Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ 静留×なつき □

相合い傘

拍手静なつ




「あれ?アイツ・・・今日は雨だって言ってたのに!」
 玄関に忘れられているのは静留のお気に入りの傘だった。
 昨日は泊まってそのまま大学に行った静留は、少し疲れていたのかぼんやりしていたのか、朝雨が降っていなかったから単純に置いていったのかはわからないが、とにかく静留の傘がここにあって、今現在雨が降っているという事実に変わりはない。
 そしてなつきは暇だった。
「しょうがないなぁ」
 言うとなつきは静留の傘と自分の傘を手にマンションを出た。

  ☆

 大学の校舎の入口でぼんやりと佇む。
「もう終わるかな?」
 時々中を覗き込むが、何となく中に入るのは気が引けてそこで待ち続ける。
 人が出て来るたびに振り返る。
 何人かを見送ったその時だ。
「なつき?」
 待ちかねた相手の声が驚いたように名を呼ぶ。
「静留!よかった行き違いにならなくて」
「どないしたん?・・・あ、それ・・・」
「傘。忘れてっただろう?雨降ってるから困ってるんじゃないかと思って・・・な」
「ホンマに?おおきに。なつきがうちのこと思ってくれたんが嬉しいわぁ」
 静留はカバンの中から取り出そうとしていた折りたたみの傘をわからないようにしまった。
 なつきの気持ちを無駄にしたくなかった。
「ほら、これ」
 ん!っと無造作に差し出す傘を受け取るが、静留はその傘を開かずにするりとなつきの横に滑り込む。
「今日も泊まりに行ってえぇ?」
 少しだけなつきより背の高い静留は、なつきの代わりに傘を手にする。
「今度は傘忘れるなよ」
「忘れたらまたなつきに迎えに来てもらいますわ」
 なつきの肩が濡れないように余計に傘を傾ける静留の肩が少し濡れているのを見たなつきは、くいっと自分側の傘の先をちょいっと静留の方に押し出し、自分も少しだけ静留の身体に身を寄せた。


「ふん、気が向いたらな」
スポンサーサイト

* 「静留×なつき」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/08/29
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/152-68e10435
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。