腕を差し入れた。
 美奈子の腕に頭を乗せたレイは、彼女の匂いに包まれながら意識が落ちていくのを感じた。
「たまにはいいわよ・・・ね」
 それにこうしてれば美奈も変なこと出来ないだろうし・・・ね。
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Date:2008/08/31
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