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□ 美奈×レイ □

キスへの前奏

思い出せる人も、思い出せない人も、思い出したくない人も(笑)いるでしょうが 
とりあえず実写設定美奈レイです! 

ちなみに続きます





『はい、前金で3万ね』 
『わかってる、君にだったら3万くらい惜しくないね、むしろ安いんじゃないの?』 
『ふん』 
 男は財布から札を抜き出すと、ベッドに腰かける少女に渡す。 
『そうかもね』 
『さ、シャワー浴びよう』 
『・・・』 
 
  ☆ 
 
「・・・てコレ何よ?」 
 レイは見せられた台本の一部に目を通すと目を丸くする。 
「だぁから!今撮ってるドラマの台本よ」 
「はぁ~ん、で?この援助交際してる女子高生の役があなたなの?」 
 コクンとうなづく彼女の職業はアイドル歌手・愛野美奈子…のはずが今度はドラマ出演らしい。 
「国民的アイドル歌手がドラマでこんな役?いいの?」 
「ねぇ?ふふふっまぁいいけどさ」 
「でもさ・・・コレ、あの、あるんじゃないの?そのぉ・・・」 
「うっ」 
 これ以上ツッコむな!というように、彼女の顔が珍しく真っ赤に染まる。 
「あるんだ」 
「ん・・・今日これから撮るのはキスシーンよ…はぁ~ホント社長ってばよくもまぁこんな役取ってきてくれたわ。人間の幅を広げるためだからっとか言っちゃって」 
「幅、ねぇ?あの社長らしいわ」 
 以前、歌をやめると言い出した美奈子を立ち直らそうとして、手を組んだときの社長の顔を思い浮かべた。 
 なんだかんだで気に入られたらしいレイは、おかげで美奈子の楽屋に出入りすることも許されていた。 
「はぁ~」 
「で?」 
「何?」 
「経験・・・あるの?」 
「援助交際?あるわけないでしょ!そんなの!」 
「ばか!わかってるわよ!そうじゃなくって!」 
「何よ?」 
 わけわかんない!というように眉をしかめる美奈子。 
「"そういう経験"よ!」 
 レイの顔がこれ以上言わさないでと言うように、真っ赤に染まる。 
「あぁ"そういう経験"・・・キスとか?・・・ナイわ」 
「――出来るの?そんなんで」 
「さぁねぇ?やるしかないでしょう」 
「ふーん、そんなモン?女優って?好きでもない人とその・・・」 
「キス?」 
「う・・・イヤじゃないの?」 
 レイの顔が益々赤く染まる。 
「そうねぇ、ヤじゃないって言ったらウソになるけどさ、あたしこれでも一応プロだし」 
「ふーん」 
「でもさ」 
 美奈子がズイっとレイの顔に迫るとニッコリ微笑む。 
「ファーストキスじゃなかったらまだ救われるかも」 
「はぁっ?」 
「していい?」 
「何を?」 
「だぁから!キスよ!」 
 ニブイ反応を示すレイにイライラした美奈子は唇を尖らせる。 
「な、な、な、何で?どうしてよ?」 
「え?どうしてって?やっぱファーストキスは好きな人としたいじゃない?」 
「好きな人?」 
「そ、好きな人」 
「誰が?誰を?」 
  美奈子が眉間に指を当ててあきれたように首を振る。 
「マーズ・・・ホンキで言ってるの?」 
「うっ」 
「ホントはわかってるんでしょう?」 
 ニッコリと必殺アイドルスマイルを炸裂させる美奈子に、タラリと冷や汗を流すレイ。 
「それとも・・・キライ?」 
「べ、別にそんなことは、でも・・・女同士でそんな・・・」 
「この世界には結構いるけど?」 
「ホントなの?」 
「うん」 
 と、うなづくと美奈子はレイも聞いたことある芸能人の名前を何人かあげた。 
 どっからそんな情報を得てくるんだろう?とレイは不思議に思う。 
「まぁそんなことはどうでもいいのよ、問題はマーズがあたしのファーストキスの相手になってくれるかどうかよ」 
「だ、だからそれはぁ・・・はぁ~わかったわよ」 
 美奈子の揺るぎ無い視線に観念したレイはため息をつく。 
「へぇ?意外ね、素直じゃない」 
 思いがけずアッサリ落ちたレイに逆に驚く美奈子。 
「ばか言わないで」 
「ついでに今後のためにもベッドシーンも練習しとく?」 
 ニヤニヤと笑みを浮かべる美奈子にレイがキッパリと言い放つ。 
「やらない!」 
「残念ね」 
「残念ってあなたねぇ~?」 
 文句を言おうとイスを蹴って立ちあがろうとしたレイの手をグイっと引っ張る。 
 バランスを崩して倒れ込むレイを抱きとめると美奈子は速攻で唇を奪う。 
 あまりにも一瞬のことに、唇を合わせたまま呆然と立ちすくむレイ。 
「んっ」 
 息苦しげな声が部屋に響く。 
 長い長いキスに、レイの意識が真っ白に飛ぶ。 
「ふふっ」 
 やっとのことでレイを解放した美奈子は満足そうに、そしてしてやったりというかのように微笑む。 
「ヤだった?マーズ」 
 顔をユデダコのように真っ赤に染めたレイは黙って俯く。 
「ホントに・・・」 
「ん?」 
「ホントに初めてなの?」 
「うん♪」 
 一瞬意識が飛んでしまったくらい心地よいキスに、レイはつい疑ってしまう。 
 ホントは結構経験してるんじゃないの? 
 芸能界ってそういうこと・・・当たり前のようにあるみたいだし? 
 うそついてない? 
「疑ってるんだ、マーズ」 
「えっ?」 
「でもあたしウソはついてないからね」 
 プイっと横を向く美奈子の顔が心なしか赤く染まっている気がする。 
「あたしはそーんなことしなくても、仕事取れるんだから…あたしを誰だと思ってるの?」
「愛野美奈子」 
「国民的スーパーアイドルのね♪」 
 彼女は勝ち誇ったようにニッコリと微笑む。 
 あきれて黙り込むレイに背中を向けると、うーんっと伸びをする。 
「ふふっさってと、ちょっとがんばってこようかな?ココで待ってる?」 
 ブンブンと首を横に振る。 
「そっか~ん、じゃぁねマーズ」 
「あのっ、さ、えっと・・・練習…手伝ってもいい・・・けど」 
「え?」 
 部屋を出ようとしていた美奈子が驚いて振りかえる。 
「だからその、家にいるから・・・夜なら・・・」 
 顔を上げられないまま聞こえるか聞こえないかの小声で呟く。 
 クスクスっと美奈子は嬉しそうに、そして楽しそうに笑うとレイの元に戻ってくる。 
「へぇ?どういう風の吹きまわしかしらね?マーズ?」 
「べ、別に!ただ・・・かわいそうかなって。スキでもない人と…なんて」 
 言葉をフェイドアウトさせながら俯くレイの顔を、下からのぞき込む。 
「マーズ・・・真っ赤よ?」 
 レイの鼻の頭を人差し指でツンツンとつつくと楽しそうに笑う。 
「くすくす、じゃぁとっとと終らせて行くわ、神社に」 
「あんまり遅いと寝ちゃうからね」 
「はいはいっと、んじゃね」 
 チュっと音を立てて美奈子はレイの唇に一瞬だけ触れた。 
「いってきます」 
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Date:2008/08/30
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