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□ 美奈×レイ □

傷~レイ~

レイちゃんバージョンです




「ん、んんっはぁっはぁっ、美・・・奈ぁ」 
「大丈夫よ、声…出しても」 
 美奈の優しい声が、体の芯にまで染み渡る。 
 でもそんなこと言われても…頭の中は真っ白になって、何が何だかわかんなくなっていた。 
「や、ダメ・・・やぁぁっっ」
 ガリっ 
「痛ぅっ」 
 
  ☆ 
 
「レイちゃん?大丈夫?」 
 いつものことながら、その行為を終えた後は全身の力を奪われたかのようにグッタリと疲れてしまう。 
 ベッドに横たわるあたしを、少し心配そうな顔で彼女がのぞき込んでいる。 
「・・・じゃない」 
 あたしはついクセで、そばにあった枕をきゅっと抱きしめる。 
「くすくす、かわいいレイちゃんをまだまだ見てたいのはやまやまなんだけど、そろそろ起きないとみんなが来ちゃうわよ~」 
 美奈がイタズラっぽい、でも艶のある声で耳元に息を吹きかける。 
 ゾクリッ 
 あたしの体がビクンっと反応する。 
 彼女にしか・・・彼女の声や行為にしか反応しないようにすでに刻まれてしまっているこの体を知ってか知らずか弄ぶ。 
 そして最近知られてしまったあたしの弱点を巧妙についてくる。 
「ほぉら起きなさ~い!レ~イちゃん!」 
 ドサっとあたしの上に乗っかると、酔っ払いオヤジと化した彼女があたしの弱点である脇腹をくすぐりはじめた。 
「や、やめっ美っ!やめてぇ~!」 
 逃げ惑うあたしを執拗に追いかけてくる…こうなった時の彼女は全くしつこい! 
「ほうらほら!えへへ」 
「も、やめっ、美奈!」 
 いい加減ガマンの限界がきたあたしはガバっと布団を跳ね除けて体を起こすと、彼女をムリヤリ押しのけた。 
「はぁ~もう起きるからカンベンしてよ」 
 それを降参宣言と取った彼女は、ニマっと勝ち誇ったような笑みを浮かべる。 
「よし!んじゃま、着替えますかね、はいレイちゃん」 
 床に落ちていたあたしのTシャツを投げて寄越すと、彼女は今度は自分のTシャツを探し始めた。 
 ガツン! 
 彼女が背中を向けた瞬間、あたしの脳に衝撃が走った。 
 赤い傷跡、しかも無数に。
「美奈?その傷・・・何?」 
 新しいのや古いのまでいくつもの傷が彼女の背中には刻まれていた。 
 みみずばれになっているものもいくつかある。 
「あっ!」 
 彼女はあわてて振りかえると背中を隠すようにしてスススっと後ずさる。 
 一瞬あたしにはその彼女の行動が理解できなかった。 
「え?どうしたの?」 
「何でもナイわよ、何でも」 
 ぶんぶんと両手を大きく振って否定する彼女は、あきらかに動揺していた。 
 オカシイ! 
「ちょっと見せて!」 
 あたしは布団も何もかも跳ね除けて彼女を壁際に追い詰めると、手首をつかんで体を反転させた。 
「この傷・・・?爪痕?」 
「はぁ~レイちゃんにだけは見られないようにしてたのに…油断しちゃったな」 
 観念したように彼女はため息をつくと、次の瞬間、あたしが心のどこかで予感していて…でも聞きたくなかった言葉を発した。 
「レイちゃんよ」 
「え?」 
「コレ」 
 背中を向けたまま指さすと、ニヤリと笑む。 
「んもう~レイちゃんってば激しいんだもん♪レイちゃんのカワイイ顔見るためとはいえ、あたしってば体張ってるわよね~」 
 えへへっと彼女は場を和ませようとして言ったのだろうが、ドサっとベッドに腰を下ろす。 
「あ、でもこんなの全然平気だから、気にしないで」 
 すでにあたしの耳には彼女のそんなおどけた声は届いていなかった。 
 彼女の姿がぼやけて顔がよく見えない、何を言ってるのかわからない。 
「え?ちょっ、レイちゃん?何?何で泣いてるのよ!?」 
 彼女は立ちあがると、オロオロと動揺してあたしの顔をのぞき込んだりしている。 
「ちょっレイちゃん?だ、大丈夫だからさ、ほらぁ~泣かないの!」 
 彼女はいつものように、あたしの体をふわりと優しく抱きしめてくれる。 
 こんなに彼女を傷つけてばかりいるあたしに、どうしてこんなに優しくできるのかわからない。 
 でもあたしの背中をさする彼女の手は確かに優しかった。 
「美奈、ごめっ・・・ごめん」 
 あたしの口からこぼれた言葉。 
 彼女の肩に額を預けると、あたしは彼女の傷だらけの背中をそっと指先でなぞる。 
「ばかねぇ、レイちゃん。くすくす、こんなの全然痛くないのよ?だってレイちゃんがあたしを求めてくれてた証だもん、痛くない」 
 キッパリそう言うと、彼女はあたしの瞼にそっと優しくキスをする。 
「美奈」 
 痛くないわけないじゃない…。こんなに腫れちゃって痛くないわけないのに。 
 あたしは目を閉じると、彼女の行為を甘んじて受け止める。 
 罪滅ぼしというわけじゃないのだけれど・・・。 
「もう泣かないで、ね?」 
「・・・」 
 
  ☆ 
 
「ねぇ亜美ちゃん?」 
「ん?」 
 あたしの家で勉強会の予定だったのだが、まこちゃんと彼女から来れなくなったと急に連絡があったので、亜美と2人でなんとなくテーブルを挟んでいた。 
 カリカリと参考書の問題を次々消化していく亜美の手をじっと見つめてしまう。 
 亜美ちゃんはどうしてるんだろ?と素朴な疑問が湧き上がる。 
 彼女の相手も同じ仲間である、今日来れないと連絡のあった片割れだ。 
 あたしは恐る恐る亜美に声をかけてみる。 
「あのね?亜美ちゃんてその、まこちゃんと・・・えっと」 
「まこちゃんと?」 
 手を止めた亜美の視線がキョトンとあたしを見据える。 
 あたしは覚悟を決めて、一気に核心に触れた。 
「まこちゃんに抱かれる時って・・・どうしてる?」 
 亜美の顔が一瞬で真っ赤に染まった。 
 まさかそんな問いがあたしから発せられるとは思ってなかったのだろう。 
「え?ちょっ、レイちゃん?な、な、何?」 
 動揺しまくり。 
 っていうかイキナリこんなこと言われたら、いくら天才少女でも動揺するわよねぇ。 
「そ、そ、それはその・・・」 
 どう言っていいのか思案しながらも、やはりどう答えていいのかわからないらしい。 
 あたしは質問を変えた。 
「じゃぁ、まこちゃん優しい?」 
「へ?え?あの・・・」 
 あたしはつい勢いに乗って質問責めにしてしまう。 
 亜美は動揺しながらもマジメに考えて、どう答えればいいかを必死で探してくれている。
 亜美の顔はすでに真っ赤に熟れたりんごのように染まっていた。 
 その反応だけで充分だった。 
「そっか、うんそっか、だよね、まこちゃん優しいよね」 
「レイちゃん?何かあったの?」 
 亜美は立ち直ると逆に問い返す。 
「美奈子ちゃんと何かあった?」 
 核心を突かれてあたしは、一瞬ガバっと顔を上げて亜美をみつめるが、再び視線を外すと両手で顔を覆った。 
「あたし美奈・・・傷つけちゃった」 
 声が、喉が震える。 
「え?」 
 言ってる意味がわからないのか、亜美の目がキョトンとあたしを見つめた。 
 パチン 
 突然あたしの中で何かがハジけた。 
「あたし…ずっと気づかなかったの、美奈の背中・・・傷だらけで、爪の跡で・・・あたしがやってたらしいんだけど、あたしに見せないようにすっと隠してたみたいで、あんなにキレイな体なのに・・・あたしのせいで傷だらけになっちゃってて、痛くないわけないのに全然痛くないって・・・」
 あたしは必死で言葉を紡ぎながら吐き出すだけ吐き出して行くが、最早自分でも何が言いたいのかわからなくなっていた。 
 混乱していた。 
「レイちゃん」 
 亜美ちゃんは黙ってあたしの髪を何度も何度もなでてくれる。 
 母親が娘にするかのように優しく…これは幼い頃に失った感覚。 
 亜美ちゃんはきっとこうやってお母さんに育ててもらってたんだなと思う。 
「そっか、でも美奈子ちゃん、優しいね」 
 思いがけない言葉。 
 でも一番わかって欲しかった、言って欲しかった言葉。 
 あたしはコクンと素直にうなづく。 
「でも、あたしどうしていいのかわからない。抱きしめられるのが怖い・・抱きしめ返すことが出来ないの、また傷・・・増やしちゃいそうで美奈に会えない・・・」 
 顔を上げたあたしの目を亜美ちゃんがそっと親指で触れる。 
 ニコリと微笑む。 
 あたし・・・泣いてた? 
「そっか、でも美奈子ちゃんすっごくレイちゃんのこと好きだから、寂しいんじゃないかな?えっと、うまく言えないんだけど・・・レイちゃんにつけられる傷なんて傷だと思ってないと思う」
「そう・・・かな?」 
「そうよきっと、そういうところまこちゃんとよく似てるもの」 
 愛しい人の姿を思い浮かべているのだろうか、クスっと笑う。 
「だからね、素直に抱き返してあげたらきっと喜ぶと思うんだけどな」 
「でも・・・」 
「大丈夫よきっと」 
「ありがとう、亜美ちゃん」 
 
  ☆ 
 
「レイちゃん?まだ気にしてるの?」 
 あたしは部屋に来るなり、あたしを抱きしめようと伸びてきた彼女の腕から、スルリと思わず逃げだしてしまった。 
 そんなあたしに少し寂しげな、しかし真っ直ぐな瞳であたしを見据えると問いかける。 
「そんな・・・んじゃ」 
 声がかすれる。 
 彼女が一歩あたしに近づく。あたしは一歩下がる。 
 同じ距離を保ったままあたしたちは見つめあっていた。 
 沈黙があたしたちを包み込んでいた。 
 彼女が更に一歩二歩と近づく。 
 あたしも下がろうとするが、あたしの部屋だってそんなに広いわけじゃない。
 必然的にそこにある壁に背中が当たる。 
 彼女がその瞬間を見逃すわけもなく、更に一歩踏み出すとあたしを追い詰めた。 
 彼女の息遣いをすぐそばで感じる。 
 あたしは無言のまま首を横に振る。 
「それは・・・拒絶?」 
 あたしはどう答えていいのかわからず、ただぼんやりと彼女を見つめる。 
 亜美の言葉が頭の中を駆け巡っている。 
 だが、いざとなったらやはり躊躇してしまう。 
 彼女の傷があたしの欲にブレーキをかける。 
「あたしが信用できない?レイちゃん?」 
 あたしはううんっと首を振る。 
「じゃぁどうして?」 
 もう一度首を振る・・・何度も何度も。 
 彼女がイライラしだした。 
「レイちゃん!ちゃんと答えて!」 
 声が出ない、答えが出ない、混乱する。 
「わかった・・・もうしない、もう来ない」 
 彼女の顔に怒りとも悲しみともつかない表情が浮かぶ。  
 握り締めた拳が震えている。 
「美奈?」 
「じゃぁね」 
 くるりとあたしに向けた背中があたしを拒絶していた。 
 部屋を出て行こうと歩き出す。 
「美奈!・・・めん・・・さい」 
「?」 
「ごめん」 
「何が?何について謝ってるの?背中の傷?それともあたしを拒絶したこと?」 
 あたしはやっとのことで声を絞り出した。 
「両・・・方」 
 突然、それだけの言葉をやっと搾り出したあたしの唇を彼女の唇がムリヤリ塞ぐ。 
 逃げられなかった。 
 あたしは目をつぶると彼女の侵入を食い止めようと必死に抵抗を試みるが、一瞬のスキを彼女は逃さなかった。 
「ん・・・んんっ」 
 あたしの中に侵入した彼女は、なぞるように、貪るように何度も角度を変えてはキスを繰り返す。 
 あたしに呼吸さえも許さないとでも言うかのように何度も何度も・・・。 
 あたしは全身の力が抜けて行くのを感じる。 
 ヒザに力が入らない。もう立っていられない。 
 ガクンとヒザが折れた。 
 
  ☆ 
 
「本当に・・・イヤ?」 
 ベッドに組み敷かれたあたしを上からまっすぐ見つめると、彼女が不安そうに尋ねる。 
「ううん・・・そうじゃないの、ただ…」 
「ただ?何?」 
「怖かった」 
「え?」 
「あなたを傷つけるのが・・・」 
 彼女は、はぁ~っと大きくため息をつく。 
「はぁ~あのさ、レイちゃん?あたしはさ、痛くないって言ったよね?気にしてないって言ったよね?なのにどうしてそこまで気にするかなぁ?」 
 彼女はあきれてそう言うと、あたしの返事も待たずに舌をねじ込んでくる。 
 おそるおそる、でもさっきよりは素直に受け入れようとするあたしの舌を絡め取ると一気に侵入してくる。 
 いつものように支配が始まる。 
「んんっはっ」 
 あたしは彼女の行為を受け止めることで精一杯だった。 
 喘ぎ声が洩れる。 
 もう理性等とっくに失っていた。 
 ふわっと彼女の手があたしの手を取ると、自分の背中を抱くように促す。 
 あたしはフっと一瞬我に返った。 
「ヤっ!」 
「レイちゃん?」 
 ただ無言でイヤイヤと首を振ることしかあたしには出来なかった。 
 唇をキュっと噛んだまま、あたしは彼女の背中のかわりにシーツをつかんだ。 
「やだ・・・」 
「まだ言うか・・・気にしてないって、痛くないって何度言わすかな?寂しいよレイちゃん」 
 あたしはそんな美奈の白い肩に、背中に、脇腹にそっと指を這わす。 
「だって美奈の体こんなにキレイなのに・・・あたしのせいでこんな」 
 ぎゅっと目を閉じる。 
「ばかねぇ、ほんとにばかだレイちゃん」 
「ばかって・・・」 
「バカバカバカバカ!」 
 彼女はバカを何度も何度も繰り返すと、そっとあたしの頬をなでる。 
「いい加減にしなさいよ」 
「美奈?」 
 彼女はあたしの額に、自分の額をコツンとぶつける。 
「何度でも言うわよ、あたしは気にしてないし痛くない!水着なんていらない!あたしが欲しいのは…レイちゃんだけなの!まだ足りない?」 
「水着?でも――」 
「あーもうしつこいっつーの!」 
 そう言うと彼女はもうガマンの限界だというように再びあたしの唇を塞ぐと、手を強引にシーツから引き剥がして自分の背中を抱くようにと促す。 
 最早あたしに逆らう力も理由も残されてはいなかった。 
 素直に、いつものように抱きしめる手が久しぶりに彼女の背中を感じる。 
 それに満足したのか、彼女はふぅ~っと息を吐くとニッコリ微笑んだ。 
「スキよ、レイちゃん」 
「うん」 
「大丈夫だから、ツメ立てられようが、噛まれようが、全部受け止める覚悟出来てるから・・・だからちゃんと抱きしめてなさいよ」 
「うん」 
 かろうじて搾り出した返事を合図に、今度はあたしの全身にキスの雨が降り注いだ。 
 
  ☆ 
 
 意識を失っていたのか、眠ってしまったのか…あたしが気づいたときはすでに夜中をとっくにまわっていた。 
 ゴソゴソと動く隣の気配で目が覚める。 
「美奈?」 
「あ、ごめん起こしちゃった?」 
「ん、大・・・丈夫」 
 彼女がいることに安心したあたしは、もそもそと再び布団に潜り込む。 
 いつもやるように枕を抱いて小さく丸まって眠ろうと手を伸ばす。 
 キュっと抱きしめる。 
「レイちゃん???」 
 あたしの腕にスッポリと収まったのは布団でも枕でもなく、ソコにいた彼女の体だった。
 眠い・・・あったかい・・・気持ちいい、あたしの意識レベルが再び下がる。 
「レイちゃんのばか・・・眠れないっつーの」 
 彼女のその言葉が、あたしの覚えている最後の言葉だった…意味はわからなかったけれど・・・。
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Date:2008/08/29
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