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□ 美奈×レイ □

梅雨の過ごし方

梅雨でも美奈は全開(笑)




「うあぁぁぁぁんっどうして降るかなぁぁぁぁっ」
「梅雨なんだからそりゃ降るわよ!」
「とかゆってレイちゃんだって傘持ってないじゃん!」
「うっ・・・ブツクサ言わないで走る!」
「わかってるわよぉ」
 手をかざして、少しでも雨から逃れようと走るレイと美奈子。
 目指す場所は火川神社だ。
 朝、出かける時は降ってなかったものの、荷物にするのが面倒で傘を持たずに出てきてしまった二人。
 別々に出てきたのにお互いが同じことを考えていたらしく、結局降られてびしょ濡れになるハメになったのだ。

  ☆

「はぁ~やっと着いたぁ」
「ちょっと待ってて、タオルと着替え持って来るから風呂場直行!」
「はぁい」
 脱衣所に着くと美奈子はブルっと震える体を自ら抱きしめる。
「美奈?はいこれ着替え・・・ってもう、早くこれ脱いで!びしょ濡れでしょ?」
 レイは急かすように美奈子の上着の裾に手を伸ばす。
「いやん、レイちゃんのえっち」
 胸元を押さえ、レイの手から逃れようと体をくねらせる。
「ばっ、ばか言ってないでとっとと風呂入りなさい!」
「はぁ~い・・・くっしゅん!」
「ほら!」
 くるりっと美奈子に背を向けると、美奈子が浴室に入ってしまうのを待つ。
 シャワーの音が聞こえだすと、レイは振り返って美奈子の脱ぎ捨てた服を拾い始める。
 洗濯機に放り込み、全自動のボタンを押すと、ゴウンゴウンと動き出す。
「よし、じゃあ美奈、ここにタオルと着替え置くからね」
「うん、ありがと・・・ってレイちゃんは?入らないの?」
「入りたいから早く替わって」
「うっ・・・バカっ」

  ☆

「はぁ~やっと落ち着いたぁ~温まる~・・・くしゅん」
 レイは浴槽に浸かり、手足を目いっぱい伸ばす。
「全く、やっぱりこの時期は油断出来ないわね」
 窓から見える曇り空を見上げて呟く。
 その時だ、浴室の外に気配を感じた。
 瞬間、ガラリっと勢いよく開けられる扉。
「レ・イ・ちゃん♪背中流そっか?」
 満面の笑顔を浮かべてズカズカと美奈子が入ってくる。
「ちょ、み、美奈?何よ!」
 思わず手で体を隠すとザバっと浴槽に身を沈めた。
「えー?だって一人でつまんないんだもん!」
「はぁぁ?だからってねぇ!」
「つまーんなーい!」
 浴槽の縁に肘をつくと、レイの体をまじまじと見つめる。
 その視線から逃れようと、赤らめた顔をふいっと背ける。
「どうしていつもいつも・・・たまには一人でゆっくりさせてくれてもいいじゃない」
 はぁっと出るため息をものともせず、美奈子はキッパリと言う。
「あたしが寂しいからだって言ってるじゃない」
 パシャっとお湯を掬うと、レイの肩に向かって投げつけた。
「わ・・・わがまま・・・」
「ふーんだっどーせわがままですよーだ」
 美奈子は笑って舌を出すと、レイの頬を突っついた。 
「あぁ~あっつい、もう出るからどきなさい」
「はぁい」
 やっと素直に身を引く美奈子に、レイはため息を隠せずにいた。

  ☆

「た・い・く・つ!」
 強調するかのように句読点をつけて、レイの耳元でいかに自分が暇で退屈でかまって欲しいのかをアピールする美奈子。
 ピキっとレイの額に浮かぶ青筋。
「ねぇ!レイちゃぁぁぁん」
 バシン!
「あんたね!勉強スル気あんの?亜美ちゃんがいないからってサボってたら今度のテストどうなっても知らないわよ!」
 とうとうブチ切れたレイは、机を思いっきり叩くと一喝した。
「だってーこうジメジメしてちゃあヤル気も起きない~」
 レイの一喝も、いつもの事だと気にも留めず、ダラリと両腕を伸ばして机に突っぷする。
「まぁ・・ねぇ確かにこの雨じゃあねぇ」
 二人は縁側の窓を見つめる。
 シトシトと降り続ける雨。
「つ・ま・ん・なぁい!」
「もう、やかましいわねぇ」
「そぉんなこと言うと、イジめちゃうわよ!」
 ギクンっ
 レイの肩がピクンと震えた。
 ニヤリっと美奈子の唇の端が少し上がる。
「ちょ、み、美奈?何?その笑顔は?」
「へへんだ」
「えっと、はい、その、勉強しましょうね、勉強」
「もう遅い!!!」
 瞬間、美奈子の体がレイを押し倒した。
「ばかっ美奈!やめなさいって!」
「もう逃げられないわよぉ~」
 心底楽しそうに笑う美奈子に、レイの背中がゾクリとそぞろ立つ。
「どうしてそんなにイヤがるのかなぁ?レイちゃんは。あたしのことそんなにキライ?」
「そうじゃ・・・ないけど・・・」
 半分涙目になって答える。
「じゃあどうして?」
 そのレイの反応に、ふふっと嬉しそうに満面の笑顔で問う。
「どうしてって、さぁ・・・つい?」
 思いっきり期待を裏切る答えに、ガクンとずっこける。
「あのねぇ~・・・まぁいいわ」
 気を取り直してそう答えながら、手はゴソゴソと上着のボタンを外しにかかっていた。
「こらっ美奈!」
「もうこうなったらどっちでもいいわ、レイちゃん覚悟しなさいよぉ~」
 ごそごそと上着のボタンを外し終えようとしたその時だ。
「レイちゃん?いるんだろ?入るよ~」
 あっ!と思った瞬間にはもう時すでに遅し・・・。
 障子を開けたそこに呆然と立ち尽くしていたのは、まことと亜美だった。
 夕方に来ると言っていたのをスッカリ忘れていた。
「えっとそのぉ・・・ごめん!!!」
 まことの謝罪の声と同時にパシンっと小気味の良い音が部屋に響く。
 レイの上に馬乗りになったままの美奈子と、美奈子の魔の手から逃れようと必死で抵抗していたレイの時間が止まっていた。
 障子の外でヒソヒソと囁きあう声。
 まことと亜美が帰るべきかどうかの相談をしているらしい・・・。
「あちゃぁ~まさかこのタイミングで来るとはねぇ」
 美奈子は渋々レイの上から降りると、まだ呆然と固まっているレイを尻目に、立ち上がり障子を開けた。
「こんっの・・・お邪魔虫さん」
 笑顔を浮かべながらも、ピキっとどこか引きつった頬を隠さずに、亜美を庇うように立つまことを睨む。
 恐る恐るまことの背中から真っ赤になった顔を覗かせる亜美は
「ご、ごめんなさい」
 と、小声で謝る。
「・・・か。」
 そんな3人の背後で、低い声が響く。
「え?」
 と、部屋を振り返る3人は、ギョっと目を見張った。
「美奈のばかーーーーっ!」
 仁王立ちで、怒りのせいか恥ずかしさのせいか、顔を真っ赤に紅潮させたレイの平手が思いっきり美奈子の背中に振り下ろされた。
 バシン!


 その夜、レイに追い出された美奈子が、まことの家に転がり込んだのは言うまでもなかった。
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Date:2008/08/31
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