Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ 美奈×レイ □

愛してます

某歌から浮かびました。
美奈の誕生日です・・・また?(笑)




「さぁ~今日は張り切って飲むわよぉ!」
 手にしているものは未成年が飲んでいいものではない・・・ことはすでにここにいる全員がスルーしていた。
「たくぅ美奈子ちゃんはすぅぐ仕切るんだもんなぁ」
 呆れたように言うまことはテキパキと腕によりをかけた料理の数々を運んでいた。
「まぁ、今日はアンタの誕生日なんだから好きにしなさいよ・・・責任は取らないけどね」
 手伝いながらも一人でテンションを上げていく美奈子にクギを刺す。
「あら、でも誰かが仕切らなきゃ話進まないじゃない?」
「まぁ確かに・・・ね、でも祝われる本人が仕切るってのもどうなのさ」
「い~じゃないの!ほらほら!うさぎちゃんは?」
「いつものごとく遅刻だよ」
「まぁったく、誰の誕生日だと思ってるのかしらねぇ」
 ぷんすかと腕を組んで怒る美奈子に、まこととレイがため息をつく。
「ところで亜美ちゃんは?」
「あ、もう来るよ」
 ぴんぽーん
「ほらね」
 まことはドンピシャのタイミングで鳴るインターフォンに、ピクリと反応して目を輝かせたかと思うと、はぁ~いっと足取り軽く迎えに出た。
「はぁ~愛のチカラってヤツかしらねぇ」
「さぁね」
「ごめんね、美奈子ちゃん遅れて」
 塾の帰りなのか、カバンが参考書で膨らんでいた。
「いいのよぉ、来てくれただけで」
 ヒラヒラ~と手を振るとさっきとはうって変わって機嫌よく迎える。
「じゃ、うさぎちゃんが来たら始めましょうか!」
 再び美奈子自身が仕切った。

  ☆

「かんぱーい」
 やっと揃ったところで始まった宴会は、アっという間に無礼講モードへと移行していく。
 今日ばっかりは優等生筆頭の亜美でさえ、飲み物について文句を言うこともなかった。
 ケーキのろうそくを吹き消し、まこと自慢の手料理をつつき、いつも一緒にいるのにそれでも話のネタは尽きずしゃべりっぱなしなので
 渇く喉を潤す為に自然と飲み物に手が伸びる。
 そして気がついたら・・・。

  ☆

「ありゃぁ?まこちゃんはぁ?」
「亜美ちゃんとうさぎを寝かしに行ったわ」
「レイちゃんは平気なの?」
「まぁね、まだこれくらいじゃね」
 カランと氷の崩れる音をさせてグラスを振りながらレイは平然と答えるが、転がっている空き缶やビンの数は結構な量だった。
 まことはもちろんのこと、美奈子もレイもまだまだ意識はある。
 早々にダウンしたのはうさぎと亜美くらいのものだった。
「ねぇレイちゃん」
 半分座った目でグラスをくるくる回しながら名を呼ぶ。
「んー?」
「あたしさぁ」
「何よ?」
「好きなのよねぇレイちゃんのこと」
「はぁ?」
「押し倒していい?」
 じっとグラスを見つめながらとんでもないことを口走る美奈子。
「ばっっっかじゃないの」
 ばっからしいとケラケラと笑うレイに、美奈子もつられて一緒に笑った。
「だよねぇ」
 はははっと渇いた笑いを放つと美奈子はコクリと残りを飲み干した。

  ☆

「レイちゃん・・・寝ちゃったんだ」
「あぁ、うん」
 顔を上げた美奈子はまことの声に短く答える。
「レイちゃんと美奈子ちゃんはこっちに布団敷くからね」
「ありがとまこちゃん」
「どうしたのさ?美奈子ちゃん元気ないじゃん」
 隣に座るとまことは誰のかわからない飲み残しのグラスに口をつけた。
「んー?そう?」
「レイちゃんに何か言われた?」
「別にぃ~」
「そっか」
「美奈子ちゃんさぁ、レイちゃんのこと好きなんだろ?」
「そう・・・見える?」
「・・・あたしにはね」
「まこちゃんには・・・まこちゃんにさえわかっちゃうのにレイちゃんには・・・伝わらないのかな」
 コクリと飲み干すとまことは呟いた。
「損だよねぇ」
「え?」
「美奈子ちゃんはぁ・・・あたしもだけど、結構何言っても冗談にとられがちなんだよねぇ。言えば言うほど嘘に聞こえちゃうっていうか、本気にされないっていうか・・・」
「うん」
「誰よりも本気なのにさ」
「まこちゃん・・・」
「美奈子ちゃんあんまり酔ってないだろ」
「うん・・・酔えない」
「妙にはじめからテンション高かったもんね」
「ん」
「今度さ、マジメに気持ちぶつけてみなよ」
「え?」
「レイちゃんマジメにぶつけてくれる気持ちをないがしろにするほど冷たくないと思うよ」
「そう・・・かな?」
「ん」

  ☆

 亜美とうさぎと同じ部屋で寝ると言ってまことは去った。
 まことの敷いた布団にレイがスヤスヤと寝息を立てて眠っている。
「レイちゃん・・・あたしはあなたのことが・・・」
「・・・ん、んんっ」
「ばか・・・本気なのにさ・・・」
 ツンっと頬を突く。
「ずっと前世(まえ)から愛してた・・・現世(いま)でも愛してるわ」
 そっと無防備に眠るレイの唇に美奈子は自分の唇で触れた。
「おやすみレイちゃん」

  ☆

 目を覚ましたレイは、時計を見上げて時刻を確認する。
「6時・・・」
 こんな時でさえいつもの時間に目が覚めてしまうんだ。
 いつ布団に入ったのか記憶は曖昧だった。
 ふと隣を見下ろすと、美奈子がレイに背を向けて眠っていた。
「美奈」
 柔らかな金髪をサラリと掬う。
 キレイだなといつも思う。
「本気で・・・言ってみなさいよ」
 ツンと少し力を込めて引っ張る。
「バカ・・・」
 起きる気配は全くない。
「アンタが本気で言えばあたしも・・・」
 ズルイなと自分でも思う。
 美奈と自分の性格上どうしても美奈の押しが強いことに依存してしまう。
 そのクセいざ気持ちをぶつけられると動揺してはぐらかしてしまう。
「ごめん・・・誕生日おめでとう・・・美奈」
 レイの唇が美奈子の唇に触れた。

  ☆

「おっはよー」
 ばふんっと元気いっぱいにまこと達の部屋に躍りこむとまことの布団を選んでダイブした。
「な、な、何?」
「早くぅ起きようよぉ」
 ジタバタとまことの上で暴れる。
「まだ眠いよぉ」
 美奈子を押しのけると再び布団にくるまる。
「まこちゃぁぁん」
「んもう~レイちゃんに遊んでもらいなよぉ」
 押し付けられたレイも迷惑な話である。
 亜美とうさぎの布団ももぞもぞと動くが、やはり起きる気配はない。
「レイちゃんもう帰ったもん」
「・・・え?」
「帰った」
 美奈子の上がったテンションは急降下し、まことの隣でごろりと仰向けに寝転んだ。
「まこちゃん」
「ん?」
 くるまっていた布団から体を起こすとまことは美奈子を見下ろした。
「あたしさ、ちゃんと言うから」
「え?」
「レイちゃんに」
「あぁ、うん、がんばれ!」
「しょうがないよねぇ~レイちゃんも待ってるみたいだし♪」
「そなの?」
「ふふっ」
 がばっと体を起こすと美奈子はニコっと笑う。
「あたしも帰るわ」
「へ?」
「ありがとね、まこちゃん」
 ひらひら~っと手を振ると美奈子は立ち上がり、とっとと部屋を後にした。
「な、なんなんだ・・・」
 嵐のように去って行く美奈子を呆然とまことは見送った。

  ☆

 全く素直じゃないんだから、レイちゃんってば♪
 ほとんど眠っていないにも関わらず美奈子は元気いっぱいだった。
 レイに髪を掬われた時には本気でドキドキしていた。
 レイの触れた唇が熱い。


「今度は信じてもらうからね、レイちゃん♪」
スポンサーサイト

* 「美奈×レイ」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/08/31
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/179-6428973a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。